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第3話 

…はぁ、はぁ、ラノベ、何とか、読み切った…


俺はとにかく重要になりそうな言葉、技、その他諸々を記録した。


「…気持ち悪いほどに書いてあんな」


自分で見ててもあれなんだが…非常に気持ち悪い。いや、痛いとか、そういうのじゃなくて、文字の羅列が凄くてだな、言い訳はこんくらいにしよう。


「…今何時だ?」


時間を気にせずに読んでいたからなのか結構な時間は立っているような気がした。


「…6時46分、ね」


へぇ…朝じゃねぇか!!!!!!!!!!!!!!!!




「やべぇこのままじゃ遅刻しちまう!!」


俺は急いでいた。だってこのままじゃ遅刻…良いこと思いついた。


「…今日は検証の時間にしよう、そう言えば千夏は…部活か」


俺の妹、千夏は朝練があるらしくこの時間は家を留守にすることが多いんだ。連絡入れておくか。


【今日俺学校休むわ】


取り敢えずこれでよしだろう。後は欠席連絡だな。


俺は階段を下り、仏壇に向かう。


「…母さん、俺は今日も元気です。ちょっと異世界に行ったりしたんだけど楽しく生活しています。相変わらずお父さんは何もしませんが俺がちょっぴり脅すとたまに手伝ってくれます。とにかく楽しいです」


仏壇で眠っている母さんにそう呟いた。

俺の母さんは昔、事故から俺を守るために犠牲になって…お陀仏だ。物心を覚える前だったから母さんのことは覚えてないんだけど今写真を見ると悲しくなってくる。


「…今でも母さんがいたらどうなってたんだろうな」


家に一人の状態でぼそっと呟く。いくら魔法もスキルも持っているからと言って俺でも死者蘇生は無理だ。それでも時々ふとした時に願ってしまうんだ、無駄だと分かりきっているのに…


ピロンッ


俺のスマホが鳴った。


【大丈夫か兄貴、昨日結構ラノベ読んでたからなぁ、まあゆっくりしとけ。帰りにゼリー買ってあげるから】

【よく知ってたな】

【だって私は妹だよ?こんくらいは知ってるよ?】


なんか怖いのだが…


【ゼリーか、ありがと。レシートありゃ金返すから】

【そこまでしなくていいから、ラノベとか結構買ってたからお金ないでしょ?だからいいよ】

【知ってたのか、ありがとな】


…まぁただのズル休みなんだがな、ごめんな妹よ


そんな事を考えながら俺はとある場所に向かった

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