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レスティア物語  作者: マリア
第四章 再会への旅路
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災厄との出会い

 移動距離で言えば、まだ後一月はかかるということだったが、カイル達はついに冥界の門を見つけることが出来た。地図を埋めるように、魔物を倒して日々の糧を確保し、修行を積み重ねながらさらに二か月、方角で言えば北東の方向に、天に向かってそびえたつ冥界の門が見えたのだ。

「あれが……本当にでかいんだな」

『うむ、近くに行けばなおの事その威容は感じられよう』

<わーい、やったね。ね、ね、ぼくのおかげ? ぼく偉い?>

 今や定位置となったクロの頭の上でスライムのクリアが飛び跳ねる。だが、大きさは三倍、三十cmほどになっている。そして、瘴気で霞む霧の向こうに何かがあることを最初に見つけたのはクリアだった。


「ああ、そうだな。クリアのおかげだ、助かったよ」

<ほんと? ほんとに? ぼくすごい、あるじ様の役に立って嬉しい>

 表情などなくても仕草でどれだけ喜んでいるのかが伝わってくる。クロは多少鬱陶しそうにしていたが、それでも落ちないように配慮してくれている。なんだかんだ言って面倒見がいいクロだ。

 最初はおぼろげな感情だけしか伝わってこなかったクリアだったが、こうして拙いながらも会話ができるようになったのは使い魔契約をしてから二週間後くらいだろうか。


 使い魔契約をしたからには名前も必要だろうということで、『クリア』と名付けた。本人も納得して嬉しがっていたようなので問題ないだろう。

 あれから調べてみたところ、クリアは魔界では珍しい、というよりほぼあり得ない存在だった。なぜなら魔物は皆、無ではなく闇をベースとした魔力を有するのに対し、クリアは人と同じ無をベースとしていた。さらには、魔界の生き物であれば誰もが有する闇属性を持っていなかった。

 クリアの属性は無と喰。そのため本来ならば魔界では魔法を使えない存在だった。


 しかし、クリアにはある特性というか特殊能力があったのだ。それが魔力の同調、物質との同化と言うべき力だ。相手に直に触れている場合に限り、相手の魔力に同調して、相手の魔力を利用して魔法を使うことが出来るというものだ。

 カイルの魔力を吸収して使い魔契約を結べた理由もここにあったのだろう。使い魔契約を望んでいたクリアとカイルの魔力が同調することで、同意して魔力を流したのと同じ結果になったと言える。

 これを利用すれば、クリアは自身の魔力を消費することなく魔法を使うことが出来るということだ。そのため、戦闘中はカイルかクロにくっついて援護を行っている。


 さらに、これも驚いたのだがクリアは触れている相手に同化して武器化したり防具化したりもできるのだ。元々の体色が無色透明なためか見えない武器、防具となる。その上で魔法も同じように使えるので、何気に色々と役に立っている。

 しかし、当人は相棒と呼んで差し支えないクロほどは役立てていないと考えているようで、日々自分に出来ることを模索して努力しているようだった。


 そうした努力のおかげか、あるいはカイルが食べているのを見て欲しがったので、クリアにも魔石をあげるようになったためか、ある時いきなり言葉を発したのだ。

 てっきりしゃべれないものだと思っていたカイルは驚いて足を止めてしまったし、クロもつんのめっていた。最弱のスライムが明確な言葉を発することなどあり得ない、とクロは錯乱気味だった。


 その日の夜、色々と調べてみるとスライムにしてはあり得ないほどの経験を積んだことや、カイルに付き合って膨大な糧を得たことなどから、急激な進化が起こったのではという話になった。スライムの糧は自分以外の他者を捕食すること。魔力でも魔石でも肉体でも、なんでも糧になるのだ。

 通常であれば、最弱のスライムが捕食できる存在など限られている。環境の変化にも弱いことから長く生きることもない。それが使い魔契約を結んで覆えされたことにより、最下級のさらに下に位置するようなクリアが、高位の魔物に近いほどになったのではないかと。

 話ができるようになって喜んだクリアは、その後も魔石の摂取を続けている。そのおかげか、未だクロのように言葉を発することは出来ないが、頭の中では十分に会話が可能になっている。

 カイルを呼ぶ時にはあるじ様、クロはクロ様、と呼んでいる。カイルでいいと言っても、あるじ様はあるじ様だと、なかなかに頑なだ。いつも天真爛漫な様子に、カイルだけではなくクロも癒されているようだ。


『お手柄であったな、クリア。だが、役に立たねばそばにおれぬというわけではない。無理はするなよ』

<えっとー、うん。よく分からないけど分かったー。ぼく、頑張る!>

『だからだな……』

 クロは小さい子供に言い聞かせるように言うのだが、いまいちクリアの理解度は深まっていないようだ。忠実で献身的、さらにカイルやクロに対して非常に懐いているのだが、元はスライムということもありなかなかに教育は思っているほど進まないようだった。

