同じ画面(保健室編)
保健室の福森先生はいつも騒がしい。
怪我の手当てや、生徒の相談相手や、色々だ。
僕たち保健委員は、そんな先生のお手伝いをしている。
僕は今日もクラスの出席簿をもって保健室へ行く。教室に来てない人の確認。
保健室には、隣のクラスの佐伯さんがベッドで丸くなっていた。彼女は保健室登校の常連だ。
「…今日の調子はどう?」
彼女はそっと体温計を差し出した。
36.6
平熱だ。でも彼女には意味のない数値。
「こら、邪魔してるんじゃないよ!」
福森先生が真後ろに立っていた。
びくっとした。
「ついでにあんたも熱、測っていきな」
僕は至って健康優良児。
36.6
「おんなじだね」
佐伯さんが薄く笑った。
先生はちょっと苦笑いをした。
僕は保健室を追い出された。
少し、保健室へ行く理由が増えた気がした。




