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転生したら男から女になっていました。  作者: ケンタウロスの尻尾
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プロローグ

俺の名前は藤谷浩介。一人暮らしをしている高校生だ。


なんで高校生で一人暮らしをしているかって?


それは両親が海外で働いてるからだ。前には兄も住んでたけど就職して引っ越した。

それで俺は一人暮らしをしているわけだ。


一人暮らしは始めた当初は女子を家に誘ってあんなことやこんなことをする計画をしていたけど失敗に終わった。

誘う以前にヘタレだから誘うこともできなかった。

男友達を家に呼んで騒いだりはしたけどね。







ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ


目覚まし時計の音が聞こえる。

俺は、手を伸ばしてアラームを止めて起き上がる。


「もう朝か、もっと寝たいなぁ」


独り言を言いながら部屋を出て台所に向かう。

一人暮らしを始めて独り言が増えた気がする。


台所に着くとフライパンを出して割った卵を入れて焼く。

作るのは目玉焼きだ。

焼けるとフライ返しでフライパンから剥がして皿に置く。

そして醤油をかけて食べる。

ちなみに目玉焼きに酒をかけて食べる人もいるらしい。


テレビをつけると政治家達が

責任の押し付け合いをしていた。

最近はこんなニュースばっかりだ。


朝ご飯を食べ終わると学生服に着替えて靴を履く。


「靴OK、鞄OK、学生服OK、行ってきます」


返事はもちろんない。

返事がないのは少し寂しい。

誰もいないから仕方ないんだけど。








家を出ると自転車に乗って学校に向かう。

家から学校までは自転車で20分くらいだ。

家に学校が近い人が羨ましい。


しばらく走ってると坂道が見えてくる。

この坂道は傾斜急で長いので降りる時は楽しい。

今日もブレーキをかけずに坂道を下る。


「イヤッホオォォォオォォォ!」


声を出しながら降りる。

風が顔に当たって涼しい。


しばらく降りてると坂道の4分の3は降りたのでブレーキをかける。


「え?あれ?」


ブレーキをかけてもスピードが落ちない。

前輪のブレーキをかけても後輪のブレーキをかけてもブレーキはかからない。

なんとなくブレーキのワイヤーを見ると切れてた。

しかも一瞬見ただけじゃわからないようにテープでくっつけてある。

これは完全に人の仕業だ。


誰かに恨まれるようなことしたっけ?

いや、俺は誰かに恨まれることはして無いと思う。


「くっそ、誰だよこれやった奴!ふざけんじゃねぇ!」


ブレーキがかからないなら少し危ないが自転車から飛び降りないといけない。

自転車を降りようとすると強い衝撃に吹き飛ばされた。

体を地面に叩きつけられる。

衝撃の原因はすぐにわかった。

車に跳ねられたみたいだ。

自転車から飛び降りるのが少し遅すぎたらしい。


「うぅ、痛え」


地面が濡れてる感触がして地面を見ると血で染まっていた。


マジかよ


人の全血量は体重の13分の1らしい。

俺の体重は68kgだから血液は5リットルくらいだ。

地面は1リットルくらいの血で染まってる。


これはヤバイ。

早く止血しないと出血多量で死んでしまう。

誰か救急車呼んでください


だんだん意識が朦朧としてきた。

体の力も抜けてきた。


「おい!大丈夫か!」


声がした方を見ると25歳くらいの男の人がいた。

手にはスマホを握っている。


「きゅ…うきゅ…しゃ…」

「もう呼んだからもう少し頑張れ!」


この人はもう呼んでくれたらしい。

でも助からないと思う。

出血した量が多すぎる。


死にたく…ない。あと救急車呼んでくれてありがとう


そんな思いを最後に俺の命の灯火は尽きた。

書いて見ました。

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