*Daiki’s side*
初めての大樹サイドです!
俺は大樹。
俺はモテる。
俺はサッカー部だ。
だから俺はモテる。
顔はイケメン、身長は178センチ。
スポーツ万能、勉強はアレだけど・・・
俺は超モテる。
そんな俺は、可愛い子と片っ端から付き合ってきた。
そんな俺も、もう高校生。
入学式だぁー!
高校生になればレベルがかなり上がるだろう。
超絶可愛い子と付き合うチャンス!!
この自己紹介で皆の心を掴んでおかなければ!!
そんなことを考えてる間に、かなり時間が経ったなぁ・・・
・・・・アイツなんだ!?
顔めっちゃ怖っ!!
そろそろアイツの番だし・・・
「立川栞菜です。えー…音楽が好きで、カラオケとかよく一人で行きます。
えー…あー…うん。
よ、よろしくお願いします。」
いや、めっちゃ普通!!
てかめっちゃ可愛いし!?
アイツ面白いなぁ笑
本気で狙っちゃおうかなぁ・・・
「立川ー。」
すると彼女は一瞬驚き、俺が誰だかわからないような表情をした。
近くで見ると、本当に可愛いなぁ・・・
「…えーっと、あっ、そのっ…」
「田口大樹だよ笑
あのさー、自己紹介!すっげぇ怖い顔で悩んでたのに、
なんであんなに普通なんだよー!マジ笑い堪えるの必死で、死ぬかと思った!」
コイツは思いがけない一言を言った。
「それは、私が、普通だから・・・」
エ、普通???
「いや、普通じゃねぇよ!見た目結構チャラそうじゃん?」
「いやっ、私可愛くないし、チャラくもないし、スタイルも良くないし、もう全然普通の人間で−−−」
「そーゆーとこっ、良くないぞ。
立川はー、男から見ても女から見ても、可愛いと思うよ。」
ここでも意外な反応を見せた。
「あ、ありがとう…//」
「照れんなよ。」
マジ照れすんのかよ!
意外と言われ慣れてると思ってたのになぁ・・・
「大樹行くぞー!」
ちっ、空気読めよ。
「おう!じゃ、またな!!」
「じゃあ、ね。」
彼女は小さく手を振った。
まだまだ大樹サイドです!




