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11.戦闘シーン入りまーす

ちゃおー( *・ω・)ノ


やっぱ戦闘シーンって難しい。殆ど書けなかったお(*´ω`*)


改稿するかもしんないから、そんときはごめんなさい。


あ、あと所々三人称視点のところ入ってるのでご注意をば


12/21改稿

11.戦闘シーン入りまーす



はいはいステイステイ…


と、言うわけにも行かず、エンシェントドラゴン略してエンドラと、カイザードラゴン略してカイドラが目の前で争っている。現在進行形で。


周辺の環境は、なんと言うか…魔境?と化していた。大地の一部は溶岩のように紅く、粘着性のありそうな川が出来ていて、一部ガラス状となり、クレーターが幾多も出来ている。大気は紫雷を纏い、上空ではブリザードが渦巻いている。


正直言っていいだろうか。



阿呆くさい!!!



確か、俺たちは冒険者の最底辺だったはずだ。一度も昇格試験なんて受けてないし、当分は受けるつもりもなかった。ここら一帯で、お使い系やもの探し系、採取系といった、あまり人がやらないような仕事をこなしてのんびり行くつもりだったんだ。


どこでこうなった?メリアの一件か?…それだ!


「メリアさん、命令です。責任取って一人で片付けてください」


「なぜ!?」『お願いですなんでもしますから許してくださいお願いします元魔王でもアレ相手に一人じゃきついですお願いします』


「今回は、貴女の勝手な判断と後先考えない行動により、僕達が迷惑を被っているからです。まぁ、正直アレを相手に一人では厳しいと思うので、途中参加ぐらいにしておきましょう」『魔王死すべし慈悲はない』


「マーヴさーん許してください~。勝手なことしてすみませんでした~」(涙)


「ふむ。仕方ないですね、反省文A5用紙1P200文字裏表50枚で許してあげます」


「ご…『あ?』はい!わかりました!!」


「お兄様って、前からこんな感じでした?」


「ちが…う。き…がす…る」


我が妹達が後ろでやいのやいのやっているが、それはまぁ、この際置いといて、この二匹をどうするかですよ。


正直、勝てることは勝てるんだが、この二匹の特性が非常にめんどくさいんだ。


エンドラは魔法系の特大魔法チート。カイドラは物理系の物理無双チート。


これだけ言えば大体の予想はつく。普通に魔法が使えるなら魔法耐性、物理を使うなら物理耐性のように、扱う系統によってその系統に偏った耐性が上がるのは、最早法則と言ってもいい。


だが、超越個体になってくると、何故か対となる系統の耐性が高くなる。これはまだ研究段階らしくて、諸説が多く出ていて、「超越個体は、自身の弱点となりうる、対の系統の耐性が高くなるよに、自意識的に調整しているのではないか」という、尤もらしい説が有力だったりする。


それで、魔法ばっこばこ撃ってくる癖に物理攻撃無効とか、太い爪と分厚い尻尾でゴリ押してくる癖に魔法攻撃無効とか…。


因みに弱点属性がないというのもある。ドラゴンにも種族があって、フレイムドラゴン(炎竜)・アクアドラゴン(水竜)・エアドラゴン(気竜)・アースドラゴン(地竜)・サンダードラゴン(雷竜)がある。これとは別に、ロイヤルドラゴン(王龍)・カイザードラゴン(皇龍)・エンシェントドラゴン(古龍)がいる。前者の五つの種族は弱点となる属性はちゃんとある。だけどこの後者の三つの種族は属性を持ち合わせていない。性能がチートじみているせいで属性を持つ必要が無いらしい。知り合いのエンドラが言ってた。

※条件を満たせばドラゴンは喋ることができます。


さて、現実逃避は辞めて戦闘に入りますか。


「54式、能力封印、開放」


マーヴがそう言った瞬間、身体を取り囲むように六つの魔方陣が現れた。中心に時計があって、もうすぐ12時になろうとしている。


ゴォォォン…ゴォォォン…ゴォォォン…


時計の針が12時を指し、重い鐘の音が鳴り響いた。


ゴォォォン…ゴォォォン


鐘の音が鳴り終わった瞬間、音が消えた。


「さぁ…」


二匹のドラゴンをも動きを止めた、そんな静寂の中でマーヴの声が響く。


「理不尽と言う名の」


そして彼は


「狩りを始めよう」


嗤っていた

















「あははははh!どうしたぁ!?この程度かぁ!?あはははははっ!!」


時は10分後、マーヴが無双していた。


「あ、あれ、お兄様ですの?」


「しら…ない。にいさ…ま、やさ…しい人…」


「う、うん、別人見たいですね」『相変わらずですね…』



両手に大鎌をもって、周りに弧を描くような残影を残しながら踊るように舞う。幾多もの魔法がその大鎌の斬撃によって粒子のように儚く消え、その度に魔方陣が幾つも展開されるが、エンシェントドラゴンの魔法が当たって硝子が割れるように飛び散って消える。そんな幻想的な世界を、嗤いながらエンシェントドラゴンに攻撃を仕掛けるマーヴは、どこからどう見ても楽しんでいるようにしか見えなかった。


既にカイドラの方は、八枚卸しに解体されて鮮魚市場よろしく切り身ブロックと化していた。殺ったのは前衛二人で、まさに瞬殺であった。固まっているエンシェントドラゴンを無視して、マーヴが先行し、3式の加速と21式の重量移動で遠心力を乗りに乗せた超大鎌(※1)の斬撃で首を刈り取る。そこへ、メリアが完全に仕留めるために、4m近くある極薄の長剣(※2)で骨ごと八枚卸しにして復活を封じる。最後に後衛二人が解体した部位に冷凍処理をして完成(?)因みに、先にカイドラを狙ったのは、単純に物理攻撃が有効だから。


