雨が止んだ日
陽の光が窓から差し込んでいた。重たく広がっていた雲の隙間からいくつか陽の光が差し込んでいたのだ。窓の外には、小さな家や大きな家が並んでいて、この晴れの日を祝うように植物たちは輝き、花開いた。
ここは雨の国。
いつもより早く目を覚ましたノヴァは、窓に肘をつき眺めていた。
「こんなに晴れているのはいつぶりだろう・・・」
髪を撫でる風は波の音を伝え、彼の耳に聞き覚えのある音が届いた。その音を聞きながらも外を眺めることをやめなかった。暖かな陽の差し込む街並みは、それはそれは美しい眺めだったのだ。
少しして扉の開く音と一緒にペタペタという足音が部屋に響いた。
「やあ。今日はいい天気だね」
「キュ、キュー!」
返事をしたのは、ペンギンに似た生き物のキリ。斜めがけの小さな緑のカバンにはいつもお気に入りのクマのぬいぐるみを入れている。
「昨日、あんなに食べたのにもう腹を空かしてるのか?」
キリはペタペタと足踏みをし、翼でくちばしを触る仕草を繰り返す。
「わかったよ、すぐ支度するからちょっと待ってて。」
ノヴァの家は、一番高い丘の高台にある。ここまで上がってくるのも簡単ではない。それでもキリはノヴァに会うため毎日この高台へと足を運んでいた。
「今日は、天気もいいし、朝食は外で食べようか」
「キュッ!」
ペタペタと跳ね回るキリをみてノヴァは幸せそうに笑っていた。




