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scene9 死闘 page2

 死闘・5


 源龍と羅彩女は咄嗟に目配せしあって、素早く刑天の両側へ回る。源龍が右側、羅彩女は左側。

 刑天は胸の目をぎらりと光らせ、まず源龍目掛けて大斧を振るった。

 ぶうん、とくうが大斧に断ち切られてうなりをあげる。その力強さと速さは尋常ならざり、源龍股夫剣でこれを受けようとしたが、はっとして後ろに退いた。とともに、大斧が切り裂いた空の破片が源龍の鼻っ面を撫でてゆく。

(こいつを受けたら、剣が折れてしまう)

 たらりと、冷や汗が出た。羅彩女はすかさず軟鞭を刑天の左胸の目に打ちつけようとするが、その目がぎらりと光るや、その巨体に合わぬ素早い動きで大斧を咄嗟に右から左へと振るう。

「あっ」

 やばい、と羅彩女たたらを踏んで後ろに下がる。しかし遅い。大斧はもう自分の顔面を叩き割ろうとすぐそこまで来ている。

 というとき、大斧はぴたりと一瞬動きを止め、また右に戻ってゆく。羅彩女の危機を見た源龍が股夫剣を刑天に突き出し、見事わき腹に当てた。

 が、しかし。

「な、なんだこいつ!」

 思わず叫ぶ源龍。慌てて大斧を避け、後ろへ下がり剣を構えなおすも。さっきの手ごたえからの驚きも覚めやらぬ風であった。 

(剣が通じない)

 まるで刑天の肉体は鋼でできているかのようであった。

 水朝優もその様子を見て、唖然としている。剣が刑天には通じないなど。

「はっはははは! 見たか。刑天はアスラやヤクシャなどとは違うぞ! これさえあれば、天下狙うも夢にあらじ。そのための生贄として、お前たちを血祭りにあげてくれる」

 趙高は高笑いする。後ろに控える鉄甲兵たちも喚声をあげる。

 すべては、天下のために忍びがたきを忍び、耐えがたきを耐えてきたのではないか。

 人目をしのんで、華山の洞窟にねずみのように隠れて苦心惨憺たる思いで屍魔をつくり、ふたたびの夢を描いてきた。

 刑天、香澄をはじめとする屍魔の軍勢を跋扈させて自分を追いつめた楚漢に鉄槌を食らわし。

 秦を復興させるのだ。

 もうそれが実現したかのように、趙高らは恍惚となってさえいた。

(冗談じゃない。こんな化け物どもにやらちまうなんて!)

 刑天は大斧を振り回し、源龍と羅彩女は逃げるのが精一杯。水朝優は、それを見てただ唖然とするしかなかった。

(もはやこれまでか) 

 秦の旧臣ながら、人の心を捨てきれず麻離夷とともに一抜けをしたのだが。結局は趙高の目論み通り天下をこんな屍魔の化け物どもの好きなように、喰い散らかされるのか。

 おそらく刑天は項羽の武勇をもってしても、斃すのはかなうまい。

 だが、望みがないわけではない。

(香澄!)

 ちらりと、麻離夷のなきがらを見やって、水朝優は香澄を思い描いた。

 出立の直前に、麻離夷は笛を吹いた。香澄がその笛の音を聞き、何かを思ってくれれば、あるいは。

 あのときの、項羽の少年のような心から出た「虞よ、虞よ!」という叫び。香澄は、項羽のその叫びに魂を突き動かされたのか。西施が呉王を堕落させたようにはせず、漢軍に苦戦しつつも、項羽本人はいまだ壮健である。

 香澄は項羽のそばに仕えて、項羽の精神的支えとなっているのは、まず間違いないだろう。

 人の道具としてつくられた屍魔が、ただ人の言いなりにならず、人に献身的に仕え支えるなど。まったくの想定外のことだった。

(魂に触れられるのは、やはり魂のみか)

 思えば、長いこと香澄と接してきたが、項羽のあの叫びをあげるような心で接したことはあったろうか。

 いや、ない。

 その強さに関わらず、アスラやヤクシャに比べてどこか脆さがあった。源龍、貴志とはじめて会ったとき、突然頭を抑えてうずくまったりして。

 あれは失敗だったかもしれないが、むしろその失敗があったから、項羽の心に共鳴したのかもしれない。もし香澄が完成させられた存在であったなら、項羽の叫びもどこ吹く風。その肉体をもって堕落させただろう……。

「刑天を斬れるは、香澄のもつ七星剣のみ。あれに斬れぬものなどなしなのでな、ゆえに香澄に持たせたのよ」

 趙高は高笑いをしながら言った。水朝優と源龍、羅彩女は、それこそ頭を金槌で打たれた思いであった。

 七星剣は秦の始皇帝の持つ、数多の宝剣のうちのひとつで、北斗をあらわした紫の球光るその剣の、斬れぬものなしという業物であった。それを、趙高は華山へ逃げ込むときに持ち去っていったのであった。しかるべき者に持たせるために。それが香澄であった。

