1 刑務所の中
「オラァ!」
暑い夏。そして炎天下の刑務所の中で
行う喧嘩...。ルールはどちらかが倒れるまでの
デスマッチだった。
「へへっ!なかなかいいパンチじゃねえか...。」
フラフラしているこいつが俺、デイズ・バーン。
20歳という驚異の若さだ。しかし、
俺は前までちゃんとした社会人だった。
だがなぜこんな事になっているのかというと話が長くなる。まぁそれでも聞いてくれ。
俺がガキの時、金がなくどうしようと
考えていた時だった。俺はホームレスだった。
なので金もある訳もなく、ずっと地下鉄暮らし
だった。でもどうやって生活してた?と
思うだろう。
〜あるところの商店街〜
バン!
「すいません、肩が当たってしまって。荷物
大丈夫ですか?」
そう。俺はスリ、まぁ簡単に言えば犯罪を
犯して生計を立てていた訳だ。
だがそんなことをずっと続けていると
バチが当たった。
俺はまた金もなく、スリをして稼ごうとしていた。
だがこの時に俺はまずい相手に目をつけてしまった。俺が目をつけた相手はいかにも金持ちで
たくさん金があるやつだった。この時の俺は
欲を出してしまい、いつもの方法で
スリをしようとした。だがしかし
肩を当てても荷物を落とさない。でも俺は
諦めなかった。しかしこれが仇になり、
警察に捕まってしまった。
10分後、俺は警察に連れて行かれて
警察署に来た。
そして俺は尋問室に行き、警官に尋問されていた。
「おいデイズぅ。またお前か?もうこれで何件目だ?頼むから俺の仕事を増やさないでくれ!」
今でも覚えている。確かいつも、俺が問題を
起こすといつもこのおじさん警官が
対応していた。このおじさんの名前は、
シンサン・デイフという名前だったはずだ。
俺は、ずっと謝った。1分、10分も...。
だがこんなことでもう許される訳もなく、
俺は無事に刑務所送りになった....。
で、今のデスマッチになるって訳だ。
「なんだとぉ?なら俺っちの特製パンチをくらぇ!」
奴のパンチが俺の顔に飛んでくる。だが俺は
そのまま受けようとは思わなかった。だから
避けた。そして奴のお腹目掛けて
アッパーをかました。そうすると奴は...、
「ぐ、うわぁ!」
と情けない声を出して地面に倒れ込んだ。
「よっしゃ!これはおれのか...ちではなさそうだ」
俺が喜ぼうとした瞬間、奴の手下が現れて
俺の周りに集まってきた。多分だがこれは、
だいぶヤバいかもしれない。
「な、なぁみなさん。お茶でもどうです?」
こんなことをいってもみんなの表情は、
ズーンと暗いまま...。そして多少殺気を感じるのは
俺の勘違いだろうか?
「いらねぇよ。俺たちが欲しいのは、お前の
心臓だ。」
ああ、これは夢じゃないみたいだ。それに
殺気も勘違いではなさそうだ。ああ、誰か
助けてくれ..。すると、昼休み終了の
音が鳴った。そして奴の部下達は、
自分の独房に戻って行った。あと、去り際に
「これだけで済むと思うなよ?」という
言葉を残して戻って行った。とりあえず俺は
助かったみたいだ。
俺はほっと息をはき、自分の独房に戻った。




