断罪劇の結末です
その後のお話、シリル編。
長いですが、キリよくないので一気に投稿します。
「平民として放逐って、野垂れ死にするパターンじゃないの?」
「表向きではそうなるでしょうが、裏事情次第ではわかりませんね」
「ああ、影ながら手助けが入るかも? ってことね」
フェリシーは土産にもらったクッキーをかじりながら話に聞き入っていた。
ここは最北部地方の神殿だ。小さな神殿なので、下働きを含めても十人にも満たない。
フェリシーは一神官として務めているが、神殿長兼神官長は穏やかな老婦人で部下は皆孫のような扱いをされている。当初、思っていたよりも気楽な暮らしで、のんびりと過ごせていた。
目の前でお茶飲みするのは学院時代の後輩のシリルだ。
この度、卒業して希望通り魔術師団に入ることになった。卒業後、入団までは二十日ほど間があるので通常は故郷に戻って家族と過ごしたり、入団準備に専念したりするものだ。しかし、シリルは情報提供者に事後報告だとフェリシーのもとへ訪れていた。
隣国の第三皇太子フリードリヒには多くの情報源から警戒が高まっていた。
一番危惧されたのは学院での普段の行いだが、フェリシーを訪問した際のやり取りも問題だった。
フリードリヒはフェリシーが聖女候補から降格された噂をもとに、きっかけとなったエリゼーヌを恨んでいるだろうと先入観で接触してきた。フェリシーは権力者に擦りよる気は全然なかった。面倒くさいことになりそうな予感しかなかったからだ。
フェリシーは神殿長立会いのもとで言質を避ける面会を終えると、全てをルクレール家へ報告していた。その結果の結末を訪ねてきたシリルが教えてくれたところだ。
「皇太子は大人しく従うのかしら? 思い込みの激しいお人のようだけど」
「王国から出立する時にすでに抜け殻状態だったようですから、茫然自失の間に全てが終わるんじゃないですか。
何しろ、パーティー会場で真の主犯が見つかって冤罪だったと判明しましたから。殿下の自尊心にヒビが入ったそうですよ。ええ、それはもうバリンバリンと粉々に、見事に修復不可能なほどだったとか。
とっても嬉しそうに、クリストフ様が教えてくれました」
シリルも土産物のマカロンを口にしながら説明した。
関係者一同が応接室でお話し合いをしていた間、パーティー会場ではベルナール公爵夫妻やブロンデル伯爵らが醜聞に目を光らせていた。イングリットと親しくしていて巻き込まれた令嬢たちの評判を貶めるわけにはいかないのだ。
ある男爵令嬢が激しくリーゼロッテを批判していて、ヴィオレットの姉ベアトリスは違和感を覚えた。
『お忍びでも貴族令嬢のくせに侍女も護衛もつけずにバカだ』とか、『女神教の教会付近は治安がよくても下町に変わりはないのに、平民育ちはよく平気で一人歩きできたものだ』とか、やけに具体的な内容だった。
フリードリヒは暴漢をけしかけられたとしか言っていないのに、どこで詳細な情報を得たのか?
ベアトリスは父と一緒に男爵令嬢を確保した。別室で話を聞こうとした途端、相手はベラベラと自白しはじめた。
ブロンデル伯爵は熊のような大男で外見は恐ろしく見える。令嬢は伯爵に厳しい顔をされただけで勝手に恐怖した。「新薬の人体実験だけはどうか許してくださいっ!」と泣きながら訴えてきたのだ。
どうやら、クリストフの趣味が噂となって一人歩きしていたようだ。それに伯爵の容貌が相まって恐慌状態に陥ったらしい。
男爵令嬢には同い年の婚約者がいたが、リーゼロッテのランチに誘われるようになってから疎遠になってしまった。訝しんでいたら、婚約者がリーゼロッテにピンクダイヤのブローチをプレゼントしたのが発覚して修羅場になった。
婚約者はピンクダイヤの購入費のために持ち物を売り払っていたが、その中には令嬢からのプレゼントもあった。彼はもらったからには自分の好きにして何が悪いと開き直っていたが、婚約者からのプレゼントを売った金で友人へプレゼントするとか。しかも、婚約者に贈るよりも高価な品だ。
