第2話
よし、先ずは孤児院から3日くらい歩いた所にある冒険者の街『ヒロヤ』に向かおう。
サーティーンは地図を開いた。
「えーっと、ここからこう進んだら良いのかな。えー、なんだか不安だなー。」
サーティーンは孤児院の周辺でしか活動したことがない為、『ヒロヤ』に無事にたどり着けるか不安である。サーティーンが孤児院の周辺で行っていた活動とは、魔物狩りである。孤児院の周辺は弱いが魔物が湧く環境である。サーティーンは孤児院のみんなを守るために孤児院長リアーと一緒に魔物狩りをしていた。
サーティーンは若干舗装された道を進む。
「ん?魔力探知に反応がある。」
50メートル先から来てるな。6体か。
「火属性下級魔法 ファイアボール!」
サーティーンはファイアボールを6つ空中に待機させた。
「ザサッザザザザッサ。」
魔物が来る!
「ゲゲッゲゲゲ。」
「ゴブリンか。」
ゴブリン6体が森から飛び出してきた。ゴブリンは緑色の体色で体長130センチ程で、投石やこん棒などで攻撃してくる魔物だ。
「いけ!ファイアボール!」
「グギャア!」
ゴブリンは火で苦しんでいる。
「よし!たたみかけるぞ!」
「土属性下級魔法 ストーンショット!」
「グギャア!」
サーティーンはゴブリンの額を正確に打ち抜いた。
ゴブリン6体は絶命した。
「よし、ゴブリンから魔石を取ろう。」
ゴブリンの魔石は、心臓付近にある。
サーティーンは持っているナイフを取り出し、ゴブリンの胸を切り裂いた。
「よし、魔石ゲット!」
魔石はポーションなどの材料になる。
サーティーンは、魔石を背中に背負っている背嚢にしまった。魔石は売れるのだ。
「よし!進むか!」