妖精作戦 七
関東での秋バラの見ごろは十一月頃までというが、昨今の暖冬のせいか、この海沿いの公園も、赤い花弁の少し黒ずんだのがまだ路に積み重なって敷かれていた。
花がすべて散ったところの花壇は、茨のくねったのが絡み合うようにただぶっきらぼうに伸びているだけで、それが静かな波音のする景色にずらりと並んでいるのである。その茨の向こうには、いやにのっぺらな軍艦や潜水艦が、街の灯を返して丸見えだった。
俺はそうした夜景を横目に、自販機で買ってきた缶コーヒーを腕に抱えて、市道脇に停めた車へいそいそ戻ってゆく。
ドアを閉じると、尻を滑らせ奥の方まで移動した。
それから運転席でスマホ片手に会釈をしてくる木村氏へ、缶コーヒーのひとつと手に包んだお釣りを渡す。最近はスマホ決済の自販機も増えてきたけれど、ここいら一帯はまだまだ古い自販機のままだった。
「ごちそうになります」
そう一声かけてタブを折ったところで、木村氏のスマホから芹沢先生の声がした。
『どう、半田クン、外は何か変わったこと、ある?』
「いえ、とくには…」
買い物に出ているあいだ、そうあまり目を凝らして見ていたわけでもないけれど、冷えた夜の公園は、カップルの影がちらほら見受けられるくらいで、あとは脇の街道を駅から出てきた京急のバスが、ときおり走り抜けて行くだけである。
『静かでいてくれた方が好都合かもね。すぐさま異変を見つけられるし―――』
俺はごくんと、口の中のコーヒーを飲み下した。
「あの、なんか起きるんですか?」
『いえ、そういうわけでもないのだけれど、でも、あのイオちゃんが関わって、無事に済んだ試しがないものですから』
「へ、へえ」
もう何か派手なことをするのが既定のような口ぶりに、空調の利かされた車内の温度がすっと下がってゆくようだった。
『何かをやらかして、イオちゃんの活動が米国に見つかるのだけは勘弁してもらいたいところだけれど、同時に責務はきちんと果たしてもらわないといけないし』
としたところで、先生はふいに話題を変える。
『ねえ、面白い話をしていたそうね。半田クンのお父さん、不法侵入をしていたのですって?』
もし先生がこの場にいたのなら、さぞ興味深そうな美人顔を見せられていたにちがいない。木村さんが片手を立てて、すみませんをしていた。
「もうずっと前のことですよ、なんせ小学生の頃だというし」
そう言って、俺も苦笑してみせる。
『だからそれが面白いのよ。それも起きるべきことのひとつかもしれないって、思うと』
「なんですかそれ」
『イオちゃんには、巫女さんからあらかじめ頂いていた御守りを渡したそうね』
「ええ、都合よく家にあったもンですから…」
俺は足元に転がっている空の額縁を見る。
『未来を予知することは難しい。それでも、ある人はそれに近しいことをやってみせる、予知などという言葉すら生ぬるいほどにね。もし本物の神さまがそれを行うのだとしたら、そう特別なことでもないと思わない?』
「はあ…」
信仰を浴びて生きるような巫女の名を冠むるお嬢様であれば、ひょっとしたら、枕元にそのご神託を下す神とやらが現れるのかもしれないが。
『他には、お父さんに関してなにかそういった話はないの?』
「え、ええと、話ですか?」
『そうした地元の話って、意外と貴重なのよ。とくに基地に関わることなんて、あいだに妙なマスコミを挟んだりすると、末尾によけいな一文をすぐ付け加えたりもしてくるから』
今や官邸にまで喰い込んでいるその女史から一介の小僧への注文は、堅苦しいお喋りは無用、骨を折らずとも楽なお話をと望むので―――俺もその点は心得て、そうなると、やっぱりあれしかないわけで。
「あることはありますが、この話がなんで面白いのか、俺も今もって分からないんですけど」