 それでも根気強くクロはクリアに教えている。後輩であり、同じ使い魔として責任を感じているようだった。


 冥界の門までたどり着くことができれば、そこから魔都まで、さらに一月。順調にいけばあと二か月ほどで魔界を出ることが可能かもしれない。カイルは未だ遠くにそびえる冥界の門を見ながら知らずに笑みが浮かんでいた。




<そっかー、あるじ様とクロ様は人界に行きたいんだー>

「そうだな。元々人である俺が魔界で生きていることの方が奇跡的だし、やらなきゃならないこともある。もう一度逢いたい人達も。……クリアもそれでいいのか?」

 クリアは一度にたくさんのことが覚えられないため、折に触れて目的を伝えていた。これまでは冥界の門。そして次は魔都、そこから人界だ。

 生きるために使い魔契約をしたのだとしても、これから先もずっとカイルやクロに付き合うことに不満はないのか。

<ぼくは、ずーっと一人だったんだぁ。ぼく、出来損ないだって。魔物なのに、魔物じゃないって。だから、あの時も岩の影に隠れて同化してたんだぁ>

 だからこそクリアは他のスライム達と同じような消滅を免れたのだろう。カイルの探知は気功との併用により敵意や殺意に敏感だ。害意を持たず、さらには無機物と同化していたなら存在を察知できなくても不思議ではない。


 そして、全てが終わった後、今まで自分をいじめてのけ者にしてきたたくさんのスライム達が一匹残らずいなくなっていることに気付いた。

 自分達が魔界の生態系において一番下にいることは知っていた。それでもあれだけの数の同朋達を倒せる存在に恐怖と同時に興味も抱いた。そっと見てみると、抑えていてもにじみ出る、格の違う妖魔にまず眼が行った。

 本能的な震えを抑えながら、もう一人に眼をやる。初めて見る存在だった。それでも、魔界に住む魔物としての本能が教えてくれた。それが、自分達にとって最も優良な糧となる”人”であることが。

 だが、人であるならば魔界にいられるはずがない。生きていけるはずがないのだ。ならば、あの人は自分と同じ、周りとは違う存在なのだろうかと。


 そう思うと、クロへの恐怖も忘れ触れられる場所にまで近づいていた。深く考えを巡らせることもできなかったが、それでも思うことがあった。願うことがあった。

 この変わった”人”をもっと良く知りたい、一緒にいたい、と。そして、出来ることなら話がしたかった。彼らの戦いを見ていて、恐れながらも憧れた。自分ももっと強くなりたいと。強くあらねばならないと魔物としての本能が叫んでいた。

 出来損ないで、魔法一つうまく使えない自分だったが、他のスライムにはない能力があった。だから、そっと触れて本能と心の命ずるままに願った。共に在りたいと。


 初めて触れた人肌は、思っていた以上に温かく、結ばれた契約という名の絆は、クリアという名だけではなく様々なものを与えてくれた。

 まだまだ理解できないことや知らないことは多くても、こうして一緒に居られて、話ができるだけでクリアは幸せだった。だから、この二人が行くというのであればどこへでも一緒に行くし、一緒にいられるようにもっともっと強く賢くなる。

<ぼく、ずっと一緒がいい。人界でもどこでも、一緒に連れて行って>

『ふむ。思っておったよりクリアは優秀だ。強くなってもおるし、本人が望むのであれば連れて行ってもよかろう』


 クリアとは逆の意味で異端と呼ばれていたクロ。だからこそ、クリアの気持ちも理解できるのだろう。一緒にいたいと思える相手が、共に歩んでいける相手がどれほど大切で、得難いものであるのかということが。

 それに、今まであまり意識してこなかったが、というよりしないようにしていたのだが、カイル自身普通の人とは違うことを魔界に来て一層自覚した。

 クロと契約して人を外れたからではない。契約できたことこそが異常であると。精霊のいない世界など想像したこともなかった。さらには龍の血族なだけではなく、龍王の末裔であるとか。

 父や母が背負ってきたのだろう重みを知ると同時に、自身がひどく異質な存在であるのだと考えざるを得なかった。


 普通からは外れてしまったかもしれない。だが、こんな自分だからこそできることもあるはずだ。

 ずっと人並みの暮らしを望んできた。だが、人とは違う選択をした。多くのものを自分の夢に巻き込んだ。ならば、自分はそれに見合う存在でなければならない。それが可能な力を身につけなければならないのだ。

