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幼馴染×ヤンデレ=の方程式  作者: 漆黒の堕天使
第1章 幸せの鐘
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プロローグ

プロローグ 『新学期』


ヤンデレとは…

狭義には、誰か(殆どの場合主人公)に対して好意を抱いている(デレ)が、その強すぎる好意が直接的または間接的な原因となって精神を蝕み、精神的に病ん(ヤン)でしまう状態の進行、或いはなってしまった状態を指す。


ニコニコ大百科様抜粋


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俺の名前は、皐月(さつき) 将太(しょうた)。ごく普通のどこにでもいそうな高校2年生。将来の夢は特になく、只々過ぎていく日常に耳を傾けるだけの毎日。

そんな俺にも春ってやつが訪れた……


4月6日


風も暖かくなってきた、肌に触れる風が心地良い、一年中こんな天気なら俺のつまらない日常も明るくなるのに……


今日は新学期、そんな暗い気持を捨てて新しく前に踏み出してみることにする!

俺は軽く握りこぶしを作り、校門をくぐる。


その瞬間背後から人が。


「おはよぉ~!!しょうちゃん♪」


「おいっ!学校でその呼び方はやめろって言ってるだろ!!」


「えへへ、ごめんなさ~い!だって将太君暗い顔してたんだもん」


うっ、そんなひどい顔してたか俺……


「あれぇ?図星、図星なの?!」


「うっせ!もう行くからな!」


「まってよぉ~!しょうちゃ~ん!!」


こいつは俺の幼馴染の山田(やまだ) リリ。ドジっていうか天然っていうかなんだか見過ごせないやつ。そんな理由もあってか学校では人気者。そんなやつが幼馴染でいつも一緒にいるせいか、学年の男子からは妬みの対象になる。いい迷惑だ。


「2年生も一緒のクラスがいいね♪」


「……そうだな」


けれど、なんだかんだ言って学校での俺の話し相手はリリぐらいしかいないわけで、退屈な学校生活もそれなりに楽しめている。だからそんなリリにも感謝している面もある。


俺たちは他愛もない会話をしながら講堂に向う。


「やったぁ!!!しょうちゃんと一緒一緒っ!」


「そんなはしゃぐなよ、まったく…」


この1年一人で過ごすことはなくなったみたいだ。

少しほっとした。


「しょうちゃん嬉しい?」


「っ……!」


俺の気持ちを見透かすかのように真っ直ぐ見つめてくるリリ。少し恥ずかしくなり、目を反らす。


「もぉ!ちゃんと答えてよぉ!しょうちゃん聞いてる?」


「そっ、その呼び方はやめろって……」


「まっ、いいか!今年もよろしくね将太君♪」


今日もいい天気だ。


そして俺たちは講堂を後にした。

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