序章というか異世界設定の説明
主人公博士幸太郎基本的にキチガイ。発明のこととなると天才的だがその他のことに関しては…アレな人。
桐原つぼね…ヒロイン。主人公博士幸太郎によって産み出された美少女ロボット。巨乳で毒舌。
そう遠く無い未来、思い返せば東京オリンピックの日本人の活躍からもう五十年はたった頃…世界は急激に発明によって進化を遂げていた。発明された道具を使いこなした複雑難儀な犯罪が多発し、政府はついに行動にでる…そう!それが『発明禁止法』である。発明をしたら懲役30年もしくは2000万円以下の罰金が課せられるというものだ。わしはこの国が決めた規則が気に入らねぇ…。精神の自由が在るように発明にも自由が在るべきだと思うんだ。それをくだらねぇ規則のために縛られるなんざ馬鹿な話だぜ…。そもそもわしら発明家は犯罪を起こさせるために発明をしてるんじゃあない。かつて空を飛びたいと願いを実現するためにライト兄弟は空を飛ぶ飛行機をこの世に産み出したっ!だがしかしっ!そのライト兄弟の愛情によって産み出された飛行機は愚かで愚鈍で馬鹿な人間によって戦争の道具に成り下がってしまった。わしらが悪い訳でもないのに悲劇を産んでしまったことを発明家のせいにする無責任な輩もいる始末。俺たち発明家っつー生き物は確固たる己の信念の赴くままに、まるで肉食獣がインパラを狩って食べて生きるごとく発明無くしては生きていけないのだ。その俺たちを利用して馬鹿どもが発明《息子》をお金とやらで買い取り悪用しているってんだからこんな馬鹿な話はない。わしは憤り政府に押し掛けたが、野郎共はてんで話を聞いてくれない…。突き返され途方にくれたわしは心のなかで誓う、バレなきゃ犯罪じゃねぇんだと!こうなりゃ意地でもバレずに発明を続けるしかねぇ。俺から発明を取ったら何も残らねぇからな。てなわけでわしは発明家《犯罪者》なんだが、まだ警察には見つかってない。否!見つかる訳にはいかない。こんな老いぼれが捕まったら死ぬまで牢屋で生活…そんなのは真っ平なんじゃよ。わしはまだ生きていたいんじゃ!