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レスティア物語  作者: マリア
第二章 王都センスティア
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エドガーの疑い

 カイルは右手を握ったり開いたりして体の調子を確認していく。あれだけひどく傷ついていたのに、その痕跡すら確認できない。魔法というものは本当に便利なものなのだと改めて思う。

 魔法が使えなくなる状況を経験して、また二度と使えなくなるかもしれない可能性を感じて、初めて自分が魔法にどれだけ助けられてきたのか自覚した。これでは、テリーに罵られても仕方ない。これが、魔力持ちの驕りなのだろう。


「カイル、あの、な……テリーと、そのテラだが……」

「ちゃんと、弔ってくれたか?」

 俯いていたレイチェルが、愕然とした顔を上げる。

「な、し、知っていたのか!」

「テリーをそそのかした闇のやつから、な。俺を苦しませるために、テラのことも含めて教えられた」

「そ、そうか……子供達と一緒に弔いは済ませた。それで、その、テリーだが、な。最後までずっと謝っていた。テラやカイルや仲間達に。だから……」


 ひどく辛そうなレイチェルを見て、カイルは目を伏せて二人に黙とうを捧げる。見送ることも、死に顔を見ることもできなかったが、せめて冥界での平穏と来世の幸せを願う。それからレイチェルに視線を戻した。

「テリーのこと、恨んじゃいないさ。もっとたくさん話しておかなきゃならないことや、話したいことはあったけど。闇に俺を売ったのは、テリーの弱い心のせいかもしれない。でも、テリーがテラや仲間を思う気持ちに嘘はなった。だから俺も、テリーが用意した薬を飲んだわけだし……」


「そ、そういえばその薬は何だったのだ? 使い魔であるクロが身動きが取れなくなるなど、普通ではない」

「ああ、それは……」

 カイルが言いかけたところで部屋の扉が開いて、アミル、ハンナ、キリル、トーマ、ダリルが入ってくる。みんなカイルが目を覚ましたのを見て、ほっとしたような顔をする。随分と心配をかけてしまったようだ。思えばそうだろう。自分達と離れている間に闇に囚われたかと思えば、アジトでもあんな無茶をしたのだから。


「カイル、目が覚めたか……。ちょうどよかった、クロも使い魔専門の医者に診てもらって異常なしと診断されたところだ」

 キリルが足元をするりと抜けてカイルの枕元にやってきたクロを見て言う。普通の使い魔と違うせいで、首を傾げられることも多かったが、おおむね問題はないということだ。

 ベッドに頭を乗せてきたクロを撫でながら、カイルもほっとした。色々と魔力の異常が起きていたせいで、クロにも後遺症が残ってしまうことを心配していた。

「そっか、ありがとな。クロも……よかった」

『我のことはいい。カイルはどうなのだ? 魔力や魔力回路に異常は感じぬか?』


「うーん、ちょっと違和感はあったけど、魔力感知と操作で大分解消したかな……」

「それは何よりですわ。ですが、やはり驚きですわね」

「規格外。ズタズタになって、はじけ飛んだはずの魔力回路が、自動的に元通りになった。普通ならもう魔法を使えないはずだった」

「そう、なのか? まぁ、俺もそれは覚悟してたけど……」

「だからといって無茶が過ぎるだろう。魔封じされたまま魔法を使うなんて」

 ダリルとしてもあきれるしかない。ダリルも過去に何度か魔封じをされた記憶がある。その時の痛みと魔法を使おうとした時に感じる激痛を思えば、よく発動まで持って行けたと逆に感心する。


「魔力がなくて魔法が使えないわけじゃないって、気づいちまったからな。二度とやりたいとは思わないけど。本気で体はじけ飛ぶかと思った……」

「当たり前だ! あんな、あ、あんな姿……見ていられない」

 耐え切れない痛みに転げまわる様など見ていられるものではなかった。痛みから逃れるために自傷してしまわないよう体を押さえても、すごい力で逃れようとした。それがそのまま痛みの強さに思えて、必死に抑えた覚えがある。レイチェルとしても二度と見たいとは思わない。


「悪い……また、無茶したな。それに、裏社会に囚われたことも……俺の、不注意だった。もう少しちゃんと、テリーと向き合っておくべきだったよな」

「カイルだけのせいじゃないさ。俺達だって気付けなかった。もっとちゃんと見ておけばよかったのに……。そ、それよりほんとに体大丈夫か? 妙な薬も飲まされたって聞いたし……」

 トーマは死ぬ間際までテリーの痛みと苦しみに気付いてやれなかったことを後悔していた。兄弟と好きな人という違いはあれど、自分よりも優先するべき大切な者がいるという共通点はあったのに。光には常に闇が付きまとうことも知っていたはずだったのに。

