第一章 三十話 『実践演習終了』
更新が遅くなりまして、大変申し訳ありません。
これからまた仕事、私生活のバランスをとりながら更新していきますので是非よろしくお願いします。
ただ、更新頻度や更新時間に関しましては今までとは異なり書き終わり次第都度更新とさせて頂きます。
諦めず最後までこの物語を完結させたいと思っておりますので、今後とも宜しくお願いします。
(私の仙炎帝・壬からは逃れるとは驚きましたが、このタイミングでは難しいでしょう)
「ええ。完璧なタイミングです。必ず当たると思いますが、先程の事がありますから…」
(先程の事?)
私は召喚したウーシアス様と共に杖の先を下に向け、そこから発する炎の推進力で空中に浮かびながら、アルさんに直撃する仙炎帝・壬の行く末を見届けていた。
ドゥッ!!という音の瞬間、眼下には爆炎の海が広がりを見せる。
(当たったようですね。それで、何があったのですか?)
「…巨大な魔力の塊を受けたのにも関わらず無傷。更に魔力は一瞬で無くなり、その際発生した魔力の勢いのみ爆風になって散りました。これが一体何なのか解らず…」
(ふむ。それを確かめたかったと?)
「まぁ、二割程は。後は私自体の能力では明らかに彼女を推し量る事は難しかったので」
(ふふ。貴女の実力は召喚スキルのみに特化していますからね。他は並よりはマシというところでしょうね)
「もうっ!そこまで言わなくていいじゃないですか!」
「とはいえ、少しやり過ぎちゃったかな…」
(大事は無いとは思いますが、この状況ですから無傷とまではいかないでしょう…)
(!?)
(シューカ・ユー・ノーライアー!!構えなさい!)
黒紫の火花を纏いながら爆炎を従えて私達の足元へ飛んで来るアルさん。
凛として綺麗な顔を獰猛な笑顔に歪ませながら私達に接近する。
「無傷っ!?どうやって…」
(話は後です!!この魔力は危険です!直ちにガードスキルを!私も援護します!)
「間に合いません!!迎え撃ちます!!」
(賜りました 天啓 — 炎帝剛打)
杖を持つ手とは逆の左手に魔力で作られた大きな炎の拳が成形される。
「先生っ!!これが私の全力です!!!」
「——はっ!!!」
上空25M程のところから演習場に紫と赤の閃光が降り注ぐ。
「眩しっ」
生徒達は光から顔を背け、身体を丸め込み衝撃に備えた。
程なくして閃光が消えると硬質な物同士がぶつかり合う音と衝撃が走る。
「…」
「…い」
「おい!」
「!」
「イリーか」
「テメェ無視してんじゃねぇ!」
「何だ?」
イリーは少し考えた後、自らの感情を押し殺し口を開く。
「…今のうちに言っておく。いずれ圧倒的にぶっ飛ばしてやる。テメェも、あの女も」
「…」
イリーに突然告げられた宣戦布告に目を大きくしながら表情を緩めるディエン。
「そうだな。いずれ、な…」
そう。今ではない。
あんな戦いを見せられては、俺達が敵うはずもない。
この先あのレベルに達した時。
いや、超えた時に全力で戦いたい。
試したい。
イリーもその少し未来を思い発した言葉なのだろう。
「まぁ、こんなところか。諸君、ご苦労様でした。とりあえずは君達もこれくらいの試合ができるように頑張ってくれたまえ。」
こうして魔術クラスの実践演習は幕を下ろした。
「…今の魔力。ふっ、思ったよりやるじゃないか。アル・ガル・シアン嬢」
そこには、校舎三階の窓から見下ろす青年の姿があった。
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