第七話
現役学生で自炊する筆者がレシピをメモるついでに書いたものです。
パスタ、とりわけスパゲッティーニの細麺は安いうえに食感も好みで、美味は常に1kgのパスタを家に常備している。よく考えてみてほしい、この前見かけた安いお米でも1kg700円だったのにパスタは1kg300円しない。美味は貧乏飯の最前線を走るパスタに感謝をささげながら日々を送っているのである。これまでアラビアータやボンゴレからナポリタンにペペロンチーノ、極めつけは塩パスタやマヨパスタまで幅広いパスタを作ってきたが、一番のお気に入りはカルボナーラだ。あのコクがたまらない。
今日の美味はカ〇ディに訪れ、ちょっといい食材を見定めていた。なんてったって今日は月末。バイト代が振り込まれたんだから贅沢の一つでもしてしまおう、という訳だ。
「お、お安い粉チーズはっけ~ん。おしゃれ食材もあってウキウキしちゃうね♪」
普段のスーパーではなかなか手に取れない食材の宝庫に目を輝かせてはベーコンやハーブ、チーズにスパイスなどをかごに入れていく。私が普段外食を控えるのはこういう時のために他ならない。
「よーっし、おいしいの作っちゃうぞー!」
上機嫌に鼻歌を歌いながらの帰路はあっという間だった。早速調理に取り掛かっていく。
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【カルボナーラ】
食材:パスタ 卵 ベーコン(その他肉でも代用可能) にんにく 小麦粉 牛乳 あればバターと粉チーズ
1.鍋にパスタを1分短くゆでる。塩分は水に対して1.5%の重さで加える。これが私的最適解の塩分量だ。
2.ゆでている間に ニンニクはみじん切り、ベーコンはパスタに合うように細切りにする。
3.フライパンを火にかけて油を引き、ベーコンにしっかり焦げ目をつける。あまり触らないようにするとちゃんと焦げが出来上がる。うまみが出るため結構大事なポイントだ。
4.弱火にしてニンニクを入れ、色づいたらゆで汁をお玉一杯入れる。ここで焦げ付きを剥がして混ぜる。
5.小麦粉を溶かした牛乳(100mlにつき大さじ1くらい)を入れてソースを煮詰めていく。十分小麦粉が溶け込んでとろみがつき始めたら粉チーズとパスタを加えて1分早くゆでた分1分間和えつつ煮詰める。
6.火を消したらバターと溶き卵を加えて素早く混ぜ合わせて完成。ここできれいに混ざるとダマのないおいしいソースになる。
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いい食材を買ったのだから、と張り切ってゆで汁でお皿を温め、盛り付けもきれいにトングでくるっと巻いてみた。さながら高級イタリアン気分で口角が上がってしまう。
「仕上げに胡椒を引けば...この香りたまらんですなぁ~。では、いただきます!」
くるくるとフォークを動かせばとろーりと濃厚なソースが絡みついてくる。それを一口で頂くっ!
「うぉー!濃厚なチーズとバター!そして肉!最高すぎる...」
アルデンテにゆであがったパスタの食感とクリーミーな中にもニンニクやベーコンのパンチを感じるパスタソースは最高の相性で、私の幸福感を満たしていく。ちょっと贅沢で入れた粉チーズとバターが普段のカルボナーラを数段プロの味へと近づけて、そこらのイタリアンなら出せる味と言えるほどの満足感だ。
きっと人はこれを幸せと呼ぶのだろう。そして、その幸せは瞬く間に終わってしまう。しかしそれがいいのだ。自分が一番好きな味を好きな時に作れる、これが自炊のいいところ。この幸せをまた味わうために美味はまた料理をするのだ。
なんかいい感じになったので今回はオチらしいオチはない。ただの日常の自炊の1ページに過ぎないのだからおいしいものを食べておいしいというだけで充分ということにしていただこう。
またいい料理ができたら書きます。次の更新をお楽しみに!