 しかし、どれだけ後悔しても二人の命は戻らない。これからの戒めとして心に刻み、忘れないようにすることしかできない。そんな気持ちを振り払うように話題を変える。


 カイルもそんなトーマの心情を察したからこそ、質問に答えることで場の雰囲気を変えようとする。それに、カイルが知る情報も共有しておきたい。

「ああ、さっきレイチェルともその話してたところだ。裏社会のあの男……確か、ブライアンとか呼ばれてたけど、そいつが言うには”魔力遮断薬”とか……」

「「「魔力遮断薬!」」」

 魔法に詳しいアミルやハンナはもちろん、騎士団であったレイチェルもその薬については聞き覚えがあった。


「だからクロも身動きが取れなくなっておりましたのね。裏はなんてものを子供に渡すのでしょう。禁薬の一つですのに」

「何だ? 魔力遮断薬って?」

 アミルが眉を顰め、トーマは首を傾げる。普段は聞くことのない薬だ。禁薬であれば当然だろうが、どれほど危険なものなのか想像もつかない。

「劇薬。魔力持ち、魔法使いにとっては毒薬よりも厄介。一時的に体中の魔力を凍結させて魔法を封じる」

 難しい表情のままで言うハンナだが、トーマにはいまいち実感が湧かない。


「それが何で毒薬より厄介なんだ?」

「普通、体中の魔力を凍結されると仮死状態になるのですわ。摂取量を誤れば、そのまま死んでしまうことも……」

「んなっ! だ、だ、大丈夫だったのかよ、カイル。お前、それ飲んだんだろ?」

「あー、まあ、なんとか。クロがだいぶ引き受けてくれたおかげで、動けなくはなったけどかろうじて意識はあったし……その後、魔封じの腕輪付けられたから薬が切れても、別の意味で動けなくなったけど……」

 カイルがクロの無事を確かめた時、クロは一時的な仮死状態になっていたのだろう。パスでつながっていたクロもまたカイルと同じように魔力凍結の影響を受けたのだろうから。


「魔封じも、十個。カイルの魔力量はわたし達の想像以上だった」

「あれ、キッツいよな。犯罪者には使うって話だけど……」

「使ったとしても、それは凶悪犯や重罪人に限る。あれは、自白を促すための拷問に用いられることもある代物なのだぞ!」

「道理で……五つ超えたあたりから、あんま記憶ないもんな……」

 一時期、薬の効果が切れて抵抗しようとしたが、次の魔封じでそれまで以上の痛みに半ば意識が飛んだ覚えがある。


『あの男は、そうやってカイルが苦しむのを笑って見ておったのだ。薬が切れてもパスを無理矢理遮られる形になって身動きが取れぬ我の目の前で。魔力暴走による暴発が身体中で起き、動かせぬ体が跳ねるほどに痛みに悲鳴をあげるカイルを、心底楽しそうに見ておった』

 クロの暴走の原因になっただろう場面に、誰もが苦しそうな悲しそうな顔をする。自分がクロの立場であったら、同じように暴走していたかもしれないということ。また、それをやったのがテリーでもあったことに。

 だが、当人であるカイルは別のことに気を回していた。自身のことに関しての話題に気詰まりなこともあるが、聞くと痛みや辛さも一緒に思い出してしまいそうだった。あの男に関してもどうなったか聞いておかなくてはならない。


「テリーや俺にちょっかい出してきた男、ブライアンだけど……様付けで呼ばれてたから、たぶん裏社会でもかなりの立場だろうな。掴まったり殺されてないなら厄介だな。それに、俺のことも、諦めないと思う」

「それは、これからもカイルがその男に……裏社会に狙われるということか?」

「でもさ、闇の精霊は解放したんだろ? なんでまた?」

 キリルの顔が引き締まり、トーマはカイルが狙われる理由が思い浮かばない。闇の精霊の餌にする以外に、カイルにどのような狙いがあるというのか。


「なんていうかな……俺とあいつとは……天敵っていうのか、相いれないっていうか。互いに絶対に分かり合えない隔たりがある。俺も、あいつのことは理解できないし……許せない。もし、次会うことがあれば、俺はあいつを殺す気で戦う。あいつも、俺を殺すか……壊さずにはいられない。そういう、執着っていうか妄執を感じた。生きている限り、今回逃がしたくらいで諦めてくれるとは思えない」

 私怨とは違う、けれど戦わなければならない敵。互いに滅ぼさなければいられない間柄。カイルとブライアンはまさにそんな関係だ。カイルが裏社会に連れ去られてからレイチェル達が発見するまで、どのように過ごしていたのかレイチェル達は知らない。その間にカイルが会話を交わし、またそう感じたのであれば勘違いとは言えないだろう。

