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結婚式の友人代表挨拶における教訓②

あらすじ

結婚式のスピーチを任された、私だが、会場は知らない人ばかりのアウェーであった。

必死に考えた、挨拶の内容は、前座の上司、くそったれな司会者の陰謀によりパクられてしまう。

内容の3分の2が消失した中、私はゆっくりとマイク台に向かうのであった。

友人代表として、マイク台に立ち、私のあいさつが始まりをつげた。


既に内容の3分の2は、他の人に話されてしまい、しゃべりながら構成を練らなければならない。


とにかく、元気にしゃべろうと第一声を発する。


「よしゆき君、ゆりえさん本日は~(全て裏声)!」


声が裏返った・・・・。


周りを見渡すと、裏返ったことに対する失笑すらなく、みな私をまじめにみつめていた。


もはや、新しく即興でエピソードを語る余裕もなくなり、予定通りに、手紙を出して、読み始めた。


最初は、場の空気を温めるための軽い冗談から始まる。ネットではウケると書かれていたから何とかなるだろう。


私「(軽いジョーク:恥ずかしいので内容は割愛します)~ですね。」


会場「・・・・・・・・・・・・・。」


先ほどよりも少し会場の冷房が効いたのだろうか肌寒い気がした。そして、会場の時が止まっていた。私の声以外は、物音ひとつしなく、100名ほどの視線が私に突き刺さる。


私は、ネットで『ウケるスピーチ』と載せやがったblog主を呪った。



その後は、つつがなく、会場は静寂に包まれたまま、挨拶が進んでいった。


しかし、段々と私の緊張も和らいだのか、いつも通りの調子で話すことができ、段々と小さい笑いも聞こえるようになった。


さらに、追い風のように、スピーチ中に私の周りを小さな子が回り始めた。


口では、「私のスピーチがつまらないせいですかね、声も裏返ったし。」と言いつつ、もっと私をおいしくしろと子供に祈った。


子供のパワーは偉大である。さらに場の空気は、私に味方をしはじめ、何とかフィナーレまでもっていくのだった。



最後は、ゆりえ(奥さん)さんに対してよしゆきをよろしくねとフランクに言って終わりである。


「~よしゆきはこのように非常にいい奴でして、よしえさんも・・・。」







・・・・・・・・・・・名前を間違えた。






私の短い人生に終わりがやってきたのかな。名前ぐらい間違ってもいいよね?だって人間だもの。

全ての終了に頭が回らないでいると、よしゆきから奇跡の声が上がった。




「ゆりえだよっwww」




そこで私は、すかさず後先も考えずに


「思わず、二人を合体させてしまいましたね。ビデオ撮影をしてる方、私が責任をもって編集に立ち会いたいと思います。」


後で、大学の友人に「二人の合体って下ネタじゃね?ビデオ撮影も含めて。」と突っ込まれたが、その場は、私とよしゆきの仕組まれた掛け合いと勘違いをされたのか無事に笑いに代わるのであった。


非常い心臓に悪いスピーチが終わりに、私は席に帰るのであった。



プログラムが終わり、廊下にて携帯をいじっていると、前の席にいた、知らない人から声をかけられた。


まさか、私の挨拶の素晴らしさにお褒めの言葉があるのかと少し期待をして耳を傾けると。


「私君だっけ?ずっと足震えてて面白かったよ。」


・・・私の足はずっと震えてたらしい。


きっと、誰かに会いたくて、会いたくて震えていたのだろう。


凄く、恥ずかしい気持ちとともに会場を後にするのであった。


よしゆきに後から、感想を聞くと、良くも悪くも一番私のスピーチが盛り上がったそうだ。


皆さん、結婚式のスピーチとは、滑るのを前提に、強靭な精神力をもって臨むべし。

簡単にOKをするのではなく、しっかりと吟味しましょうね。

あまり評価ポイントの意味を理解していなかったのですが、初めてブックマークがあるのがわかりました。

見てくれる人は少ないのは重々承知の上でしたが、数値でわかると凄いうれしいものですね。ありがとうございます。

しかし、投稿してみると改めてランキングに載る方たちの凄さがわかりますね。



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