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レスティア物語  作者: マリア
第四章 再会への旅路
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魔界で生きていくために

 結局その日はクロの背に乗ったまま、日が暮れるまであてもなく進むことになった。現在地が分からない以上、進むべき方向が見えてこない。

 クロの話では、魔界唯一の都市であり、魔王の住まう魔王城がある魔都にたどり着くことができれば人界へと戻るルートも見つかるかもしれないということだ。あるいは、クロが守護していた冥界の門へ行けば、冥王の意向によっては戻れるかもしれないと。

 どちらにせよ、広大な魔界の地をあちこち放浪しなければならないことに違いはなさそうだ。


 魔界の夜は暗い。瘴気に覆われているからか、星や月の光でさえ届かないため真の闇となる。シェイドの恩恵がなければ一m先でさえ見えなかっただろう程の暗さだ。

 クロはともかく、カイルは睡眠をとる必要がある。そのため、クロが作り出した空間の中に入って今後のことを話し合っていた。常に瘴気を魔力に変えているため魔力があぶれそうになっているカイルが魔法を使う方がいいのだが、それでは眠ることが出来ない。

 そのため、余ったカイルの魔力をクロが受け取って空間を維持するための魔力にすることになった。


「問題は……食料、か」

 カイルはまるでブラックホールのような様相を見せる亜空間収納アイテムボックスを開きながら中身を確認する。

 一応それなりの備蓄はある。だが、どれほど節約して一日一食にしたとしても持って一月だ。ともすれば人界以上の広大さを誇る魔界において、たったそれだけの期間で目的地を探し出すことが出来る保証はない。

 それに着替えや装備の予備などもこれから先を考えると心もとない。


 草原を脱出した後も、何度も魔物達の襲撃を受けた。最高位の妖魔であるクロがいることで襲われる頻度は少なくなるのではと考えていたが、そうではなかったようだ。人界へのゲートをくぐるほどの知能さえない魔物達は相手が誰であろうと襲い掛かってくる。

 クロにそうしたゲートを通じて魔界から脱出できないかと聞いたがそれは難しいらしい。なぜなら、ゲートは出現する場所だけではなくその大きさも許容量もまちまちで、クロほどの存在がくぐれるほどのゲートなどそれこそ数百年から千年規模でしか出現しないのだという。


 考えてみれば、確かにそれはその通りだ。最高位の妖魔がそうポンポン人界に現れてもらったのでは困る。それに、ゲートはほんの短い間しか開いておらず、開いたその場にいる魔物がくぐるのでせいぜいだということだ。

 それに、人であるカイルが魔物達の通るゲートをくぐれるかどうかも定かではない。そんな確実性もなく、奇跡的な確率にかけるよりは、方角が分からずとも動くことのない冥界の門や魔都を探したほうが建設的だということだ。


 着替えや装備などは亜空間倉庫アイテムボックスやこれから先、倒すことになるだろう魔物達の素材でどうにかなるかもしれない。だが、食料だけはどうにもならない。

 倒した魔物が獣達のように遺体が残るのであれば、生きるために食べるという選択もあったかもしれない。だが、魔物達の遺体が残ることはない。皆魔石と素材を残して塵に帰っていく。

 魔界ではそうして死んだ魔物は瘴気に戻り新たな魔物を生み出す元となるが、人界で死んだ魔物達が残した瘴気は、ゲートの元になるのだという。

 他の生物に影響を及ぼすほどの濃度ではないが、それらは流されつつも他の瘴気と融合し合い、一定以上の濃度になると魔界と人界を繋ぐゲートを開く。魔物の死は新たな魔物を呼び込む材料になるということだ。そうなっているため、人界に流れこむ魔物がいなくなることも減ることもない。


『ふ、む。喰属性の他の魔法を使えば空腹感はともかく、エネルギーを得ることは可能かもしれぬが……問題は何を喰らうか、だな』

 クロは遭遇した魔物達の血や魔力を奪えればそれで事足りる。最悪、カイルさえいれば飢餓に悩まされることはない。だが、カイルは違う。やはり魔界という環境はクロにとっては居心地がよくとも、人にとっては地獄に等しい。

 カイルは目の前に普通の食料と魔物達の素材、魔石を並べて考え込む。時属性に熟達してきたおかげか、亜空間倉庫アイテムボックスくらいなら、中の時を止めたまま保存することが可能になっていた。


 さすがに今自分達がいるような、生物が入れる空間の時間まではまだいじれない。それが可能になれば、外ではほんの短い間でも、空間の中では数日から数年といった時間を過ごすことも可能になるだろう。