 なにより、懐の広いカイルをして相いれないと言わしめる存在だ。自身を殺そうとした妖魔でさえ慈しみの心で許し受け入れるカイルが、会えば殺す気で剣を向けると言っている相手だ。


「そういうそぶりを見せたのか?」

「……似ているって言われたな。あいつが、闇に落とそうと躍起になって、でも落とせなかった人達に。その人達はもう死んだから、代わりに俺を滅茶苦茶に壊して、闇に落とせばその分の気も晴れるって」

 考え込むダリルに、カイルは肩をすくめて答える。

「それって八つ当たりか? つくづくカイルも不運だよな。そんな奴に目を付けられるなんて。迷惑だよな……死んだ人達には悪いけど、その分のつけをカイルが払うなんて……」

「いや、俺にはそのつけを払う義務がある。っていうか、権利って言うべきかな。なんせ、そいつが落とせなかった人達っていうのは、俺の父さんと母さんらしいからな」

 カイルの当たりの悪さを嘆くトーマだったが、不敵に笑ったカイルの言葉に唖然とした顔になる。そして、それはトーマだけではない。親子二代にわたる因縁に、納得のいったようないかないような顔をしていた。


「なるほど、ご両親から受け継いだのは容姿や力ばかりではありませんのね。闇に屈しない強い心もまた受け継いだのですわ。素晴らしいことですわね」

「俺はそれ、知らなかったけどな」

 三歳の子供にするような話ではないだろう。もう少し長く一緒にいれば、闇への対処として話を聞くこともあったかもしれないが、ロイドの性格ではそれも怪しい。闇に関わらせるなどとんでもないと、自分が剣を振りまわして解決しそうだ。

「まあ、ともかく無事で何よりだ。闇への対処も今後の課題にするとして、テリーやテラは……二人一緒に火葬して、共に共同墓地に納めた。骨も同じ壺に納めたのは、その方がいいだろうと子供達に言われてな……」


「そうか……ちゃんと、一緒に冥界に逝けたかな。まあ、テリーがぐずってもテラが引っ張っていきそうだけどな、あの二人の場合」

 案外テリーはテラを引っ張っているつもりで、テラに引っ張ってもらっていた。お互い相手が大切で、だからこそ言わなければならない言葉を最後の時になるまで言えなかった。

「せめて……来世では幸せになってもらいたいよな」

 自分を裏切り、奈落のような裏社会の闇に突き落とされたというのに、相変わらずなカイルに各々ため息をつくとともに、テリーとテラの死を見て、テリーの裏切りを知って以来胸の中にあったわだかまりもほどけていった。これだからカイルには敵わない。そういう思いを抱きながら。


「ところで、今更過ぎるとは思うけど、俺どれくらい寝てたんだ?」

「う、む、三日だな」

「三日!? 魔力回路が傷ついたからか? で、ここは?」

 ここはカイルが王都での住処にしているテムズ武具店の自室ではない。見覚えがなく、近いものといえばギルドの……。

「おウっ! 新人の具合はどうダ! 目が覚めたの、カ?」

「エドガー、部屋にはいる時はノックをしてください。マナーですよ。あら? ……君は?」


 そこへ、バンっと扉が外れそうな勢いで開き威勢のいい声と共に、見上げるほどの体躯の獣人が入ってくる。その後に、呆れたため息をつきつつ、副ギルドマスターであるカミラが入ってきた。だが、ベッドの上にいたカイルを見て目をしばたかせ、それから首を傾げる。

 カイルも同じように首を傾げた。ここがギルドの部屋だというなら、カイルがこの部屋にいるということも知っているのではないか。なぜいぶかしげな視線を向けてくるのだろう。顔を知らないわけではないというのに。

 カイルが不思議に思ってレイチェル達を見ると、みな顔色を青くさせていたり、頭を抱えていたり、そっぽを向いていたりする。


「えっと、カミラさんは分かるんだけど、あんた、誰だ?」

「俺ハ、中央区ギルドのギルドマスター、エドガー=コラリスダ! お前ハ、カイル=ランバートでいいんだよナ? 新人ノ?」

「まぁ、そうだけど。カミラさんは知ってるだろ? なんでそんな顔……」

「カイル、先ほど言ったように君が気を失ってから三日が経っている。だから、その……魔法がな」

 レイチェルの言葉に、カイルは慌てて魔法で水鏡を作って姿を確認してみる。そこに映ったのは生まれついての銀髪に紫の眼をした、見慣れない自身の姿だった。


「あー、なるほど。やばい、か?」

「カイルの目が覚めるまで、どうにかとどめようとした。わたしが魔法をかけても、うまくかからなくて……」

 ハンナが申し訳なさそうな顔をする。カイルはハンナの魔法がかからなかった理由に一つ思い当たるところがあった。なるほど、こういう弊害も出るのか、と。それでエドガー達をこの部屋に入れないようにしていたのだが、カイルの目が覚めて全員油断していた。そこへ突然の訪問というわけだ。

