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未来のきみへ   作者: 安弘
新天道編
244/253

完全体

 「創造神の力を失ったとしてもどうということはない!ソウルオブカラーの元となる原色は創造神も凌駕する力。我が能力、虹色玉さえあれば問題はない。」


 ピサロから虹色の輝きが放たれた。ソウルオブカラーの中でもっともおぞましい力を持つと言われるすべての色を持つ虹色玉をピサロは所有している。ピサロの背後から様々な色々の光景が広がっていく。宇宙空間はそこから消え、虹色の空間になった。


 「待たせた・・・我が世界へようこそ、鳳凰朱雀・・・いや、真鳳凰朱雀と呼べばよいのかな?ここでは貴様の力とて無力同然!」


 両脚を空間に広がる銀色に包まれた真鳳凰朱雀タカヒトは身動きがとれない。ピサロはマテリアルフォースを解放すると指をパチンと鳴らした。真鳳凰朱雀タカヒトの右腕がひねられると関節が外れる音がした。


 「くっ、くくく、次は左腕をへし折ってくれようぞ。」


 同様に左腕もひねられると真鳳凰朱雀タカヒトの両肩は脱臼してダランとたれた。動かない両腕に身動きのとれない両脚。しかしその表情からは恐怖感や悲痛な叫び声はあがらなかった。


 「ぬう!強がりおって!!貴様は我が世界にいるのだぞ。貴様の命なぞワシの手の中にあるのだ!平伏せ!頭を下げよ!命だけは助けてやらんこともないぞよ。」


 「フフフ・・・」


 「きっ、貴様!なっ、何がおかしい!」


 「表情をどんなに取り繕っても恐怖に怯えている心は手にとるようにわかる。創造神を失ったおまえはどう足掻いても四神には勝てない。その考えは間違っていない。」


 「貴様・・・・何をたわ言を・・・最強の色玉であるこの虹色玉さえあれば、この世界ではワシは無敵!たとえ四神だとて取るに足らんわい!」


 「たとえお前の世界だとしてもそれすら無効なことだとは気付かないようだな。レインウィルスにより、創造神システムは再起動された。陰陽四神によりさきほど、開かれた扉も閉じ、封印されたかに見えるがその影響は四神にも見られた。」


 「貴様・・・何が言いたい?」


 「真陰陽四神が配置された場所はここを中心とした東西南北にある。お前がみずから用意した戦場は奇しくもそのようになってしまったというわけだ。」


 「・・・・まっ、まさか!」


 「真陰陽四神により再び開かれた扉の前にいたのはタカヒトだ!気付くのが遅かったな!見るがいい・・・創造神の力を!」


 両肩が外れたはずの真鳳凰朱雀タカヒトが両手を広げると虹色の世界が消え、宇宙空間が再び広がった。しかしそれはピサロが用意した空間ではなく、別の空間。創造神タカヒトは三対の翼を広げると両腕を交差させた。


 「永きにわたる支配に終止符を打つ!」


 「ガハハハッ!貴様が創造神の力を得る可能性はゼロではないことくらいは承知しておる。ワシも見せてくれよう。完全体の力を!!」


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