『構わないわよ、話してみて』
それで俺は、黄色い帽子を被った幼い父さんが、小学校に面した床屋の前で、基地の関係者らしい集団を見つけて始められた、あのしょうもない話のことを語るのである。
現在であれば、SNSでも眉をひそめて窘められるような、あまり品のよろしくない話である。けれども当時の、昭和五十年代の田舎の子供というものは、いたって豪胆不遜なわけでして。
そのころの日本は家計も貧しく牛肉なんてもってのほか、スーパーでは安いたんぱく質を求めてクジラ肉の山積みになっているのが当たり前で、日本へ来る外国人旅行客もきわめて少なく、基地でもなければ他の人種を見かけることなどまずなかった。
しかしながら米軍の家族住宅が建つ前の、まだ池子が弾薬庫と呼ばれていた当時には、横須賀市内にもまだ多くの米国職員たちが民間の家を借りて住んでいたのである。
良く晴れた気怠げな午後のひととき、そんな米国人たちが、市の工事で暗渠にしたばかりの道路の上を、ぶらぶらと国鉄の駅へ向かって歩いてゆく。
先頭は騒がしい白人の三人組、それから肌の良く焼けたふたりの男の順である。そこへ、ほんのちょっぴり少人数の小学校低学年らしき男の子たちが続いてゆく。すでに彼らは胸騒ぎがしていた、ほんとに困ったことだった。
当時の田舎の小僧というのは、実にタチがよろしくない。
大人であれば、外国人を見かけたからといって脇に避けたりとまではやらずとも、平然と澄まして正しく歩んで互いに過ぎ去ってしまうまで、とにかく失礼のないよう心がけるものだけど、子供となったらもう平気である。不躾な目をむけて押し歩く。
そして、やっぱり彼らの過剰な反応を期待して騒ぎ立てるのだ。つまりは、「あー、ガイジンだぁ!」というやつである。
そうすると、先頭の三人がぱっと振り向いて、険しい目で見てくる。
その顔には、子供の無礼さを咎めるというよりは、むしろ伝統的に、肌の黄色いアジアの子供が我々文明人に向かって何を生意気な、という、その不快と憤りが露骨にあらわれ出ていた。
けれども子供たちはこざかしくも、その白人の大人たちが、脅しはすれど、近所の目もあるので、自分たちに向けて暴力を振るうことなど決してないと、そう心得ていたようなのである。
そのまま指で彼らをさして、後ろをしつこくガイジンだ。
すると堪りかねたひとりが、今度は子供の方を指さして、「オゥ、ニポンジン、ダー」とやり返す。
それが仲間内ではウケたらしくて、彼らは腹を抱えて道路にうずくまった。
そうなると子供たちの方も、この田舎の伝統的に、白い肌のガイジンどもが地元の勇士たるお稚児様に向かって何を生意気な、という、その不快と不合理に熾り立つのである。
彼らは互いに、怖気るな、正義は我にありとばかりに、小学校の脇道で、ガイジンだ、ニポンジン・ダーとわアわア言う。まだ田圃もだいぶ残されていた頃だから見晴らしがよく、周囲の家からもその騒ぎが良く見え、遠くからも見られるのであった。
そのうちに他の子供もあらわれる、その子供のためにまた子供があつまる一種の群集心理も手伝って、どんどん人が増えてくる。ひと世帯ごとに四人くらいは子供のよくいる時代でもあったので、もうそれはそれは、お祭りのような騒ぎになってしまって、さあたいへん―――
『アッハハ、その時代は、確かにそうなのでしょうけれど、あー、おっかし』
先生がむこうで手を打って爆笑していらっしゃる。
この話を父さんからはじめて聞かされたとき、いったい何が面白いのかと子供ながらに首を傾げたものだけど、先生には通じる話らしい。
