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プロローグ

初投稿作品です。

以前書いていたものを書き溜めて出していきたいと思います。


舞台は現代のごくごく平凡な学校。そこで起きる少し奇怪な事件がことの始まりです。


ジャンルは伝奇的・ファンタジー的なものになっています。楽しんでいただければ幸いです。

 一面の壁がコンクリートでできているそこは、あまりにも無機的すぎる空間。

 何もない。ただその言葉が似合っていた。

 そしてその場所に一人、彼女は立っている。

 その女性は艶やかなストレートの髪を持ち、まるで百合を思わすような白い肌がひと際その妖しさを引き立たせる。

 長袖を着た彼女は片方の腕の袖だけをまくっていた。

細く長い腕を、つい、ともう片方の手の指でなぞる。

その表情はあまりにも歪んだ心からの笑み。

 彼女の傍らには銀色のアタッシュケース置いてあった。何重にもロックが掛けてあるそれを、一つずつ解除していく。

 そして、それを取り出す。

 

 『それ』は鋭い切っ先の、血液の入った注射器だった。


 その中に入っているのはたかだか一本ではない。十二本。それだけの数の注射器が、血液を含んで並べられている。

「――――あぁ」

 思わず見せるうっとりとした表情。一本を大事に取り出し、狂気なまでに眺めている。

 そして、彼女はその注射器を構える。

 それは他でもない自分自身。

 注射器を握るその手は小刻みに揺れている。


 そして、そのまま、自分の腕へと、その注射を打ち込む。

「っ―――あ」

その声は、表情は、心は、快楽に満ちていた。あまりに艶めかしく、恍惚のその身。

「っつ、あ、あ―――――ふふ」

 全ての血を自分の体内に送り込み、不敵な笑みを見せる、その女性。

 

 入ってくるのは、その持ち主の記憶。又、その持ち主の感情。


「まだ…足りない…もっと…もっと…!」


 執拗な血への渇望。

 

 その姿はさながら吸血鬼のそれとよく似ていた。

読んでいただいてありがとうございます!


まぁまだまだ一番最初なのでよくわからないと思いますが……一応、一日一回ぐらい更新でいこうかと思ってますので続けて見てね!(ステマ


良ければ感想などをお願いします!(今後の参考にしますので……)

作品の批判は基本的にオッケーですが、理由のない誹謗中傷はやめてください。

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