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夢から醒めて見る夢は  作者: 真夜中の黒猫
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どこかで会った気がする。

ほんとに、久々の投稿でごめんなさい。

実は今年受験生で国立目指さないといけないので全く書けてませんでした。

ほかの作品も今アイデアを貯めてるので少し待っててください。

「…。」

これは夢…?

「……咲ちゃん。」

あなたは誰…?

なぜ私の名前を知っているの?

あなたは一体…




アラームが部屋に鳴り響くが気にもとめない。

うるさいなー、もう

あと5分寝よ…


階下からすごい足音が聞こえてくる

あ、うるさいのが来たわ

「あんた、何時だと思ってんの!?今日から学校始まるわよ。」

へ?あれ、今日って何日だったっけ。

「嘘、今日からだった?」

「何言ってるの今更。全くこのこの馬鹿さ加減には呆れるわ。」

時計を見ると、なんと8時。始業は8時45分。私の通っている高校は家の近所だから20分ほどで着くんだけど、流石にまずい。非常にまずい。あと、馬鹿なのは母親譲り、顔もね。

「なんで起こしてくれなかったの!」

もっと早く起こしてくれればよかったのに。新学年から遅刻はまずいって。怒られる、今年も担任中川先生だし、流石にあの脳天気な人でも怒るだろうな。

「何度も起こしました。早く支度しなさいな。」


結局、朝ごはん抜きで学校に来たから遅刻はしなかったけど、髪はブローしてないしスカートのプリーツは少し変だし高二にもなって…。先が思いやられる。


「2年5組の皆さん、今年1年担任を務める中川隆明です。よろしく。しないといけない話は色々あるが、とりあえず出席番号1番から自己紹介をしていってくれ。話すことは任せる。」

出た、適当すぎる導入。だいたい任せるって言われても何話したらいいのかわからないよ。とりあえず適当に済ませよ。

ていうか、このクラス美形集まってるな、あの子とか可愛い、えっと坂花さんだったかな。肌白、背高い、ぱっちり二重に、やわらかそうな髪!生まれ変わったらあんなふうになりたい…。はぁ。

急に前の席の男子が立つ。

あれ、もう?次じゃん。

「去年は8組でした28番の日野陸斗です。バスケ部所属で、趣味はバスケです。よろしくお願いします。」

日野?ってどこかで聞いたことあるなぁ。なんだろ、ま、いっか。って、次だ次。

とりあえず適当に

「去年も5組でした、藤原咲穂です。文芸部に所属してます。趣味はフィギュアスケート観戦です。よろしくお願いします。」

これで許してくれ、特に何も話すことはないんです。私みたいな地味面には。

その後も淡々と自己紹介は続いていく。そして最後のはずの人間がいつまで経っても自己紹介しない。

ん、あれ?なんであと一人残ってるよね。えっと、40番だから1番廊下側の一番後ろだから、あの人か。(って、寝てるし…)

クラスもざわめき出す。

『寝てるぞ、あいつ!』

『うそー!ウケるんですけどー!』

ま、そうなるよね。初日のしかも1限目に寝るやつだし。


「おーい、春の温かさで眠たいのはわかるが起きろ、和田蒼汰!!」

それでも起きない、男子生徒。中川先生は不敵な笑みを浮かべ、クラスが凍りついた瞬間、先生は男子生徒にデコピンをした。

「いってー!何すんだよ。」

さすがの和田くんも飛び起きた。あれ痛いよね、わかる。去年、私授業中に何回くらったことか。思い出したくもない。

しかし、何すんだよ、は先生のセリフだと思うよ

どんな不良なのかと思って見てみると黒髪でスラリと背が高くて切れ長の目でなかなかかっこいい。おとなっぽい風貌なのに、少し幼い言動がギャップがあっていい。

(ていうか、好みかも。)


「何すんだよ、はこっちのセリフだ、和田。お前今日初日だぞ。何考えてんだ。」

「いかに快適に寝るかを考えてました。」

悪びれもなく言い放つ和田くん。先生は堪えきれないというふうに笑いだした。昔からこの先生はこういうところがある。面白い人を見つけると遊びたくなるらしい、三十路のくせに。

「もういい、ただし自己紹介はしろ、そのあとは寝てていい。」

いいはずがないのだが、何故だろう。


和田くんが立つ。

「去年、2組だった、和田蒼汰でーす。」

席につく。

それだけ?

たったの10秒ほどで終わった自己紹介。ほとんど何もわからない。先生はホームルームを、再開した。色々な諸注意がされていく。先輩としての心構えや、勉強のこと、進路のこと。生徒も飽きてきたのかちらほら携帯をいじってる子を見かける。

(高校ってこんなだったっけ)

気にしたら負けであると思っているのか、先生は何も注意せずにホームルームを済ませる。私はなんとなく、携帯をいじる気にはなれず和田くんの方をちらっと見た。てっきり寝てるものだと思っていたのだが、バッチリと目が合ってしまった。

しまったと思って前を向いたけど絶対あれは目が合った。

でもあの目、どこかで…。

記憶を辿ってみるがわからない。大昔のことかもしれないと思い忘れようとする。前の男子、日野という名字も聞き覚えがあるため同じように記憶を遡ってみたが思い当たらない。家に帰ったらアルバムを見ようと決めた。


咲穂が記憶を辿ってるうちに話終わったのか、担任が手をたたいた。


「さあ、これでホームルームも終わり。と言いたいところだが、まだやらないといけないことがひとつある」


なんとなく嫌な予感がするのは気のせいじゃないはず。

新学年になったら恒例の話の存在を忘れていたことを思い出したのか、クラスの雰囲気が変わる。


「委員会決めを忘れるなよ?」

そう、地獄の委員会決めを

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