 修行や急ぎで何かを作らなければならない時には色々と便利そうなので、これから積極的に訓練していくことにする。何より、そうなれば、十分な睡眠や休息時間を取ったとしても、一日のほとんどの時間を移動や探索に回すことが出来るようになる。

 少しでも早く帰りたい今、ぜひとも実用化したい技術だった。


「保存は問題ないから、普通の食料はできるなら温存しておきたいんだよな。何があるか分からないわけだし、自給自足できる間は使いたくない」

『うむ、我のように生きた魔物から補充するというわけにもいかぬか……』

 魔物の流す血も肉体もいわば瘴気の塊のようなものだ。カイルが今現在自分に使い続けている魔法のこともあり、例え魔物を喰らったとしても魔力にしか変換できない。

 死んだ魔物の肉体を構成していた瘴気の大半は残された素材と魔石に吸収され変質する。肉体を構成する瘴気の量は位が高くなるほどに多くなる。だからこそ高位の魔物ほど素材は良質であり、魔石の品質は上がるのだ。


「他に魔界でいつでも手に入れられるものといえば素材か魔石。素材は服や武器防具の材料に出来る。魔石も使わないことはないけど、素材ほど必要なわけじゃない。ってことで、選択肢は一つになるわけだが……」

 カイルは夜までの間に倒した魔物達の魔石を手に取る。一cmほどの小さな石のかけらで、人界で見る最下位の魔物よりさらに小さい。だが、数だけは多く数百はあるだろうか。最初の草原の魔物達は魔石ごと焼き滅ぼしたため残ってはいない。


 カイルはやらなければならないと思ってもためらう。魔物を喰らうことへの忌避感はあるが、これ以上に食べ物とは言えない代物を食べてきた経験があるためそれが理由ではない。

 命を奪ったことに対しても、自分の身を守るため、食べるためであれば仕方ないことだと割り切っている。気が進まないのは、魔石が魔界の生き物達の魂の結晶であるという事実を知っているからだ。


 今まで多くの獣達を殺してその肉を食べてきた。命をもらって生きていることに代わりはない。だが、それは魂の抜けた肉体だった。命を奪っても、魂までは殺していない。

 魔石を食べるということは、いわば魔物の魂を喰らうということだ。いくら一代きりで転生することがない魂と言えど、瘴気という形で次世代に受け継がれている存在と言えど、犯してはならない領域であるような気がしていた。

 魔石が人界においては一つの素材として扱われていることは知っている。カイルだって魔石を加工したり利用したことは何度もある。そうして使うことが、消費されることが一つの弔いの方法なのだと言われてきたから。


 魔石は魔法具として再利用できる形に加工されない限り、内包する魔力を使い切れば消滅する消耗品だ。人に与えられた恩恵であると同時に身近な燃料の一つだった。だから、今更それが魔物の魂だからとためらうことの方がおかしいのかもしれない。

 それでも、どうしてもあと一歩を踏み切れないでいた。本当にそれでいいのかと。そうすることは人として許されることなのだろうかと。いつになく迷う。

 魔石を前にして葛藤するカイルを見て、クロはそっとその背中に寄り添った。


『魂の結晶と言えど、魔石に死した魔の者の意識や記憶が残っているわけではない。我ほどの高位の存在になればそれも分からぬが、少なくともそれは他の素材と同じ……物でしかない』

 クロと同じガルムの一族の守護者となった者が代々死んで魔石を預けるのも一種の感傷や勲章のようなものだ。死んで魔石になった後も意識があるわけではないし、会話できるわけでもない。ただ自分が存在した証を、門を守る使命を果たした誇りを残し、死しても冥王の側にいたいという願いから続けられてきたことだ。


 クロの母もまた魔石となって冥界の門の先へと行ってしまった。そして、母の魔石を再び見ることがあったとしても、クロが何かを思うことも感じることもないだろうと思われた。死んで残るものはそれが何であろうと抜け殻でしかない。

 クロにとって大切なのはカイルだ。抜け殻であっても、自分達を襲ってきた魔の者であっても、その魂に敬意を払ってくれることは美点だろうが、背に腹は代えられない。生きていくために乗り越えなければならない一線だった。


『生きるためなら何をしてもかまわぬというのは欺瞞であろう。しかし、それが許されることかどうか判断がつかぬのであれば、審判は天に任せるしかあるまい。少なくともこの地で、主が生きていくために必要なことだ。もし、それが許されぬというのであれば、我も共に裁きを受けよう。カイル一人に責を負わせたりはせぬ』

