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【web版】ここは俺に任せて先に行けと言ってから10年がたったら伝説になっていた。  作者: えぞぎんぎつね
五章

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233 戦闘後の報告

前回のおはなし:ハイロードを倒した。


一巻が大好評発売中です。コミカライズも決まりました。

「ひざに矢」3巻も発売されております。

 そして、ハイロードの頭だけ残った。頭にもドレインタッチをかけて魔力を吸う。

 コウモリや霧に変化する余力も残さない。


「そこで待ってろ。あとで話を聞かせてもらう」

「……なめるな人間風情が」


 ハイロードはぼそっとそういうと、灰になった。尋問されないように、自ら命を絶ったのだ。

 情報を得られないのは残念だが、仕方がない。

 俺はシアたちに言う。


「敵の首魁は倒した。残りは残党。さっさと狩ろう」

「了解であります!」「大丈夫! すぐに片付くわ!」


 シアとセルリスはヴァンパイアたちとの戦闘を有利に進めていた。

 ニアやルッチラ、ガルヴは俺に返事をする余裕はないらしい。それでも悪くない動きだ。

 ケーテも、ヴァンパイアどもをどんどん屠っている。


 転移魔法陣から出現するヴァンパイアも打ち止めになったようだ。

 シアたちが戦局を有利に進めてくれていた。そこに俺が加われば、すぐに片付く。


 すべてのヴァンパイアを討伐したあと、念のために魔力探知を発動する。

 俺たちから逃れたものがいないか、確かめるためだ。


「ルッチラ。疲れているだろうが、魔力探知を忘れるな」

「はぁはぁ。はいっ!」


 俺が魔力探知をしているので、今回に限ればルッチラは休んでいてもいい。

 だが、魔法の訓練のためだ。それに戦闘における魔導士の心得を教えるためでもある。


 ルッチラは素直に魔力探知を発動する。疲れている割に範囲が広い。

 なかなかの魔導士に育っている。頼もしい。

 俺はルッチラよりずっと広い範囲に魔力探知をかけていく。

 ヴァンパイアを含めて、周囲に敵影はないようだ。


「どうだ、ルッチラ」

「はい。周囲に敵の気配なしです」

「お疲れさま。ルッチラ、全体的にいい動きだった」「ここぅ」


 ゲルベルガさまは俺の懐から顔だけ出して、やさしく鳴いた。

 ルッチラを褒めているのだろう。


「ありがとうございます。ロックさん。ゲルベルガさま」

 ゲルベルガさまにも褒められて、ルッチラは嬉しそうだ。


「シア、ニア、セルリスも強くなったな」

「お世辞でもうれしいでありますよ」

「ありがとうございます!」

「ロックさんは、あまりお世辞は言わないわ! 自信になるわ」


 三人とも嬉しそうだ。


「がうー」

 ガルヴが俺に体を押し付けてくる。褒めてもらいたいのかもしれない。


「ガルヴも強くなったな。いい動きだった」

「ガウ!」


 尻尾をびゅんびゅんと振った。


「それにしても、大量のヴァンパイアだったな。全部で何体だ?」

「八十体ぐらいでありますよ」

「そんなにか……。とりあえず死骸の処理を始めてくれ」

「了解であります」


 シアたちが死骸の処理を開始する。アークヴァンパイア以上は死ぬと灰になるので処理は楽だ。

 そして、俺はというとエリックとゴランに連絡を取ることにした。

 その時、ばさばさ羽をはばたかせながら、ケーテが寄ってくる。

 顔が近い。ケーテは顔も体も巨大なので、圧倒される。


「ロック、ロックっ! 我はどうであったか?」

「なにが?」

「戦いぶりとか……そういうのである!」 


 ケーテはシアたちと違って、元から強い。だから講評しなかった。

 失礼に当たると思ったからだ。だが、ケーテは俺の講評を期待しているようだ。


「ケーテも強かった。見事な動きだった」

「そうであるかー」


 ケーテは満足げにうなずくと、尻尾をゆっくりと揺らした。

 その様子を見ながら、俺はエリックとゴラン、ドルゴに通じる通話の腕輪を作動させた。


「少し報告がある」

『お、何があった? ダークレイス関連で何かあったのか?』


 最初に返答をしてきたのはエリックだ。

 エリック、ゴラン、ドルゴ、そして水竜の集落にはダークレイスについて報告してある。


「そのとおりだ。少し厄介なことがあってな」


 エリックから少し遅れて、ゴラン、ドルゴ、そして水竜のリーアとモーリスから返答があった。

 全員が聞いていることを確認して俺は説明する。


「いまちょうど狼の獣人族の屋敷を強化して、魔道具を設置しおわったところなんだが……」


 ダークレイスの襲撃があったこと。それにレッサーヴァンパイアが同行していたこと。

 そして謎の魔道具があり、隠ぺいを解除したら大爆発したこと。

 爆発に合わせて転移魔法陣からヴァンパイアハイロードやロードの大群が出現したこと。

 それらを手短に報告していく。


「で、今から俺は転移魔法陣をくぐって、向こう側を掃除してくる予定だ」

『ちょ、ちょっとまて!』

『まあ、待て。ロックよ』


 ゴランとエリックが慌てている。


「どうした? 何か問題があるか?」

『問題しかねーぞ。俺もすぐに向かうから待っていろ』

「そんな時間はないんじゃないか? 向こうから魔法陣をふさがれる可能性もあるしな」

『まあ、落ち着け。ロック』


 エリックがなだめるように言う。俺が慌てているように思えるのかもしれない。


「待てというのなら待つが……」

『とりあえず、十分ぐらい待って欲しい』

『少し待ってくれねーか?』

「わかった」


 その後、しばらくエリックやゴラン、ドルゴの通話の腕輪からバタバタ音がしていた。

エリック、ゴラン、ドルゴたちは何かしているようです。

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