『いえね、米国の方も、ちょうどベトナム戦争で大負けして意気消沈していた頃でしょうし、キング牧師の公民権運動の成果もあって、ただでさえ、本国では肩身の狭い思いをしているのに、自分たちが打ちのめしたはずのこの国で、優越主義はびこる欧米人が現地の人たちの、それもちっちゃな子供たちにとっちめられているものですから―――』
そしてまた、苦しげに忍び笑うような声が聞こえてくるのだ。
まあそんなクソガキだった父さんも、祖父たちのいったいどんな説伏にて諭されたのか、今では母さんよりもはるかに常識人となっていた。酔いつぶれて家事の一切を俺や妹に任せたりすることなど、まずしないのだから。
ようやく笑いの発作が治まったらしい先生は、そこで別の解釈も示してくる。
『でも、こうも考えられると思わない? 本当はお互い仲良くなりたいくせに、それを認めるのが恥ずかしいものだから、代わりにそういうゲームを演じているの。ほんとは嫌いじゃないと伝えるための、彼らなりの方策だったんじゃないかしら』
「それにしては、ずいぶんと大人げないようですけど」
そう聞くと、きっと精神年齢も一緒なのよ―――またお胸を大きく揺らして可笑しがっている、見えないけれども俺は豊かに想像した。
しばらくすると、先生はまた木村氏と難しい話をはじめるので、俺は邪魔にならないよう、口をつぐんだ。
『ところで木村さん、あの件について、また妙なところから情報が出てきたの』
「あの件、ですか?」
『ほら、例の海軍機が飛び立った、ラジコン用の飛行場のことよ。最初に目星をつけたとおり、やっぱり月詠の、黄泉の連中が関わっていたようだけど、寄こされた資料には、ご丁寧なことに改竄の余地がないよう、本物のフィルムまで添えられていてね―――』
その海軍機とは、あの悪夢の如き惨事を引き起こしてくれた主犯機のことである。それを聞くと、俺は思わずはっとして、またくうっと、腹の底が冷えてくるようだった。
裏ではあんな悲劇があっただなんて、もちろん誰も知らないのである。思いつめた表情を浮かべる俺の前で、先生たちはそのまま構わず話を続けていた。
「米国――じゃないですよね。それ、どこからです?」
『びっくりするわよ。なんせ、法務省の外局だから』
「外局って、ええっ、公調ですか? またなんで…」
『私の方が知りたいわよ』
「あそこ、不味くないですか?」
『公調といったら、いろんな国の諜報部に食い散らかされている局だから、今回の事案は、周辺国にほぼ筒抜けだと思って間違いないわね』
木村氏は、額に手を当て天を仰いだ。
『こらこら、頭を抱えていてもしょうがないでしょ。問題は、なぜそんなところがわざわざウチに送ってきたのか、よ』
「あの、私にはなんとも」
『諜報機関のビオトープとされるその外局も、なんらかの意図があるのは間違いないのでしょうけれど―――ひょっとしたら、私たち公安への対抗心のつもりなのかしらね』
俺は黙ってその話をやり過ごしていた。
どのみち、そうした話に加わらない方が、いろいろな意味で俺には安全なのだろうし。
座席の上では、足を折りかがめて、額縁を邪魔にならないよう端にやったり、ちょっと伸びをしたりして眠気を覚ましていた。
ほんの半時ほどまえ、イオっちをここから送り出したとき、窓の外から笑顔を見せて、「大舟に乗った気でまかせぇ」と快活に言ったあの小さな神さまは、今どうしているのか。向日葵ちゃんは、まだ無事なのだろうか。
俺はそのまま、きれいな翅の消えた軍港の明かりを観察しているうちに、やっぱり眠気に誘われてしまうのである。
うつらうつらしていたところで、ちょっとした感覚に目が覚める。
深夜の公園は、茨の影がくねっているだけで、朽ちた花壇のような寂しさが纏わっていたけれど、今ではそこに、とある匂いも含まれていた。