「クロ……そうだな、どうあっても俺達は一蓮托生、か」

 食べずに飢え死にすることになっても、食べて裁きを受けることになっても、カイル一人の問題ではすまない。ならばより後悔せず、より自身の望みにつながる道はどれなのか、選択する。


「……喰らえ、糧となりて我の飢えを満たせ『飽食セイシエット』」

 カイルの手の平に乗っていた小さな魔石が手の中に溶けるようにして消えた。同時に、わずかだがハードだった今日一日で消費したエネルギーが回復したように思う。気のせいで片付けられる程度だが、生きる糧にはなるようだ。

 だが、やはりというか空腹感が満たされるということはない。実際に腹にたまるわけではないので当然と言えばそうなのだろう。


 クロが血と魔力で飢えが満たされるように、魔界の生き物とは地の三界の生き物のように物理的な捕食によって満腹感を得ているわけではない。自身の糧となるものが得られることで実際には何も口にしていなくても満たされるのだ。

 そうでなければ、本来の姿はすさまじく巨体であるクロの飢えをカイルが癒すことなどできなかっただろう。つまりこれから魔石をエネルギーにするにしても、常に空腹感とは戦い続けなくてはならないということだ。

 だが、その辛さを知っているカイルとしてはどうにかできないものかと思案する。


「……呑み込むにしては形がなぁ」

 形も大きさも不揃いで、とがっていることも多い魔石を飲み込むのは少々難儀しそうだ。加工する際には削ったり磨いたりするのだが、食料とするのであればあまり無駄にしたくはない。それが捕食者としての最低限の礼儀だろうから。

『形を変えることは出来ぬのか?』

「人界にいた時、魔法でやってみたんだけど……」

 その時には魔力は通っても、魔法で形を変えることはできなかった。親方達がガリガリ削っているのを見て、少しもったいなく思ったからだ。だが、やってみてできないことが分かった。


 それでも一応試してみる。すると……

「あれ? え? ……できた、な」

 闇の魔力をベースに鉱石属性を使ってみると、至極あっさり魔石は形を変えて薬の錠剤と同じような球を潰したような形になった。これは闇の魔力をベースに使う必要があったのか、あるいは魔界の空気の中でしかできないことなのか。


 ともかく形を変えられることが分かったので、一度魔石を全部綺麗に水で洗ってから持ってきていた白い皿の上に乗せ、まとめて形を変えていく。同じ大きさになる様に、時に他の魔石と混ぜ合わせて均一になるようにする。

 五分ほどで小さな魔石の山は錠剤の山に早変わりしていた。ほぼ無色透明に近く、ほんの僅か黒い色が混ざっているという程度。それも白い皿にのせているからかろうじて分かるという微妙さだ。だが、数だけは多いので皿一杯ある。


 同じように持ってきていたカップに水を入れる。当然水も黒い。普通なら侵食の効果を持つ水なので毒になるが、自分の魔法の影響は受けないので心配はいらない。コップに影響しないよう、闇の魔力を纏わせなければならないが。

 どちらにせよ、魔力親和度も闇の魔力への耐性も低いこのカップでは、早々に使い物にならなくなるだろう。魔物の素材であれば闇の魔力に対する耐性が高いので、カップは早急に用意する必要があるかもしれない。


「……いただきます」

 カイルは手を合わせてから錠剤となった魔石をひとつかみ手に取り、口の中に入れると水で流し込む。当然のことながら何の味もしない。胃に達したのを感じたところで飽食セイシエットを発動させてみる。

 体内であっても魔法は正常に作用し、体にエネルギーが補給される。そして、少し空腹感も和らいだというところだろうか。


 ならばと、次の試みに移る。エネルギー補給ができて、空腹感をしのげる方法もどうにか見つかった。だが、食とはそれのみにはあらずと教えてくれたのはクロエだ。色、形、匂い、食感、色々あるが、何より大切なのは味だと。

 このままだと、いつか義務感だけで魔石を口にするようになるだろう。やがてそれもおっくうになってくるかもしれない。それほど味のしない食事というものはつまらない。こんな状況で贅沢な欲求なのかもしれないが、それが可能であるなら最大限の努力はすべきだろう。

 いつの日か人界に戻った時、まだ人として生きていくことが出来るようにするためにも。


 魔力操作や魔法制御に優れ、魔法の扱いに長けてくると魔法の効果範囲や大きさだけではない、発動のタイミングや魔法の効果時間の調整もできるようになる。魔法をすぐにでも打てる状態で待機することや、通常なら一瞬で終了する魔法の効果時間を引き延ばしたりできるようになるのだ。

