第2部
辺り一面に広がる大草原。
はるか先に見える町らしきもの。
そう、俺は今異世界に降り立った。
「あー腹減った。」
俺は猛烈に腹が減っている。
神さまの話が長すぎた……
「そーいや、貰った能力まだ試せてないから少し見てみるか。ステータスオープン」
目の前に半透明な液晶が現れた。
浩介
剣術LV最大
魔法LV最大
体力LV最大
魔力LV最大
全属性適合 身体強化(大)
「すげぇな……そんなに上げてくれなくても良かったのに笑」
明らかにステータスがおかしい値になっていた。
だが、死なないわけではない。
神様からも説明があった通り、肉体が滅びればまたあの場所に戻ってしまうらしい。
しかも、その時はもう二度と転移できなくなってしまうらしい。
そんな事を頭の片隅で考えつつ腹ごしらえを始める事にした。
神様から貰ったものはチートだけではない。
絶対に折れないし、抜群の切れ味を誇り、魔力伝導のすこぶる良い刀、斬龍刀を貰い、
軽い攻撃なら傷すらつかない、服を貰った。
「先ずは狩でもするか、お、良いところに美味しいそうなやつが…」
全長3メートル程ある豚型の獣を一瞬で仕留め火属性の魔法でこんがりと焼き、ジューシーな肉を口いっぱいに頬張る。
「はふ、はふ。うめぇーーーー!最高だ!」
「さて腹ごしらえが済んだ所で町に向かうか。」