通常魔法/爆炎広華について
魔法の種類は大きく分けて2系統。
1つは生物が内包する力が爆炎広華の胞子によって媒介され顕現する物。※通常魔法
1つは精霊によって時間軸を超越して媒介される物。※精霊魔法
爆炎広華は外敵や競合相手が極端に少ない成層圏に生態的地位を求めた地衣類の一種。
地衣類とは菌類と藻類が共生している様な生体を持つ生物。見た目は苔。
藻類と共生しているので光合成を行い、僅かな水で繁殖可能なので砂漠でも繁殖する場合がある。
反面大気汚染には弱い。
通常は樹の幹や岩に発生する。
爆炎広華は最終的な生態的地位を成層圏に求め、地上で蓄えたエネルギーを用いて静止軌道目指して爆発、飛翔する生体を持つ。
生態サイクルは地上で発生し、成長して飛翔し、静止軌道上で胞子をばら撒くと言う三段階が存在するが、静止軌道に至れる個体は非常に稀。
成熟体によってばら撒かれた胞子が地上から上空まで蔓延し、世界中に胞子間で行われる微弱なエネルギーの流れである胞子網が偏在している。
人族を始めとした元来飛ばない生物が空にあまり関心を抱かないのはこの胞子網が漠然と持つ意識に似た力場の干渉を受けている結果。
尚、大半の生物はこの胞子網を利用し、体外に魔力を出している。
例外となるのは樹木間でやりとりされる化学物質とそこに流れる魔力を利用したエルフの魔法。
その為エルフ独自の魔法は森の外では発現しないか弱体化する。
他にもドワーフが使う魔法の一部には地中に存在する星の魔力を利用した物が存在し、土魔法等と呼称される魔法の一部には爆炎広華以外の菌類、藻類を利用した魔法が存在する。
ただし、これ等は胞子網を利用した魔法と殆ど区別が付かない。
魔法陣や魔法式を利用した魔法は、胞子網と生物との間に補助的要素を挟んだ物であり、この項では特別区別しない。