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藤代りょうしの雑記帳  作者: 藤代りょうし
設定集
2/2

第三王女と豚の王

リハビリがてらのファンタジー系設定集です。文章化するかは未定です。


登場人物

・フリードリヒ・ピグノズ

 二十才で若くしてピグノズ辺境伯家当主を務めている。

 癖のある赤い髪に、糸目である新人族。

 王都では知る人ぞ知る悪名高き貴族の一つであり、領民や労働力の殆どは奴隷である。

 労働者には豚スーツを着用させ、家紋も豚に麦、本人も豚好きとあって世間からは豚の王と揶揄される。

領民に対する悪辣な態度と仕打ちは大人でも震え上がるほどであり、聞き分けのない子供を名前だけで黙らせるほど恐れられている。

 フリードが当主となってからは穀倉地帯である領地の収益が非常に伸びており、その上で嫌味に動じず常に余裕の態度を崩さないため他貴族からは蛇蝎のごとくきらわれている。

 本来は小心者かつ下々に理解ある気さくな青年。また、魔道具の研究家でもある。

 より良い領民の生活のために新しい技術を日夜学んでおり、寝ていないこともしばしば。糸目なのもドライアイと充血で開けないためで、目薬が欠かせない。

 そんな彼の姿は領民からも理解されており、領内の念話ラジオで熱狂的に崇拝されるなど本人の望まぬ形で信頼を勝ち得ている。もちろん普段の振る舞いや噂も周辺貴族をごまかすためのポーズだということも知られている。

 特技は極悪人が泣いて許しを請うような笑顔と、痛そうに見えてとっても痛くない鞭さばき。どんなに勢いが強くてもソフトタッチ程度に落ち込むピグノズ領の七不思議。全力パンチで赤子の髪が揺れるだけにとどまるあたり、暴力にとことん向いていないだけである。

 優秀ではあるがどこか抜けているカーリーの行動と暴走する領民たちに常に胃を痛めている。そしてその度に叫ぶため喉も痛めている。


・カーリー

 ドーベルマンの犬人族で耳がとがっている。二十五歳の女性でありピグノズ家の家令。

 黒髪のショートヘアーに強烈な印象を与える赤く鋭い目つき、誰に対しても苛烈な態度を取ることから鉄血の女と呼ばれている。常に軍服を纏っていることから更に威圧感が上がっている。元々は前当主からフリードへ与えられた奴隷であった。

 武術においては近衛騎士団にすら引けを取らないとされ、特にその初撃は抜いたことさえ悟らせない。

 公共の場では一切のミスを許さず犯さず相手を委縮させるが、その中身はとにかく残念。

 自分の好きな物はとりあえず他人も好きだという認識でいるため、対人関係でしょっちゅう問題を起こす。さらに人の機微に疎く、普段の振る舞いも相まって相手に有無を言わせない。

 くわえて思考が犬のそれであり、硬い骨を出すことは最上級のもてなしだと本気で信じている。ピグノズ家のコック長が作るドッグフードは最高のおやつ。ボール遊びも大好き。

 本人の感覚で可愛いものに目がないため、自室の配色は総ピンクかつ奇妙な人形であふれかえっている。美的センスも常人の斜め上、扉を開けば無数の瞳が来客を出迎える。

 主人と妹至上主義でもあり、そのこととなるとどんな場面でさえ我を忘れる。そしてドМ。ご主人であるフリードからの叱責でことあるごとに様々な穴から液体を垂れ流す。


・キャロ

 ドーベルマンの犬人族でカーリーの妹。たれ耳。ピグノズ家のメイド長を務めている。

 小柄で可憐な姿は見るものに愛着を与え、立ち振る舞えばどんな相手だろうと恋に落ちる、理想の少女のような存在。

 しかし、本性はそんな印象からは想像もできないほどに腹黒い。

 話術で相手を絡めとり、気付かぬうちに秘められた情報を抜き取り、影のように去っていく。気が付けば覆せない悪評が湯水のように垂れ流され、仕掛けられればたちどころに破滅する。

