惜しからざりし
何故出会ったのか
お前と俺が
今日、この日のためだと
そう思いたい
もう、泣くな
お前に泣かれると
側にいたくなる
何故出逢ったのか
お前と俺とが
人と人非ざる者が
それぞれに望む
同じ未来があるなら
誰かに与えられなくても
手を伸ばした
護るよ
お前が赦さなくても
笑ってくれ
例え隣にいなくても
お前に触れた
あの暖かさがあるから
俺は
笑みを浮かべて
大地を蹴る
願わくは、
願わくは、
この紅い風が
お前の元まで届かぬように
振り返らずに
そっと想う