と、カイドラを瞬殺したのはいいのだが、そのせいでマーヴに本気スイッチが入ってしまった。もうこれは巻き込まれかねないと判断したメリアは、すぐさま後衛二人のところへ転移した。


「ヤバイですね、暫く続きそうです」


「完全に入っちゃってるのねー」


「お兄様…戦闘に入るとこうなってしまわれるのですね…」


「ちょ…予想…外」


度重なるマーヴの猛攻によって耐久値が限界を迎えたのか、エンシェントドラゴンの身体を覆う障壁が崩れて鱗までボロボロになっている。心なしか涙目になっている気がする。


「おらおらっ!もう終わるのか!?あぁん!?」


…最早、他のメンバーは無言である。寧ろ、エンドラが虐められてるようにように見えてきて、可哀想という感情が芽生えた四人。


そして、とうとうエンシェントドラゴンが力尽きて倒れ、魔法を纏った大鎌が最後の一撃を与えようとした瞬間…


エンシェントドラゴンが光った。


「ちょっ!?」


マーヴは、自爆の可能性を考慮し、攻撃を断念して転移を使い上空へと避難した。


エンシェントドラゴンを纏っていた光は数秒点滅した後、縮小してマーヴ(153cm)より少し小さいくらいになると、光は少しずつ弱まっていった。


そして、光が消えて現れたのは、


「お願いします殺さないでください生まれてすぐでこっちに引っ越したときにカイザードラゴンが襲ってきたので抗っていただけなんです今後一切貴方の許可無しに暴れたりしませんので許してくださいお願いします許して貰えれば召し使いでも雑用でも性奴隷でもなんでもいたしますお願いします許してください殺さないでください」


土下座をして、額を地面に擦り付けながら怒濤のように謝罪をする黒髪の少女(全裸)だった。





一体どうなってる。エンドラが人化した?…というか、こいつ生まれてすぐ(大体100年ぐらい)だったのか。道理でエンドラにしては手応えが無いなと思ってたんだ。エンドラがカイドラ相手に数日も戦うなんて普通はおかしいしな。俺でも3時間は掛かるはずだし。


「お願いします許してください殺さないでくださいなんでもいたしますからぁ」号泣


どうしろと。おいそこの四人、批難の眼差しをこっちに送るな。まるで虐めてるみたいじゃないか!


「「「「虐めてたじゃん!」」」」


…そんなこともあるよね!


「あー、取り合えず殺さないので泣くのを止めてください」


「殺さないですか?知らない魔法でボッコボコにしないですか?」


「しませんよ。ほら、立ってください」


「あ、はい…ぐすっ」


ふむ。見た目はすごく美少女だ。黒髪に紅い目、髪はロングストレートで、目の上付近でパッツンになっている。一言で表すなら大和撫子。だが、前頭と頭頂の間くらいからドラゴンの角が、左右の髪の間から延びている。


そして巨乳である。朧より少し小さいぐらいか。なぜだ、爬虫類系統って擬人化すると総じて巨乳になるのだろうか。※そんなことはありません。


「見た感じ、もう戦闘は出来なさそうですし、自由にしていいですよ」


「え、え?」


「僕たちは貴女たちの抗争を止めるのが任務でしたので、一匹は死亡、もう一匹は戦闘不能という事で達成条件は満たしました。貴女がまた暴れるというなら、今度こそ確実に仕留めますので覚悟していてください。では。あ、そこの四人、帰りますよ」


「はいですの」


「う…ん」


「まってください、素材回収しなくては」


「疲れたのねー。帰って寝るのねー」


「朧、僕の記憶によれば、なにもしてなかったと思うのですが?」


「き、気のせいなのねー」


「え、だれも解体手伝ってくれないんですか!?」


「メリ…ア、主犯。一人で…する」びしっ


「まさかのラヴィちゃんからの糾弾!?」


「メリア、うるさいです」


「元はと言えば、メリアさんのあの一件が始まりでしたわね」


「ちょっ!アウェーです!ここアウェーです!」


「あ、あの!」


立ち去ろうとしていた五人に、後ろから声が掛かった。


「…はい?どうしました?」


メンバーを見渡し、結局マーヴが聞き返した。


「私も…い、一緒に…付いていっても…いいですか…?」


「…一応、理由聞きましょう」


「えっと…マーヴ様のお隣に居たら、誰からも襲われることが無くなると…思いまして…ダメ…ですか?」


※普通の生物は頂点であるエンシェントドラゴンを襲うことはありません。今回はこの個体が若かったため、カイザードラゴンが調子に乗って喧嘩を吹っ掛けただけでした。


「…はぁ、好きにしてください」


四人に聞こうとしたら、私に聞くなとジト目で返されたため、仕方なく好きにさせるマーヴ。


「あ、ありがとうございます!」


そう言うと、マーヴの右半歩後ろに付いて歩きだした。


こいつ…日本に居たことないよな?そうだよな?


疑問が増えるマーヴであった。




追・因みに、このドラゴンっ娘の服はマーヴが貸すことになった。






※1名前はシャドウ・イーター。刃渡り2.3m、柄の長さが3.5mある大鎌。特性は、相手のスキル・特性のコピーと、相手の防御系スキル・特性の無効化。影が出る時にしか、この特性は発動しない。


※2名前は薄葉(うすば)。極限まで薄くした刃渡り3.6mの厚さ1.2mmという両手剣。特性は、劣化無効と刃こぼれ無効のみ。すぐ曲がる。折れやすい。極めた達人でないと使いこなせないピーキー武器。



取り合えずこれで。また、改稿するかもしんないっす。




笹(*´ω`*)ノシ


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