「なるほド、やけにガードが固すぎると思っていたガ、これを隠していたのカ? いつもなら誰か一人は外で見張っているのニ、いないからチャンスだと思ってナ。さア、どういうことか吐いてもらおうカ?」

「容姿を変えることは規則違反ではありませんが、相応の理由がない限りは認められません。それができてしまえば、ギルドカードの意義が失われることにもなりますので。納得のいく理由があるのですよね?」


 ギルドマスターと副ギルドマスターの威厳を十二分に醸し出しながら詰め寄ってくるエドガーとカミラ。レイチェルはテンパっているし、アミルとハンナはどこか諦めたような顔をしている。ダリルは視線をそらし、トーマは尻尾がせわしなく動いている。キリルは無言で冷や汗を流していた。

「……分かった、説明する。もし納得がいかなくて処分、ってことになってもレイチェル達は勘弁してくれ。上からの命令でもあるし、それに俺のためを思ってのことだからな。責任は俺が取る」

「ほウ? 格好つけて二度とギルドに登録できないってことになってもカ?」

「そうだな……そんときゃ、顔パスで通れるくらい有名になってやるさ。ギルドに入ってないと強くなれないってわけじゃないだろ? 俺は三か月半ほど前にギルドに入ったばかりの新人だしな。それまでだってどうにかやってこれた。今はレイチェル達やクロだっている。いつか、あんたが頭下げてギルドに入ってくれって言ってくるぐらいになれば満足か?」

「ククク、ハハハハハハ!! いい度胸ダ、新人。処分を恐れテ、仲間を巻き込む真似はしないってカ? あんな無茶をするだけのことはあるナ。いいだろウ、説明を聞いて納得すれば不問にしてやル。カイル、だったナ。その心意気は認めてやろウ」


「そりゃどうも。丁寧な話し方なんて期待するなよ? こっちは裏通り育ちだ、礼儀なんてあったもんじゃないからな」

「別にその辺は期待しちゃいねぇヨ。流れ者の孤児ってだけで驚いているんダ。お前がしてきたってことモ、レイチェル達から大まかには聞いていル。俺が聞きたいのハ、その髪や目の事、それを何で隠してたかってことダ」

 エドガーの言葉にカイルはレイチェル達を見る。レイチェル達はなぜか恥ずかしそうにカイルから視線をそらした。本人のいないところで、本人の話をしたことに少し罪悪感も感じているようだ。


「なるほど、なら、そっちが聞きたいことに俺が答える形にした方がいいか? 俺はあんた達がどこまで知ってるか分からないわけだし……」

「そうですね、そのほうが効率的かと。ではまず……」

「ランバート、そウ、ランバートダ。ロイド=ランバート。剣聖ロイド=アンデルセンは、公式以外の場じゃ自分をそう呼んでいタ。俺も聞いたことがあっタ。どこかで聞き覚えがあると思っていたガ、まさかお前……」

「ランバートなんて珍しくない名前だろ? この国では」

 肩をすくめて言ったカイルに、エドガーは咬みつくような笑みを浮かべる。

「確かニ、珍しくはなイ。だガ、剣聖ロイドを差す代名詞でもあった銀糸の髪。この国でハ、世界でも珍しいその髪を持つランバートがそうそういるとも思えないガ?」

 エドガーの答えにカイルは両手を上げて降参の意を示す。


「その通り。剣聖ロイド=ランバート、もといアンデルセンは俺の父親だ」

「カイルっ!」

「レイチェル、王都のギルドにも俺のことを知っている人がいた方がいい。そうすりゃ、なんかあった時に俺もギルドを頼りやすい。いつもレイチェル達がいてくれるわけでもないだろ? それにレイチェル達だって隠し事したまま頼るのは心苦しいんじゃないのか? 大っぴらにするわけじゃない。国王様と同じで、知るべき人は知っておくべきなんだよ、こういうのは」

 簡単に認めたカイルに、レイチェルが最後の抵抗をしようとしたが、諭される。カイル達だけで抱えておける問題ではない。もしカイルのことが知れたり、あるいはカイルが敵の手に渡るようなことになれば、それは世界に関係してくる問題となる。そうなった時に、レイチェル達だけが責任を取らされたり、あるいはレイチェル達だけでは荷が重くなる。

 その後の口止めさえできれば、こうした責任ある立場の者に真実を知っていてもらうことは後々の助けになる。カイルはそう考えたのだ。元々、王都のギルドでもそれなりに名を上げればちゃんとギルドマスターなどには打ち明けるつもりでいたのだから。もしカイルに何かあった時、レイチェル達のことを頼めるようするためにも。

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