彼はリーゼロッテの瞳の色の宝石だから友情の証だと言い張ったが、これで揉めないわけがない。
リーゼロッテと比較されて、可愛げがないだとかウザいとか散々罵倒された男爵令嬢はリーゼロッテへの恨みつらみで犯行に及んだ。
ただ、令嬢はエリゼーヌたちに罪を着せるつもりはなかった。
依頼した相手がシャルリエ領の元領民だったのは偶然だし、貴族の常識で一番効力のある薬といえば高名なブロンデル産のものになる。令嬢は薬から足がつくとは思わずに依頼相手に渡していた。
令嬢は貴族牢に収監され、裏付け調査が済むと有罪になった。未遂でも他国の貴族令嬢への暴行主犯だ。実家からは除籍されて平民になり、強制労働施設でリーゼロッテへの慰謝料を稼ぐ羽目になった。元令嬢だけでは支払いきれない分は実家に課せられた。実家は借金を負い、没落寸前らしい。
令嬢の婚約者は無関係を主張したが、外聞を慮って廃嫡された。彼は一人息子だったから、親戚から養子をもらって跡取りにするようだ。
一方、フリードリヒは留学期間中に態度を改めるか否か見極められていたという。
イングリットとの不仲は有名だったので、改善されなければ婚約解消もやむを得ないと思われていた。もともとメルケル家にはメリットがない婚姻なのだ。婚約解消する場合、イングリットには別の相手を紹介すると打診したら、伯爵夫妻から『大歓迎です、ぜひともお願いします』と食い気味に返答された。
そこで、皇家ではフリードリヒが大義名分通りに交流で成果をあげれば、一代限りの伯爵位を授けて好きな相手との婚姻を認めるつもりだった。何も成せないならば、婚約解消して騎士として独り立ちさせる。
どちらの場合でも、イングリットには埋め合わせで別の相手を紹介するはずだった。
それなのに、フリードリヒがイングリットを犯罪者だと告発して婚約破棄するとか、予想外すぎた。
フリードリヒの行末は帰国前に定まった。王城でのお話し合い時には皇族から除籍し、平民として放逐すると決定事項だ。もちろん、イングリットとの婚約は解消、というか白紙撤回で最初からなかったことにされた。
イングリットには優秀な王宮文官を婿に推薦予定だ。
フリードリヒは帰国後すぐに決定通りの処罰だ。手続きはすでに進められているらしい。
彼の個人資産や臣籍降下時に支給されるはずだった支度金などは全て没収で、イングリットを含む令嬢たちへの慰謝料の支払いにあてられる。不足分は皇家で立て替えるので、フリードリヒは一生涯借金を背負うことになった。借金持ちの平民とか、彼の未来は艱難辛苦だろう。
ちなみに、側近たちは予想通り実家もろとも没落だ。家屋敷に爵位に領地と全てを売り払っても、令嬢たちへの慰謝料にはまだ足りない。青くなる彼らにレオポルドが実にいい笑顔を向けたとか。
「いい働き口を紹介しよう。ダールベルク帝国なら没落貴族でも引き取ってくれる男娼専用娼館があるそうだ。君たちにはお似合いだろう」
その提案に側近たちは慈悲を願ったが、両親は昏い顔で頷くしかなかった。
やらかした息子は次男三男で兄たちも巻き込まれて平民落ちになるのだ。しかも、フリードリヒの威光をカサに調子に乗ったやらかしが発覚したのもあって、同情の余地はなかった。
なんと、彼らは同じ下位貴族に言いがかりをつけて金品を強請っていたのだ。それも、留学の前後でやらかして、母国と王国で被害者は片手の指では足りなかったとか。被害者への賠償金も支払わねばならなかった。
フェリシーはお茶をおかわりしながら頷いた。
「まあ、皇太子も取り巻きどもも自業自得よね」
「・・・ずいぶんとあっさりとしてますねえ」
「えー、だって、他人事だし」
フェリシーはきょとんとなった。シリルが訝しそうな顔になるが、何を問題にされているのか心当たりは全くない。
「いえ、そのう・・・、聖女候補だった頃の先輩なら、もっと親身になってそうというか。殿下に同情したりとか、絆されるとかはないのかなあと」
「ええええ〜! あり得ないわよ。あっ、もしかして、わたし、皇太子と関わりがあるって疑われてるの?
