第4部
「す、すげーデッケェーなー!これが王都ってやつか、人も多いな〜。なんかワクワクして来たな笑」
王都に着き先ずは宿を探す。メインストリートを歩いていると脇には露店が所狭しと並んでいる。
その中でも異様な雰囲気を放っている店があった
そこは奴隷専門店だった…
この世界は奴隷が合法的に認められている世界だった。
元々日本人の浩介には理解し難い文化だが、そこまで首を突っ込んでいる暇もないので通り過ぎようとした時…一人の奴隷と目があった…
浩介と同じ黒髪で黒い瞳の可愛いらしい女の子だった。
浩介は目があってからの数秒で彼女と『契約』することを密かに決めていた…
「おい、あの娘を俺にくれ。」
「おぉ、なかなか良いところに目をつけましたね、アイツは300万Gだよ。」
どうやら金の単価は日本と同じらしい。1G=1円という事で間違いないようだ。
「これで良いかな?」
浩介は、旅立つ前に神様に貰った金を全部出して買い取った。
いやらしい笑みを浮かべながら奴隷商は指輪を差し出してきた。
「これは奴隷と契約する為の指輪です。奴隷に付いている首輪とリンクしているんで丁寧に扱ってくださいね。ここから先の責任は負わないことになってるんでね」
こうして初めての買い物は《奴隷》だった。