 カイルは舌の上に魔石の錠剤を一つ乗せると遅延発動で飽食セイシエットを使う。通常であれば使った瞬間に吸収還元が行われるのだが、遅くすれば胃や腸に届く間まで時間をかけて吸収することになる。


「……重湯か薄いスープみたいだな……」

 できるかどうかわからない試みではあったが、とりあえず成功したといえるだろうか。魔石の質が悪いこともあってか、ごくごく薄い味だ。それでも、石を飲み込んでいるような味気無さよりはまだましだ。

 カイルは一つため息をつくと、皿に残っていた魔石を腹の中に納めてしまう。満腹には程遠いが、胃がギリギリするような空腹の痛みからは逃れられた。罪悪感も背徳感も消えることはないが、ならばと顔を上げる。


 これが許されない行いだとしても、後悔はしないと。心を決めると毛布にくるまりクロに背を預けながら今日一日の移動距離や方角などを紙に書き記していく。忘備録にしようと紙やインクなどそれなりに常備していたことは助かった。

 月と同じで太陽の光もほとんどが瘴気によって遮られるため、位置をつかむのは難しい。それでもおおよその場所は分かるため、方角だけは決めて移動していた。

 途中に目につくものがあったり、目印になりそうなものがあればそれも記入していく。遠くの方は霞んでいるため、ある程度近付かなければ周辺の様子が把握できないことも難点だ。また、周囲の動植物すべてが魔物であることから、探知も使いづらい。下手に使って敵対行動ととられれば足止めされ時間のロスになるからだ。


「クロはこのあたり全く知らない場所なんだよな?」

『うむ、魔界は広い。我のいた冥界の門から魔都へ続く方角であれば、距離も含めて知っておるが……一切見当たらぬからな』

 冥界の門は目視できる範囲にあれば必ず気付くほどに巨大なのだという。遠くからでも目印になりやすい冥界の門を発見することが当面の目標だ。

 カイルは自分達が魔界に来た場所に印をつけ、そこから移動してきた方角とおおよその距離を記した地図を見る。白紙の部分が多い。ある程度全方角に足を伸ばしてみるべきか、あるいは一方向に突っ走ってみるべきか。


 今日は目視が可能だった数km先まで移動し、そこから魔界落下地点を中心に円を描くようにぐるっと一周してきた。それでクロに心当たりがある景色があればよし、無くても何がしか手がかりはないかと。

 その試みは失敗に終わったが、まだ数キロ圏内でしかない。さらにこれを続けていけば収穫はありそうだ。カイルは地図をしまうとクロに寄りかかる。


「明日からも今日と同じように移動してみよう」

『うむ、進むべき方角が分からぬのでは仕方あるまい。手がかりが見つかるまではぐるぐるする必要がありそうだな』

「ああ、で、ついでだから修行もかねて俺も走ることにする」

『……大丈夫なのか? 十分に補給はできておらぬであろう?』

「魔力は有り余ってるからな。この環境でも気功は使えるみたいだしどうにかなるさ。今日は様子見もかねて戦闘を回避することも多かったけど、これからは出くわした魔物は積極的に狙っていこうと思う。修行と補給を兼ねて、な」

『そうか……』


 クロは語られなくてもカイルの気持ちが伝わってきたため、それ以上何か言うことはなかった。魔界に来ることになったのは、様々な思惑が絡み合った末のことだろうが、カイル自身の弱さや甘さにも原因がないとは言えない。

 早々に王都を出て、用意してあったのだろう隠れ家に潜伏していたブライアンを捕まえることができていれば。エゴール達の動きや処分に関してもう少し積極的に動くことができていれば。アレクシスの心の闇に気付くことができていれば。

 クロと二人、仲間達から遠く離れたこの地に来ることはなかったかもしれない。


 それを思うとじっとしていられないのだろう。もう二度とこんなことが起きないように、何が来てもはねのけられるくらい、乗り越えられるくらい強くなりたい。

 自分の姿形を偽らなくても、自分の素性や能力を知られても、誰かに利用されたり取り込まれたりせず堂々と生きていけるだけの強さが。守りたいと思うものを、救い上げたいと願うものを守り、手を取ることが出来るだけの強さが欲しい。

「明日からも頑張らないとな……」

『そうだな。我もより精進することにしよう』

 共に成長していく、それが相棒としての在り方だろうから。クロは目を閉じ、寝息を立てるカイルを見ながら、自身もまた新たな段階に踏み込む覚悟を決めていた。

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