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終幕/開幕 -World freeze-

 いつまでも白は続いていた。世界が凍る瞬間だ。多くの生命は死の懲役の名の基に終わりを迎える。氷河期なんてものはそういうものだ。

 

最初からこうなることは分かっていた。だから終わるのは当然。

 

逆算しても、この結果に変わりはなかった。だから終わるのは必然。

 

最低限の策は練った。だから残すことができた。

 

 これも計画通り。全てが思い通り。

 

 だから彼は勝者である。


 時代の英雄である。


 それなのに。なのに。


 どうして。どうして。


 どうして。


 どうして。


「あぁ」


なんだ、まだ人じゃないか。


もうとっくにないと思っていたのに。無くしたと思っていたのに。


私の。俺の。僕の。ずっと、欲しかったものは。


そこにあった。


彼は遠くを見ていた。外の世界で、大きなドームを見つめ、


世界の縮図が変わるのを、ただ寂しく。寒いことなどお構いなしに。


一人の物語が、一つの時代が終わる確かな証拠がそこにはあった。


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