タイプ
今日はバイトの日。
「今日バイトなんだー。」
「早くね?」と千夏。
「え、みんなはまだなの?」
「友紀まだっす!」
「梨子もまだっす!」
「彩夏もまだっす!」
「千夏さんもまだですわ!」
「お前は黙れ!笑」と友紀が。
「大樹くんはー?」と彩夏。
「俺もまだ。」
「栞菜だけ可愛がられてんなー!笑」と友紀。
「そんなことないって!汗」
「でも栞菜さん、店長タイプっしょ?笑」と千夏。
「千夏!しっ!///」
「この間言ってたタイプにどんぴしゃじゃん!」
たしかに…
そう、この前五人で遊んだとき、
タイプの話をしたんだ。
「私のタイプはー…優しくて、顔はかわいらしくて、
笑顔の似合う年上の人かなぁ。」
「ふーん。店長がタイプなんだ。」と大樹くん。
「別に店長さんとは言ってないから!
てゆうか、店長さんを好きになるわけないじゃん!!」
「まあいいけどー?笑」と梨子。
なんなんだよぉ…別に好きとかじゃないし。
そしてバイト先の扉を開ける。
「んっ、おはよー(ニコッ」
「おはようございます(^_^)」
「じゃあ、こっちおいで。」
「はい…」
「今日は、栞菜ちゃんと仲良くなろうと思って。」
「何するんですか?」
すると店長さんは振り向いて、
「内緒だよ(ニコッ」と微笑んだ。
「っ!///」
そして、案内されたのは個室だった。
「今日は、お仕事の内容を説明しながら、ちょっとやってみる日にします!」
「…?」
「まあ、初めてのバイトだし、やってみなくちゃわからないだろうから、と思って。」
「あ、ありがとうございます…」
「座っていいよ?」
「し、失礼します!」
「説明すんね。
うちのお店はー、お客様と近い距離で会話をして、近い距離で接しましょうというのモットーなんだ。」
「はい。」
「で、お客様はお酒を飲まれるでしょ?それで、うーん…色々あるんだけど、大丈夫かな?」
「が、頑張ります!」
「そっか。何かあったら、周りの人とか俺に助け求めてくれたらいいから。」
「わかりました!(ニコッ」