まさかとは思ったが、俺はその感覚だけを頼りに、そっと上体を起こして窓の外をうかがった。
「どうしました?」
俺の様子に気づいて、木村氏が運転席から顔を覗かせる。
「間違ったらすみません。ひょっとしたら、鷺ノ宮のお嬢さんが来ているかもしれないんですよ」
そういうと、またずいぶん驚いていたようだ。
俺はすぐさま後部座席のドアを開ける、外は森閑として冷たく、深い沈黙があたりを包んでいた。
その沈黙の闇を縫ってぼんやり影から現れたのは、思った通りお嬢様である。
後ろには、数歩離れて白装束の男性が謹んで控えていた。お面を被ったその人も、またお嬢様に付随して、不思議な雰囲気を醸し出していた。
車中では、おおっと声を上げ、木村氏もひょっこり顔をだす。これに応えてミカンコ嬢は小さく会釈をすると、石の路を踏んでやって来た。
「なんだよ、こんなところにわざわざ。それに制服?」
俺がそう声をかけると、目をぱちくりさせて、ミカンコは自身の制服姿を確かめるように、少し上体を捻った。
「まだちょっと馴染まないものですから。今はもう、だいぶ良いようですけれど…」
その返答に、俺は首を微妙にかしげて考える。
「あたらしく誂えでもしたのか?」
「当たらずとも遠からずですわ」
それからミカンコは微笑んで、後ろの御仁を紹介した。
「こちらの方は、丹造と申します。私どもの流派の、いわば傀儡工房の師といったところでしょうか」
すると丹造さんはかるく会釈をして、そのたくましい襟首を見せてくる。ずいぶん年配の方のようでもあったが、がっちりとした体格の、たいへん活気のあるご老人で、その装束の胸には茶扇子を挿したりして、なかなか垢ぬけがしていた。
「寒いですから、車内の方へ、どうぞ」
木村氏はとつぜんの来訪者たちを車へ誘ったが、それには及ばないとのご返事である。
「このまま外にいても構いませんわ。もうすぐ、始まるでしょうから」
ご令嬢は木村氏に告げる、微笑みと共に。
『始まる? 何が?』
とつぜん先生の声がした。木村氏はその手に持つ機器を落とさぬばかりにあたふた、画面をミカンコへむけた。
「里見さんも、夜遅くまで大変でございましょう」
ミカンコは、スマホの向こうの芹沢先生にも労いの言葉をかける。
『それはお互い様ね。それよりも巫女さん、あなた今、ご自宅にいるはずなのに、なぜ現場から声が聞こえるの?』
「ホホ…、なぜでしょうか、それはまた後ほど。けれども里見さん、あなたにしては、少々ご油断召されているのではなくて?」
今事案に関わる在日米軍の動向は、その情報人脈によって、リアルタイムで芹沢チームの下にまで送り届けられていた。
米国は同盟関係より優先すべき国益がある場合、DIAやCIAなどの情報回線を平気で遮断してくる。かつて、テポドンと呼ばれた三段ロケットが半島から打ち上げられた際には、それで日本側もずいぶんと煮え湯を飲まされたものである。
そうした苦い経験からも、芹沢チームはその迂回手段として、密かに独自の情報網を構築していたのだった。
『あら、基地の中のことなら、私も独自のルートできちんと調べてみたわよ。西太平洋で米軍主催の共同訓練を終えた原子力空母が、今は休養のために寄港しているだけね。外務省によれば、これから続々と揚陸指揮艦やミサイル巡洋艦なども寄港してくるそうよ。その中に、どれだけ件のJTF(Joint Task Fotce)が含まれているのかまでは、さすがに分からないけれど』
「あら、それだけですか?」
『他には―――そうね、横田へ出張している私のお友達は、公表していない艦種も、今は空母と一緒に寄港していると言っているわ』
今回、向日葵ちゃんが横田や厚木にではなく、横須賀へ搬送されたのは、まだしも幸運であったという。