 香澄は今、項羽を堕とすために項羽のそばにいる、と趙高は思っていた。

 水朝優は、前後左右を見回した。笛の音に誘われて、香澄がこの町まで来ていないか。それが、一縷の望みだった。しかし、気配はなし。

「はっはは。さっきの勢いはどうした。さあもうお遊びはこれくらいにして、さっさと刑天に殺されてしまえ」

 趙高の高笑いに答えるように、刑天は腹の口を大開けに開けて、耳を叩きつけるような凄まじいまでの咆哮をあげ。大斧を振り上げた。

(韓信さんにもらった股夫剣が歯が立たねえとは……。くそったれめえ!)

 源龍は歯も砕けよとばかりに歯噛みをし、怒りと無念さでぶるぶると全身を震わせ。股夫剣も同じように、無念に震えているようだった。羅彩女も軟鞭を身構えつつ、打つ手なしで恐怖に身をすくめつつ後ずさりする。

 それを見た趙高。にやりといやらしい笑みを浮かべる。

 男でなくなった趙高は、女に対して、捻じ曲がった憎しみを抱いていた。ことに美しければ美しいほど、憎しみは捻じ曲がりに捻じ曲がるのである。

「刑天、まずこの女を粉々に打ち砕いてしまえ!」

 趙高が采配を振るように反魂玉をかかげると、刑天はおぞましい声で吼え羅彩女に打ちかかった。羅彩女は恐怖にすくんで身動きが出来ず、大斧の巻き起こす大風になぶられるがままだった。このままでは、まさしく大斧で砕かれてしまう。

 振り上げられた大斧が羅彩女の頭上にかかげられ、今まさに振り下ろされようとするとき。黒い影がさっとひと飛び、刑天の斧の横っ面に蹴りを入れた。

 不意に斧を蹴られて、さすがの刑天もよろりとよろけた。源龍であった。羅彩女ははっとして、咄嗟に遠くへと飛び逃げた。が、それを鉄甲兵が取り囲む。とはいえ、さすが人間相手には羅彩女は強く、軟鞭を振るい、十人を越える鉄甲兵たちを相手に一歩も退かず一戦まじえる。

 刑天には源龍が当たった。

 当たった、と言っても剣を構えつつも、大斧をかわすばかり。隙をうかがい、胸の目、腹の口を狙うもなかなか好機を得られず。大斧巻き上げる風に身をなぶられてばかりいる。

 強靭な肉体とて、まさか口内や眼球にまで行き届くまいと思っていたが、やはり刑天もそれを心得えている。むしろ相手がどこを狙っているかがわかっているため、防御もたやすく、攻めるにもさほどの遠慮なく斧を打ち込める。