 身のこなしも軽く、相対すれば独特な歩法も相まって間合いを保つのは非常に困難となっている。彼女が教育したメイドたちも近い技術を会得しており、能力的には最強の暗殺者集団と化してしまっている。のめり込むと加減ができないあたり血である。

 ピグノズ家へ来る前は暗殺業に手を染めており、依頼達成率の高さと必要以上に相手を嬲るその姿から忍び寄る悪夢として名をとどろかせていた。

 彼女が暗殺者となったのは奴隷商にさらわれた唯一の肉親である姉を探すためである。

 フリードに近付いたのも当初は奴隷をひどく扱うピグノズへ復讐し肉親を取り戻すことであった。

 メイドとして接するうちに彼の人柄に触れ、頑なだった心を氷解させる。

 未だ主人であるフリードへいたずらはするものの、それは愛情と信頼の裏返しでもある。今日も今日とて激渋紅茶がフリードを襲う。

 最近は姉の残念ぶりを見て嘆く日々が続いている。


・シルフィアーナ・ズィルバー

 ズィルバー王国の第三王女。

 ズィルバー王族特有の煌めく銀髪と第一王妃である母譲りの紫の瞳をしている。

 正義感が強く、虐げられている人を見て見ぬ振りができない。後先考えずに介入することから、巷ではいい意味でも悪い意味でも熱血聖女と呼ばれている。なお口下手である。

 無自覚に他者の胃にダイレクトアタックを決めるのがとても得意。父である王によく似て頻繁に王宮を抜け出すこともあってか、近衛騎士長と爺の胃はボロボロになっている。

 剣の腕もさることながら、真の得物は己の拳。一撃が重い上に速く、身体の頑丈さに任せて何でもありの殴り合いに持ち込んでくる。親ばかの国王が構いすぎてはよくぼろ雑巾にされている。特に型のない喧嘩殺法だが、第一王妃も関節技を使うので似たもの親子である。

 王族としての血は薄いのか、骨折したり内蔵を痛めたりすれば完治するのに三日かかってしまう。毒物にも対しても同様で、王宮で好んで使われる刺激的な調味料だとちょっと舌がしびれてしまう。ぼこぼこにされて骨折し内臓をつぶされた国王はおおよそ三十秒で復活する。調味料は砂粒一つの量でも一般人なら即死する。



国家

・ゴルド神聖国 取り立てて特徴がないとされる新人族

 北に位置する双子神ソルリオンとディエナリオネを信仰している宗教国家。邪教根絶を目指しているが神託により手が出せない。

・ズィルバー王国 全種族、もしくは様々な種族の混血

 北東に広がる平原を治める大国家。農耕が盛んで全てにおいて平均的な国。物語の舞台。

・アズラ皇国 魚人族、竜人族など鱗を持つ種族全般

 極東にある海に面した麟人族の島国で独特な文化が広がっている。近接最強。

・カルマイン帝国 ドワーフ

 南西に位置する広大な山岳を誇るドワーフの軍事国家。鉄鋼業が盛ん。武術主体の学校がありエメラルダの魔術学校に対抗意識を持っているが、国交は良好。

・エメラルダ共和国 エルフ

 南東に位置する山と森に囲まれたエルフの魔導国家。薬学に明るい。魔術主体の学園が存在しておりカルマインの武術学校と対立しているが、国交は良好。

・アメジスタ獣人国 獣人全般

 西の遊牧民たちが民主的に営んでいる国。酪農や狩猟が主流となっている。競馬やコロッセオなど、肉体を使った娯楽が多い。

・トパズ通商連合 ホビット、妖精族などの小人族

大陸の北西から南東にかけてほぼ直線状に存在する、ホビットたちが営む商業都市群。各都市に特別自治権が与えられていて、頻繁に嗜好品開発、または探索が行われている。

・古代統一国家オブシディア 魔人族

 かつてこの大陸を治めていたとされる古代王国。遺跡となった建造物からは魔科学を駆使した数々の遺失物が発見されている。宗教において邪神ネレイディアを信奉していたとも。


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