~ショートケーキとチョコケーキ~ 上
私は、倉田梓奈。私は、中学1年生で、
友達と、あと、男子2人と一緒に、探偵団を組んでる(はず?)。
「ちょっと、梓奈~。見てよ、このサイト。」
「ん?」
私を呼んだのは、有栖川恵。
私の友達で、探偵団の1人。
データ分析・パソコンが得意で、私とは正反対。
恵に比べて、私は、パソコン苦手で、データ分析とか、無理無理!
でも、私は、運動神経が良くて、50m走も、男子顔負け。
そして、何より、ジャンプ力も半端ない(らしい?)。
「お~い、梓奈~!あのお菓子屋さん新しいキャンディ発売したらしいぜ!」
今、呼びかけてきたのも、探偵団の1人。
名前は、小林海妬。
これまた、恵とは、正反対の性格で、
むしろ、私と似てる感じ。
海妬は、大の勉強嫌い。でも、
勘が鋭くて、テストの点数は、悪いわけじゃない。
「ったく、梓奈、何ぼーっとしてるんだ。事件だぞ、じ・け・ん!」
コイツもまた、探偵団で、名前は、加藤和仁。
探偵団で、一番頭がいい頭脳派。
そう、私達4人がそろって、初めて「スイーツ探偵団」になる(おそらく?)。
で、なんで、スイーツなのかって?
それは、もちろん、メンバー全員が大のお菓子好きだから。
恵は、干し梅とかのすっぱい系が好き。
海妬は、さっき言ってた通り、キャンディとか、飴好き。
そして、和仁は、意外と甘党で、パフェとかのでっかいものが好き。
最後に、リーダーの私は、カキ氷・アイス・シャーベットとかの冷たい・ひんやり系が好み。
「で、和仁、事件って何?」
「それが・・・。」
「知ってるでしょ?うちの学校の美術部。」
そう言ったのは、恵。
恵が言った美術部っていうのは、私の学校の美術部のこと。
その美術部には、天才と言われる部員が2人いるんだって。
しかも、双子!
「その美術部から絵画が盗まれたんだとよ。」
「えっ!?で、それ誰なの!?」
「このバカ、天然・・・。」
ひどっ!
ていうか、天然で悪かったですね!
「その犯人を捜すのが、俺らの仕事だろ!っつーの。」
「えー・・・めんど!!」
「梓奈、梓奈が、この探偵団を結成した理由は、全員よくわかってる。」
「でも、それが探偵の仕事ってもんなのさ。」
そう、私が探偵団を結成した理由。
それは、失踪した両親を捜すため。
両親を見つけるまで・・・たとえ私は、目を失ってでもあきらめないんだから!
「で、何か、ヒントあるの?恵。」
「うーん、それがね、2人の共犯ってことはわかるんだけど。」
「なんで共犯ってわかるの??」
「美術部の部室にね、ペンキ缶が置いてあったの。それを犯人がひっくり返したんだけど、犯人は、気づかなくてそれで、足跡が2人分あったの。」
「盗まれた絵画は、双子のうちの1人、野村結衣の絵画。」
「落ち葉を書いた絵画だとよ。」
「へぇ~。」
落ち葉かぁ・・・。
「他にヒントはないの?」
「もう、ねーよ・・・。」
「残念ながら・・・ね。」
うっ・・・マジか、もう手がかりないってどうよ?
「そうだな・・・とりあえず、野村に話聞き行くか。」
「異議なし。」
「異議なし。」
「異議なーし。」
「えっ?盗まれた絵画について?うーん・・・あんまりよく覚えてないなぁ。」
「えっ、何で?自分の絵なんでしょ?」
「うーん、そうなんだけど、まだ書き始めたばっかで、落ち葉も2、3枚しか描かれてないし・・・。」
そっかぁ・・・。残念だけど、これまたヒントなしかぁ・・・。
「じゃあ梓奈、次どこ行く?」
「うーん、野村結菜んとこ行ってみっか?」
海妬の勘は、外れたことないし・・・。
「異議なし。」
「えー結衣の絵画のことなんて1ミリも知らないよ。」
うーん、海妬の勘もついに敗退かぁ・・・。
「あっでも、あの落ち葉の絵の元になった写真は、知ってる!」
「本当!?今、持ってる?」
「あーそれは・・・結衣の部屋にあるから・・・。結衣に頼んでみてよ。」
「わかった。ありがと。」
あれ?そう考えると、なんで結衣ちゃんは、この写真のこと、私達に言わなかったんだろ?
「変だな。」
「ね!そう思うよね!!」
「あぁ、なぜ、新作パフェが青汁味なのか・・・。」
そっちかい!!
「ちょっと、和仁君、今はそれどころじゃないでしょ。確かに青汁味ってのは気になるけど。」
気にするんかい!!
「もーみんなちゃんと考えて!」
「バカに言われたくない!」
そ・・・そんなそろって言うことないじゃんか・・・。
「そりゃ、野村結衣が写真のこと言わなかったのは不思議だけど。」
「どうせ、忘れてただけよ。」
「そうそう、梓奈は、考えすぎだっつーの。」
うぅ・・・。
海妬をのぞき、恵と和仁の意見は、なんか信じられる・・・。
「まぁ、調べる必要は、ありそうかも・・・。」
「あぁ・・・。」
「よしきた!!」
はじめまして~。
桜餅です(^^ゞ
現在小5でございます。
えーっと、今回、このサイト初投稿なので、
とっても緊張してます。
えーっと、評価ありがたいです。
これから、よろしくお願いします。