精霊魔法/精霊について
魔法の種類は大きく分けて2系統。
1つは生物が内包する力が爆炎広華の胞子によって媒介され顕現する物。※通常魔法
1つは精霊によって時間軸を超越して媒介される物。※精霊魔法
精霊とは4次元世界に存在する思考力を持つ力の事。
また精霊は条件を満たせば3次元世界に渡ることが可能。
その際に魔力を持ち込む、或いは持ち出す事が可能。
精霊の個体数は一定の4次元エリア上で常に均一であると言う特性を持つため、ジルの様に3次元空間上で精霊を潰す事で莫大な魔力を得る方法は過去か未来で同量の魔力が消滅する事で帳尻が合わされる。
が、魔力の項にて後述される魔力の特性によって実害はほぼ観測されない。
ジルの様な転生体は半精霊族とでも言うべき存在で、時間軸の自由な移動こそ出来ないものの、4次元世界に半身を突っ込む事で過去と未来の自分を混同させ、見せ掛け上では膨大な魔力を内包している様に見える。
この状態がより顕著な個体がジルであり、加納広海である。
加納広海の場合は異世界転移する過程で一部が4次元世界に引っかかっている状態。
この両名以上に精霊寄りなのが光竜。
光竜がジルと加納広海との間でだけ会話が可能なのは4次元世界に実体が存在する割合の程度が近いから。
因みに演算スライムが利用する異相空間は3次元世界を折り畳んで隠している形式なので、演算スライムと精霊はとても遠い存在。
精霊と光竜の間で人族に対する意思疎通能力に違いが見られるのは、光竜は魔力の遣り取りを4次元世界上で完結させてしまっているため。
光竜は光を操作すると言う現象だけが3次元世界に部分的な影響を及ぼせると状態であり、物理的な現象と言う観点では影響力が低い。無理をすればレーザーの様な攻撃も可能だが、ジルを経由しないと乱発は難しい。