最悪なのは空路で本国へ運ばれた場合であったが、その特別なJTF(Joint Task Fotce)も、まだそこまでの準備は整っていなかったようなのである。
「その、公表していない艦というのは、なんですの?」
『おそらく原潜のことじゃないかしら。どういう基準かわからないけれど、彼らは公表したりしなかったりするのよ』
「それは、持ち物の中に疚しいものが含まれているからではなくて?」
『その疚しいものを日本へ持ち込むには、事前協議が必要とされているけれど、巫女さんもご存じの通り、日米で一度たりともそんな協議が行われた事実はないでしょう?』
「だから大丈夫と仰りたいの? ホホ…、いやな人ね、ご存じのくせに」
ミカンコは睨めた目で笑っていた。
そうした難しい話をよそに、俺は車からひとり離れて、波打ち際の手摺に寄りかかった。
この公園を訪れてから、基地のある対岸の空は依然として明るく、その灯の中に、俺はまたあのちっちゃな翅の光を見つけられないものかと探していたが、今はまだ基地の灯だけが波間にゆらゆら瞬いて、おぼろに浮かぶだけである。
いっこうに始まらない異変とやらに、俺はすっかり待ちくたびれて、焦燥感に焙られ続けていた。
あの向日葵ちゃんには、今までの恩に報いのひとつでもしてやらねば、このお兄ちゃんもまったく立つ瀬がないのだから。
俺は逸る気持ちをぐっと抑えて、夜の海を睨み続けていた。
あれからずいぶん時間も経つ。
そのうちに、大きな波が岸の石垣をざあっと洗って音を立てる。続いて白く泡立つ潮の響き。その波間を透して舮綱を結び合う曳船が、またひときわ大きく揺れ動いた。
としたところで、俺の耳に、明らかに潮とは違った音が聞こえてくる。
あっ、と叫びたくなる衝動を堪え、その地鳴りのような響きを頼りにじっと目を凝らした。
月光が地上にでも落ちたのかと思うほど、やがて膨れ上がる眩い影が建物の向こうから浮かび上がってくる。
――なんだ、あれは!
俺の見ているその先で、黒い建物の群れの中から光が噴きあがった。
その紅色の光泉は、八方の夜空へと広がり、なおも高みを目指してぐんぐんのぼってゆく。
「原潜の、VLS (垂直発射装置)ですか!」
呆然と見上げる俺の背後から、木村氏の声がした。
その光が昇ってゆく先では黒雲が裂け、深夜に蒼い空をのぞかせていた。
――まさか、あの中に傀儡ちゃんが?
そこへ、巨大な光の一閃が貫くのである。
カッ、と閃く白光に少し遅れて、大気の震えが身体を打った。
これに爆発炎上する轟音が重なって、ロケットが近隣の吾妻島の方へと、ゆっくり頭をさげて墜ちてゆく。
「うっわ、マジかよ!」
この口からも驚嘆の言葉が飛び出ていた。
いったい何が起こっているのか、もし向日葵ちゃんがあそこにいるのだとしたら―――小さな神様のことを信じたいが、とてもじゃないけれど、安心してはいられない。
俺はよく澄んで回る独楽の芯を突き立てられたように、不安で胸がきりきりと痛んだ。
そこへ、ミカンコ嬢の声がする。
「ほら、御覧なさって、あそこに――」
数歩離れたところで、丹造氏に庇われながら立つお嬢様の指先が、宙の一点へと向けられていた。
そのはるか延長線上では、優美に柔らかな翅の光彩が、燃え盛る夜空を背景にちらちら映じて降りてくる。続いて、聞き覚えのある声が、俺の意識に直接語りかけてきた。
(なんとかギリギリ、間に合ったようじゃのう。傀儡は無事じゃぞ。いちど海に落ちてから、こっそりそちらへ向かうけん、なんぞ着るものを用意しとってくれ)
それを聞いて、無意識のうちに口をついてでた安堵の言葉に、俺は声もなく嬉しがるのであった。
※ 釣りの話とガイジンだ―は実話です。