 項羽と互角に渡り合い、龍且を討ったほどの剣豪が、ひたすら大斧の風になぶられるこの様を見て、水朝優は覚悟を決めねばなるまいかと歯噛みした。

 その時。

 疾風が、閃く北斗疾風となって刑天向かって駆け。

 刑天、源龍をひとまず置いてこれを受け、大斧を北斗に振り上げ、ぶうんと振り下ろす。

 北斗は紫に閃くや、大斧の脇をかすめてひらりと飛べば。

 ばっ、と刑天の肩から血が溢れ出す。

 刑天まさか我が身に傷を受けると思わず、腹の口から雄叫び上げてわめきちらし、大斧をぶんぶん阿呆のように振り回す。

「なんだと!」

 その場にいた人間たちはこの突然のことに驚き、目は北斗を追った。北斗は斬りつけた刑天を踏み台にしてさらなる高みへ飛んで、家屋の屋根の上で光り輝いていた。

「香澄!」

 源龍と水朝優が同時に叫んだ。

 月下に北斗光る、七星剣。それを手にし、夜気を含んだような黒き瞳で、下界を月とともに見下ろす。

 なきがらとなった麻離夷と貴志を見る目は冷たくも、静かに瞳を閉じて黙想する。ふたりに祈りを捧げているのか。

 黙想を打ち破るような雄叫びを上げ、刑天は我が身を傷つけた香澄憎しと、その身に合わず高々と飛び上がり、大きく振りかぶって横殴りに大斧を香澄にぶつけようとする。

 かっ、と香澄は開目し。

 切っ先を下にして七星剣を縦に構え、大斧と相対すれば。

「……!」

 やられる、剣もろとも大斧に砕かれてしまう。だれもがそう思った。だが、その予想は裏切られ、うなる刑天の大斧は行く手をさえぎる七星剣に真っ二つにされてゆく。

 趙高は開いた口がふさがらず、ことのなりゆきを黙って見守っていた。

 大斧の上半分が、虚しく風を切って飛び、暗闇の中へ消えてゆく。それを見た香澄は、刑天の頭上を飛び越え家屋の屋根から跳躍し、地上へ飛び降りようとする。

 その先には、源龍がいた。

「なに」

 源龍は股夫剣を構え香澄にそなえたが、衣はためかせ宙舞う香澄のその姿は、あたかも月より舞い降りた月姫か天女のようで、思わず見惚れてしまった。

 その目は、冷たく刺すように源龍を見つめ。瞳の中へと吸い込まれてゆきそうだった。

(こいつは屍魔だぞ!)

 はっ、とすんでで己を取り戻したが、咄嗟に差し出すは股夫剣でなく空いた左手。

 香澄は狙い澄ましたかのように、その左手の掌の上に右足を乗せた。重さは感じず、まるで羽毛がひらりと乗っているかのようだ。


死闘・6


 掌上の舞か、その掌の上でひらりとひとつ舞うようにまわって、跳躍から着地しこちらへ迫る刑天向けて七星剣を突き出し。その下で同じく源龍が股夫剣を咄嗟に突き出す。

 まるで人間の塔が出来上がったようだった。

 上半分を失った大斧を振り回し、刑天は遮二無二に人間の塔へ突進する。香澄は距離を見計らうと、源龍の掌のうえから跳躍し、それに合わせ源龍も刑天向かって突進した。

 水朝優はそれをじっと見守っていたが、はっと何ぞ思い至ったか、預かっていた手綱を放し趙高向かって駆け出した。 

「や、やや。おのれ水朝優、反逆の徒、自ら命を捨てるか」

 趙高は鉄甲兵に命じて水朝優に向かわせた。これを見た羅彩女、助太刀と軟鞭振るって趙高に突進した。

「うおおーー!」

 水朝優はこれでもかと叫び、得物を打ち振るう鉄甲兵などかまわず、趙高、そして反魂玉向かって馬を駆り。相手の得物をよけるのも面倒か、斬られるも突かれるもお構いなしで鉄甲兵を馬脚で突き飛ばす。羅彩女、水朝優を襲う鉄甲兵を打ち倒してゆくものの、その水朝優自身が敵の攻めをかわさないのでは、どうしようもなく。

 こんな出鱈目な闘い方などない。彼は正気を失っていた。ただ、趙高の持つ反魂玉を破壊することだけがあった。

 その一方で、刑天の頭上で、北斗が光った。

 その光りに目を射抜かれて、趙高はよろめく。水朝優は全身を血まみれにし、趙高に迫ると馬から飛び降り、かぶりつくように飛び掛った。

 それと同時に、北斗閃くと下半分のみの大斧を握る両腕が飛び。左胸の目には、股夫剣が突き刺さった。北斗に目を射抜かれたは刑天も同じで、その隙に両腕を七星剣で断たれ、股夫剣に目を刺された。

 飛び掛られた趙高は輿から水朝優ごと転げ落ち、声にならぬ声でうめきながら両腕で反魂玉を必死にかばっている。それを強奪せんと、水朝優は趙高にかじりつき揉み合いとなるが。

 水朝優の背に、さらに鉄甲兵の剣が突き刺さった。が、水朝優、びくともしない。目を爛々と光らせ、血まみれの顔を趙高に近づけ、反魂玉を奪おうとするその様こそ、人というよりも屍魔そのもののおぞましさであった。

 これには趙高も胆を冷やし、思わず力が抜ける。そこへ、刑天が傷つけられて叫びを上げるのを聞いて恐慌をきたし。反魂玉はするりとその手から落ちた。

「しまった」

 と思うも遅く、水朝優は素早く拾い上げ、

「羅彩女!」

 と叫び、反魂玉を放り投げた。

 心得たりと、羅彩女は軟鞭を振るい、宙に舞う反魂玉を打ち砕いた。

 破片が、ぱっと夜闇の中散った。

 唖然とする趙高の喉元へ、水朝優は剣を力いっぱい突き刺した。

 首を剣で地面に縫い付けられて、趙高は血の泡を口角に溢れさせながら、首を切られた鶏のようにばたばたと足掻き。

 やがて、息絶えた。

 水朝優は趙高が死んだのを確かめると、忌々しそうに離れ、月を仰ぐように仰向けにたおれた。

 両腕と左目を失った刑天は、己の「生」をつなげる反魂玉が砕かれたのを見て、絶望に溢れた叫びを上げ、どこぞへと逃げ出し、夜闇の中へと消えていった。

 源龍それを追おうとするが。

「かまうもんか。しばらくすりゃ、屍にもどる」

 と水朝優が止めた。

「ほらほらあ! お前らもさっさと失せなよっ!」

 趙高は死に反魂玉は砕け、刑天はどこかへと逃げ、香澄はなぜか刃向かって。

 生き残ってしまった鉄甲兵は、秦復興の淡い望みがこれでなくなったといやでもさとって、もう闘う理由もなし、羅彩女の軟鞭に打ち払われるようにして、我先にと夜闇の中へと消えていった。