「これからも色々あると思う。でも、お互いに助け合っていこう。クロやクリアがいてくれたら、俺も心強い」

『うむ、当然だ』

〈ぼくも! ぼくも頑張るよ! あるじ様とクロ様の助けになれるよう頑張る!〉

 きっとこの絆が魔界を抜ける力になる。カイルが寝た後も、クロによるクリアの教育は続いていた。




 冥界の門が見えてからはただ、ひたすらにまっすぐ進んでいた。気功を最大限発動し、雷と風、時属性を同時に使用することでクロの走りに付いていけるようになっていた。

 周辺の把握もあるので、クロの全力ではなかったが、それでも飛ぶような速さで景色が流れて行く。初めは怖がっていたクリアも今では楽しんでいる。


 魔界は地形や周辺の環境で生息する魔物の種類が異なる。それに昼夜関係なく活動している。しかし、人界ではありえないほど数多な種類が混在している。

 人界では地域によって生息している魔物が限定されているのようなので、無作為に思えてもゲートはきちんと管理されているのだろう。

 しかし、デリウスが意図的に魔物召喚を行なっているとすれば、魔界と人界の均衡が崩れることも考えられる。


 もし、魔王に会うことがあればその辺についても聞いてみたいところだ。どの辺りまで把握していて、どの辺までは許容するのかということを。

 いくら無尽蔵に生まれてくる魔物といえど、人の勝手に使われることは好ましいことではないだろうから。人界に住まう人が、他の、それも天の三界に属する領域を侵せばどうなるのか。人界にすむ者にとって好ましからぬ事態になることは確かだろう。


 そんなことを考えながら走っていた時だった。前方にいた魔物にしては小柄だが、強大な気配を有する二つの影に気づいて足を止める。

 クロはカイルをかばうように前に出て、クリアはカイルの服の中に隠れる。

 魔界に来て初めて出会うだろう強敵という以上にクロが警戒心と緊張を高めている。それを感じてカイルも最大限の備えをしておく。


『久しいな、黒いのよ。儂を覚えているか?』

 クロと同じ三mくらいの真っ赤な毛をした豹のような妖魔が語りかけてくる。

 知り合いかとクロを見るのだが、どう見ても友好的な反応ではない。今にも飛びかからんばかりに体に力を溜めているのだ。

『忘れるわけがなかろう。何度も我に挑みに来たそなたのことは、なぁ、赤いの』

 どうやら、守護者であった時戦ったことがあるようだ。それを聞いて、カイルは血の気が下がるようだった。


 使命に誇りを持っていたクロ。例え目的が自身と戦うことであったとしても、挑んできたものを生かしておくとは思えない。

 今の態度を見ても、情けから見逃したわけではないだろう。つまり、殺せなかった。勝敗はどうあれ、少なくともとどめをさすに至らなかった相手ということだ。

 それは、取りも直さずあの妖魔も最高位であることを意味している。それも、クロと同等の。


『珍しいな、貴様は一匹狼であるとばかり思っていたが……。守護者を辞めたと聞き、二度と戦うことはないと思っていた。だが、先だって暇つぶしに今の守護者と戦った時面白い話を聞いた』

 それは、異端のガルムは使命を終えてのちの選択も異質であったということ。冥王の計らいで人界に渡ったというものだった。


 魔界から人界に渡るには色々と規制も多いが、帰って来る分にはそうでもない。自身に見あった量の瘴気、つまりは魔石を集めて、魔力を流せばいい。魔界と人外を繋ぐゲートは常に一方通行なため、それで他の魔物が人界に流れることはない。

 その情報を得られたからこそ、半殺しで満足して引き上げたのだ。長い妖魔としての生、待っていればいずれ飽きて魔界に帰ってくるだろうと。

 そうして戻ろうとしたところで、懐かしい気配と覚えのある匂いを嗅ぎとったのだ。だから、ここで待っていた。


 覚えていたのと変わらない力強さと、覚えのない匂いと共にいることが分かったから。

『そなたこそ、そやつは何だ? 魔人嫌いであったそなたらしくもない』

 赤い豹と一緒にいたのは人型をした魔人。褐色の肌に黒い髪。だが、前髪の一部が黄色い。眼は血のような赤で、髪の間からはねじれた二本の角が生えている。背中には小ぶりの蝙蝠のような羽、そして黒い毛におおわれた長い尻尾があった。

 見ただけではどんな特性を有した魔人か分からない。ただ、格としては赤い豹やクロには及ばないだろう。それでも、魔人化したエゴールやデリウスの構成員などよりはるかに強い気配を感じる。


『ククク、これは拾い物よ。捨てられ死にそうになっていたところを拾ったまで。貴様が帰ってくるまでの暇つぶしにちょうど良いかと考えてな』

『相も変わらず、貴様は悪趣味だ。それで、我に何の用だ?』

 にらみ合うクロと赤い豹。だが、クロの背中越しでも、赤い豹がニヤリと、しかし友好的ではない笑みを浮かべたのが分かった。

『戻ってきたのなら戦おうかとも思っていた。魔界広しと言えど、儂と対等以上に戦える者は少ない。そうした者は皆魔都で、安穏と怠惰に過ごしている。そんなものに興味はない。それに、儂の誘いを断った貴様が、誰と共にいるのかも気になったからな』


