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プロローグ

あー、こんな事あったらいいなあ、と妄想のように考えていたなんてことない物語です。

お付き合いいただけたらこれ幸い。

 僕は秋山公彦。アマチュア小説家だ。底辺の。


 人気の指標であるpvや評価も軒並み低レベル、もしくはポイントゼロ。ゆくゆくは大手出版社によって書籍化を夢見ているが、何作書いてもコンテスト応募のタグを設定しても、当然お呼びはかからない。


 まあ、それはいい。

 自分の小説の出来が悪いのだから。



 困るのはモチベーションが保てないことだ。


 連載を続けて投稿するのは難しい。

 できれば書籍化した時に何巻も出るような長編を書きたいが、そうするためには連載前にきちんとしたプロットをまとめておかないと厳しいがこれがなかなかに難関なのだ。さらに、書き始めてみると得体の知れないプレッシャーがかかってきて投稿するたびに緊張してしまったりする。

 毎日投稿しようにも、雑用に追われることもあるし、頭痛や腰痛で机に向かえないこともよくある。


 だが、一番の悩みは気が乗らないことだ。

 どうしたって自宅の机に向かっていると退屈する。開放感がない。そこで、気分転換のために外出して、どこかでうまいコーヒーでも飲みながら優雅な執筆作業と行きたいところだが、適当な場所がない。

 

 まず、最近では喫茶店に長居しずらくなっているし、まんが喫茶はあの暗い雰囲気が馴染めない。


 どこかに小説の執筆にベストな場所はないものか。

 せめて毎日やる気を出させてくれる執筆環境があれば…………



 普通なら何をバカな夢物語を、あるいは環境があったっていい小説なんか書けるものではないだろう。

 よってそんなのは妄想、与太話。



 そんな時に、ひょんなことから入居者がいないビルの話が降ってきた。

 ここを小説家が執筆するための場所にできないだろうか。確かにそんな場所を作ってみたい。

 自分のその考えにちょっと惹かれた。


 でもさ。大変そう。

 僕は「執筆する環境を経営したい」わけじゃない。

「執筆する環境が欲しい」だけで。


 頭の中では「いいな」と思っていても、そんな環境を作る話に乗る気はなかった。


 ところが、その話を持ってきた人と話しているうちに、

 何の因果かホイホイ話が膨らんで、小説家が快適に執筆できる喫茶店を作ろう、と言うことになったのだ。


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