第一章 一話 『木剣・奇剣』
初めて書く小説です。
全く知識無く赴くままに書きました。
個人的な趣味全開です。
温かい目で見て頂ければ幸いです!><
「ここ…どこだ?」
ふと気がつくと、オレの視界には全く知らない異様な空間が広がっていたーーー。
薄暗いその空間に意識を集中させる。
「レンガかな?どっかの倉庫…?」
見渡すと苔の生えた赤茶色の人工物に囲まれている約8畳ほどの空間だった。
「なんでこんな所に?ーーーはっ、もしかしてオレ攫われた?なんかの事件に巻き込まれた!?」
状況を整理するためにそんなことを考えていると、
ーーーーードゴォン…。
「ん?」
ーーードゴオオオン…。
「なんか、爆発音?」
ードゴオオオオオオオン!!!!
「おいおい、近づいて来てないか…?」
右の方から勢いよく近づいてくる爆発音に感覚を研ぎ澄ませていく。
「まさか、オレを攫った犯人どもが外でなんかやってる…?」
「こ…怖ぇぇ。オレどうなるんだ?」
近づいてくる音の中には人の声もなんとなく聞こえる気がする。
硬い何かがぶつかる様な音も聞こえどんどん不安になってくる。
ドゴオオオオオオオオオオオン!!!!
近い! 音はすぐそこまで来ている!
ついには、右隣の壁がバキバキと音をたて勢いよく弾け飛ぶ!!
「ウゲェぇぇぇえええ!!!!」
爆発から守るようオレは咄嗟に屈もうとする。
その時、爆発と共に舞う土埃の中に何人かの人影が視える。
???(青年) 「おい!待て!!」
???(男) 「愚か者め。待てと言われ待つ馬鹿が何処に存在する?」
追いかける青年の方を向き挑発しながら、部屋に侵入する男。
???(少女) 「逃がさないわ。秘宝泥棒。」
「この私を泥棒扱いとは、なかなか言うではないか小娘」
言いながら、男とオレの視線が交差する。
「…。」
雰囲気に呑まれ完全に硬直してしまっているオレに更なる悲劇が訪れた。
「こんな所に…。ふむ…。」
瞬時にオレの前に移動してきた男。
恐怖と不安で動けないオレに、手を、伸ばしてくる。
オレを掴んだ男は目を見開く。
「ほう。これはかなり手に馴染むな」
「ん?」
男の行動に何かを感じる青年。
ーーー 瞬間、オレに熱く焦げてしまう様な異様なものが流れてくる。
「ぅああ!!」
「「 ⁉︎ 」」
突然の出来事に驚愕する青年と少女。
「木の剣から声が…」
呆然としている少女。思わず声が出る。
…….めっちゃ痛かった。
「木剣が邪悪な剣に変わった!まさか!」
状況を理解し、ふと思考が現実に戻ってきた青年。
木剣が邪悪な形の剣へと変わった事に気づく。
「おい貴様。」
ふふふ感じるぞ。この全能感。今だったらなんでも出来そうデス。
さっきまであった恐怖心はもう無い。
「聞け!この駄剣!」
男がオレを見ながら何か言っている。
「誰が駄犬だ。どう見てもオレは人間だろうが」
「カハハ。笑わせる。誰がどう見てもお前は剣だろうが!」
男はオレに訳のわからない事を言ってくる。
「おい!フェイン!どうやら此奴は自分の事を人間だと持っているらしい!」
男が笑いながら青年に話しかける。
「やめろ!貴様に名前で呼ばれる様な仲じゃない!サブイボが立つ!」
青年はフェインという名前らしい。
かなりのしかめっ面だ。よほど嫌だったのだろう。
男はニヤリと笑いながらその黄色く猫の様に縦長の瞳孔を見開き、確信めいた顔で言い放つ。
「見つけたぞ。どうやら此奴が伝承に聞く奇剣アルクだったらしい。」
「…はぁ?」
何もかも分からないオレから出た、心の底からの声だった。
『この世界には、古くから存在する謎に満ちた建造物があった。奥深くにの何処かには秘宝が眠っていると言う噂がある』
読んで頂きありがとうございます!
何かお気づきになった事がありましたらコメント頂けると幸いです。
どうぞ宜しくお願いします!