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世界を掌握する日まで
田嶋浩介(17)
しがない普通の高校生。何処にでもいる取り柄のない所謂凡人だ。
そんな俺は事故で死んでしまった。
暴走して来たトラックを避けた先で乗用車にひかれた。なんとも惨めな最期だった。
気がつくと真っ白な空間にいた。
辺りを見回しても何もない。ただ真っ白な空間が無限に続いてるだけ…
「やっと起きたか小僧。」
突然背後から声がした。
「だ、だれだ!」
背後を向き精一杯の威嚇をする。
「ホッホッホ。ワシは全世界を治める神だ。安心せい、危害は加えん。」
白髭を生やし白い装束を着た老人は快活に答えた。
「俺は……俺は死んだのか!ここは一体何処なんだ!神様が、俺に何の用があるんだ!」
「そんなに焦るでない。これからのことをじっくり教えてやろう。」
不敵な笑みを浮かべながら淡々と話しいて行った。