おばば様が同席してたから聞いてみてよ! つけ入る隙は見せてないわよ」
フェリシーは思いきり嫌そうに叫んだ。
おばば様とは神殿長のことだ。
部下を孫のように思う神殿長は「おばあ様と呼んでちょうだい」と気さくに言ってくるが、皆畏れ多くてできない。親しみを込めた『おばば様』呼びで、何とか妥協してもらっている。
シリルがフェリシーを訪ねたのは今回で二回目だった。
一度目はフリードリヒ来訪を知らされた後で、ルクレール家から依頼されて直接詳しい話を聞きにきた。ちょうど、魔術師団での研修期間でこれも研修の一環と言われたが、思いきりディオンの私情絡みだろう。
まあ、入団への内定だと思えば、悪い依頼ではなかったが。
前回のフェリシーはフリードリヒからブランディーヌへの恋情を延々と聞かされてうんざりとしていた。初恋の君が亡くなってショックなのは気の毒だが、巻き込まないで欲しかった。
聖女候補だったフェリシーがこんな辺境の田舎で落ちぶれていると同情される覚えはないのだ。大部分の魔力を封じられていてもフェリシーの治癒術は健在で有り難がられていた。地方では大きな街にしか治療院はないし、医師もいない。フェリシーはここで必要とされていて、初めて自分の居場所を見つけた気分だった。
何も知らぬ輩に勝手に決めつけられるのは迷惑でしかなく、フリードリヒは気に障る存在でしかなかった。
フェリシーの力説にシリルは頭を掻いた。
「あー、本気で殿下がお嫌なようですね。どうも、失礼しました。実はある筋から、聖女だったら、皇太子に同情して慰めているうちに絆されるかもしれないという情報があがったので」
「それは聖女だったら、でしょう? わたしはもう降格されてるもの。
あー、もうやだやだ。お貴族の令息って、聖女サマに夢見すぎじゃないの?」
聖女は優しく慈悲深いというイメージが浸透しているせいで、候補だった頃からフェリシーはイメージにそぐわない真似をすると白い目で見られた。結構、理不尽な目に遭ってきたのだ。
「同志を求めてきた皇太子にはお生憎さまけど、わたし、ここでの暮らしが気に入っているのよね。関わってもロクな目に遭わないってわかりきっていたし、適当にお相手して帰っていただいたわよ。
わたしは今回の断罪劇には絶対に完全に神に誓って無関係だから」
「それはもちろん承知してます。ただ、確認しただけですので」
シリルはフェリシーの勢いに押されてタジタジとなった。
実はルクレール家の知り合いに時空神の加護持ちがいて、そこからでた情報だった。時空神の加護は予知夢だが、的中率は高くなかった。ただ、念のためでも確認は大事だ。
シリルから話を聞いたフェリシーは『あれ?』と内心で首を傾げた。
フェリシーは転生者だ。前世で遊んだ乙女ゲームに似た世界に転生した。似た世界と言い切るのはゲーム通りの展開にはならなかったからだ。悪役令嬢のはずのブランディーヌが開始前に病死したのだから、この世界はゲームのパラレルワールドだったんじゃないかと思っている。
確か聖女ルートの隠しキャラに隣国の皇太子がいたなあ、と思いはしたが、もうゲームの記憶は薄れてきているし、そもそも聖女ルートは未プレイで詳しくは知らない。
もしかして、時空神の加護持ちは転生者かもしれないが、もう断罪劇は終わっている。フェリシーはゲーム知識に振り回されて失敗したから、今更ゲームのストーリーにこだわるつもりはないし、関わらないほうが無難だろう。
そう言えば、目の前のこいつも隠しキャラだったなあ、としげしげと見つめていたら、シリルに怪しまれてしまった。
「何ですか、私の顔に何かついてます?」
「え、ついてるとかじゃなくて、前髪切ってよかったのかと思って。顔を隠してたんじゃないの?」
シリルは隠しキャラなだけあって超絶美形だった。ただ、美形ゆえに幼い頃から変質者やら悪党やらに目をつけられて大変な思いをしていたから、長い前髪と分厚いメガネで顔を隠していた。
それが今は前髪を切りそろえて整えている。安定の分厚い瓶底メガネで涼やかな目元だけは隠しているが、整った鼻筋や優美な口元で美形なのは十分予想できる。どれだけ隠蔽効果があるかは定かではないのだが。
シリルは大きく肩を落とした。
「魔術師団に入るからには不精な姿は厳禁なのですよ」
「ふうん、それで髪型を整えたのね」
「ええ、王宮では防犯のため、姿変えの魔術は無効化されますし。もう、ぜえええったいに、メガネは外せません」