 魔都は数多くの魔物や妖魔、魔人が暮らしている。だが、そこは魔王のお膝元。住まうには厳しい規律が存在しているという。そのうちの一つが魔都に住む者同士争いを禁じるというもの。高位になればなるほど、その戦いは苛烈で周囲への影響は大きい。

 魔都に住む者は皆、そうした強者ばかりだ。それゆえの措置と言えるだろう。どうしても譲れず戦うことになれば、魔都を出る覚悟をするか、魔王の許可の元戦うかしかない。

 気の赴くまま、本能の命ずるままに戦うことが出来ない。そんなわずらわしさを嫌ってあえて魔都に住まない高位の妖魔や魔人も多いという。この赤い豹もその類なのだろう。


『連れに手を出さぬというのであれば戦ってやろう。我も相手を探しておったところだ。それに、我が誰と共にいようとそなたには関係あるまい』

『相も変わらず頑固よな、そこが気に入っていたのだが……。人界などへ行って腑抜けたか? よもや短命で脆弱、儂らにとって餌でしかない”人”などが連れだと!?』

 備えも心構えもしていても、瞬間的に叩き付けられた暴力的なまでの威圧に一瞬体がすくむ。眼を閉じたわけではなかった。それなのに気付けばクロの背後ではなく、赤い豹の隣にいた。


 クロと対面して、とっさに距離を取ろうとしたのだが、正面に立った魔人の眼を見た直後、体が硬直したように動かなくなる。まるで金縛りにあったように指先一つ動かせず、声も出せない。

『ククク、こやつはな、珍しい魔眼の持ち主だ。見たものを引き寄せ、その動きを封じる。吸引と金縛りの魔眼、面白かろう?』

 カイルは魔人を近くで見て、同じ赤い目でも左右で模様が違うことに気付いた。右目は渦を巻き、左目は鎖の模様が目の奥に見える。これが魔眼ということだろうか。クリアの特殊能力と同じ種族にも生まれにもよらない、個が持つ特異な力の一つだ。


『ああ、匂いを嗅いだ時も思ったが、実に美味そうだ。なぁ、これは餌として連れているのだよな。よもや、本気でそばに置いているわけではないだろう?』

『……そなたには分からぬ。カイルを離せ、カイルは我の相棒だ!』

 クロが吠えた瞬間、赤い豹は空気がびりびりと震えるほどの笑い声をあげた。

『ククククク、ハハハハハハ! 人が! 相棒だと! こんな脆い存在がか!』

 数cmほどの太さしかない尻尾を軽く振り払っただけ。身動きが取れないままそれを腹に受けたカイルは、体をくの字に曲げて十mほど吹き飛ばされて地面を転がる。


「がはっ……ぐっ、ごほっ」

 せき込み、わずかに血も吐くが、おかげで体の自由が戻ってきた。素早く身を起こして前を見れば、黒い稲妻と赤い旋風が激しい衝突を繰り返していた。カイルが攻撃を受けた瞬間クロが仕掛け、あの赤い豹も応戦しているようだ。

『へぇ、人って案外丈夫なんだ? すぐ壊れるってご主人様は言ってたのになぁ』

「ご主人様? あの、妖魔のことか?」

『そう、僕を拾って色々教えてくれた。僕が成長して、ご主人様を楽しませられるようになる日を待ってるって言ってくれたんだ。だから、そのためにはたーくさん強くならないといけないんだよねぇ。確か、人ってさ……僕達にとって最高の糧になるんだって? あの黒いのをやっつけてから、ご主人様が君を美味しくいただくんだろうけど、その前に少し味見してもいいよね?』


 話している分には幼く、穏やかに感じられるのに、クリアのような純粋さが全く感じられない。カイルに向けてくるのは底知れぬ悪意と好奇心、そして強さへの異常なまでの執着だ。

「……あいつは、あんたの事オモチャくらいにしか思ってない」

『分かってるさ。でも、いいんだ。それが魔の者の在り方だから。だから、君も僕のオモチャとして僕を楽しませてよ。『災厄』と呼ばれるご主人様に相応しい僕になるための、糧としてねっ!』

 とびかかってきた魔人の眼を見ないようにしながら距離を取る。その間も、思考を加速させ続ける。この状況を打破し、この魔人に打ち勝つ方法を。そうすれば、きっとクロも赤い豹を打ち倒せる。考えて、考えて、そしてカイルは目を閉じた。

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