「水朝優! あんたなんでこんな無茶を!」

 羅彩女が水朝優に駆け寄り、しゃがみこんで傷の手当をしようとするが、あまりにも深く助かる見込みはなさそうだ。

 水朝優はぽつりとつぶやく。

「俺の出番は終わりだ」

 気がつけば、香澄と源龍もそばにいた。源龍は目を見開き、水朝優のしたことにひどく心打たれているようで。香澄は、澄んだ瞳で、じっと水朝優の最期を看取ろうとしていた。

「水朝優」

「香澄か。よく来てくれたな」

「笛が……、麻離夷と貴志の笛の音が、私を呼んだわ」

 水朝優は力の失せた半開きの目を、香澄に向け、ふっと笑う。 

「麻離夷は逝っちまった。貴志も逝っちまった。で、俺も先に逝って待ってるぜ」

「やっぱり、私、屍にかえるの?」

「ああ、反魂玉ぶっこわしちまったからな。やっぱりよ、死人は死人らしく、土にかえるべきさ。無理にたたき起こすもんじゃあねえ」

「……」

 香澄沈黙。自分は、屍にかえり、土にかえるのだ。あとどのくらい、「生きて」いられるのだろう。項羽とまた会えるまで、「生きて」いられるのだろうか。

 それを察して、水朝優は、言った。

「香澄よ、いや、虞姫よ、早く行け」

 それから、半開きの目が閉じられると、再び開くことはなかった。

 水朝優も、これで息絶えた。

 衣の袖がひらめき、香澄は身をひるがえして項羽のもとへゆこうとしたとき。

 源龍が股夫剣を握りしめ、前に立ちはだかる。

 香澄を見つめるその瞳の中に、どす黒い炎がうずまいていた。

「源龍」

 闘いは終わったというのに、源龍のとる不可解な行動のために羅彩女は仲間たちの死を悲しむ暇もなく、背に冷たさが走るのを禁じえなかった。

「私が憎い?」

 何も言っていないのに、香澄はそう言った。源龍の目から、溢れる憎悪。言葉など必要なかった。

(俺は一体、なんのために剣士として生きてきた)

 今夜は、どうにか屍魔どもを始末したものの、剣士としての今までが、すべて否定されたようだった。そこに、仲間の死を悲しんだりとか、助かったというお気楽な感情はない。

 股夫剣もやけに重い、と感じていたのが、香澄が立ち去ろうとすると、突然軽くなった。

 羅彩女は、物言わず成り行きを見守るしかなかった。馬たちは、水朝優の手から開放されて、思い思いに散っていっていたが、那二零だけは残っていた。

 那二零も、事の成り行きを見守っている。

「俺には、これしかないんだ」

 源龍から剣気ほとばしるや、股夫剣ひらめき風を切って香澄に突き出される。

 切っ先が顔面まで迫ったとき、すぅ、と闇夜の中に溶け込むように、香澄の姿が霞んで消えた。

(!!)

 驚く間もない刹那であった、消えたと思った香澄は源龍の左脇に忍び寄り。北斗が閃くとともに、血煙が舞った。

「うおおおぉーー!」

 破裂するような源龍の悲痛な叫び。

 宙を舞う、その左腕。

 からん、と股夫剣は地に落ち。それにあわせるように、左腕も落ちた。

 源龍は右手で肩口の傷をかばいながら、身を焼かれるような激痛にのたうちまわり、喉も潰れんばかりの悲痛な叫び声を上げる。

 さすがの源龍も、腕一本斬り落されるのは苦痛であった。

 羅彩女は源龍に駆け寄り、のたうちまわる源龍をどうにか鎮めようと手を差し伸べる。早く止血をしないと、命に関わる。

 いや、一撃で斬り殺そうと思えばできたのではないか。が、香澄は腕一本で済ませた。これはどうしてだろう。

 香澄は苦痛にあえぐ源龍を見つめ、ぽそっとつぶやいた。

「また……」

 それからは聞き取れなかった。香澄は、項羽を求め夜闇の中へ消えていった。

 何が、「また」なのだろうか。源龍に復讐の機会を与えた、というのだろうか。わからない。

 ただ、後に残された闇夜の覆う死の町から、源龍のうめき声だけが寂しく響いた。


scene9 死闘 了

scene10 覇王別姫 に続く


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