【Two Hundred Party Pt.5 -200文字小説-】
わたしはもうすぐ死ぬ。
ぼんやりとしていく意識の中で、そんなことを考えていた。
視界の片隅で、旦那が泣きながらわたしの手を握っている。
だけど、ふと考える。
本当に旦那は旦那なのだろうか? ひょっとしたら宇宙人が化けているのでは?
どうでもいいか、とわたしは思う。
人間であれ何であれ、彼は長年わたしと連れ添ってくれた。一緒に笑ってくれた。それでいいじゃないか。
だから旦那に言った。
夢を見せてくれてありがとう、と。