シリルはメガネだけが生命線だとばかりにしっかりとツルを押さえている。フェリシーはしばし思案した。
「ねえ、貴方がくれた餞別はまだ有効なの?」
餞別とはシリルが辺境へ旅立つ彼女へ贈ったコルトー家の名を一度だけ貸すという約束だ。厄介な貴族からの干渉よけに力を貸すつもりだったが、フリードリヒはすでに自滅している。フェリシーの安全は保たれたはずだった。
「なんでしょうか。皇太子はもう接触してこないと思いますけど・・・」
「ううん、そうじゃなくて。おばば様の申請に口添えしてくれないかしら。できれば、貴方の家だけでなく、ルクレール家にも。もう、わたしが危険人物じゃないってわかってもらえたでしょう。この一年間アミュレットの被験者として協力してきたのだし、その見返りにちょおっとだけ尽力してもらいたいの」
首を傾げるシリルにフェリシーがにこりと久しぶりに貴族の笑みを浮かべてみせた。
シリルはバレてたか、と内心で苦笑いだ。二度の訪問はルクレール家からの依頼で、フェリシーが反省しているか否かの確認だった。二度とエリゼーヌの敵にならないか、フリードリヒに同情して不利益をもたらさないかの見極めを頼まれていたのだ。
「神殿長は何の申請をしたのですか?」
フェリシーは思案気に手首の腕輪を見つめた。
「わたしの魔力の封印を少し緩めてほしいという嘆願よ。わたし、封じられたら、魔力が安定するようになったの。学院にいた頃より制御も上手くなったわ。
ここのような地方では、封じられたわたしの治癒術でも十分に人の役に立てる。ただ、もう少し魔力が多いほうが治癒しやすいから」
シリルはうーんと考え込んだ。
貴重な治癒術が効率よく扱えるようになったのなら、僥倖だ。フェリシーの魔力封じは無意識に呪詛をかけてしまうほど強大な力を抑えつけるためだった。元通りにするのは危険視されるだろうが、使用できる魔力を増やすくらいならそう問題にならない、はず・・・?
「まあ、それがお望みなら、お力添えしますが。しかし、一度だけと言ったはずですよ? いいんですか?」
シリルは念押しした。平民落ちした元聖女候補が野心家な貴族に利用されるのを防ぐ目的の餞別だったのに、予想外の使われ方だ。
「ええ、おばば様のもとでなら、わたしの力も正しく使えるし、皆の役に立てるのは嬉しいもの。ここはわたしの居場所だわ。心地よくするのに有効な手を使うのは当然でしょう」
ゆったりと微笑むフェリシーは至極満足そうだ。学院時代の聖女候補として気負っていた姿より、ごく自然体で自信に溢れている。
思わず、シリルは目を瞠った。どことなく切羽詰まった感のある学生時代しか知らないから、フェリシーの変化に戸惑いが先立つ。
「力添えしてくれたら、お礼にいいことを教えてあげるわ。タダより高いものはないっていうし、借りを作るのは気が進まないから。
その美貌を損なうブサイクメイクを教えてあげる。いい取引だと思うけど、どうかしら?」
「・・・ぶさいくめいく?」
「ええ、ほくろやそばかすを描き足したり、眉をゲジゲジの太眉にしたりとか。
普通はお化粧って綺麗になるためにするけど、その反対のメイクよ。素顔より凡庸に見えるようにお化粧するの。メガネだけで誤魔化すよりも効果あるわよ。
もし、メガネが外れて素顔を見られたら、貴方の人間関係カオスなことになりそうじゃない?」
「ええ、ものすっごおおおおく、有り難くないことに、その予想は当たるでしょうね・・・」
シリルはこれまでの人生が走馬灯のように思い浮かんで遠くを見る目になった。
昨年の壮行会で一度だけ素顔を晒したら、しつこいお誘いが男女問わず相次いで辟易としたものだ。幸いにも、ルクレール家との誼を利用してその全てを撃退したが、あんなのは二度とご免である。
「まあ、お互い利のある提案ですし、正直にいうと私にとっては有り難いですが。なんというか、そのう・・・、貴女、変わりましたねえ。ずぶと・・・、いえ、逞しくなったというか」
「ふふふ、貴方もずいぶんと言いたい放題なようだけど?」
シリルは皮肉げな笑みを向けられて肩をすくめた。
彼の素顔を見ても媚びも崇拝もしない女性は貴重だった。尤も、フェリシーにしてみれば、どれだけ見目麗しくても断罪劇での反撃を思いだすと好意を抱くわけがないのだが。
フェリシーは唯一の家族だった母を亡くして気落ちしていた頃に治癒術が覚醒した。父の男爵に引き取られ、神殿からは聖女候補の認定をされた。貴族令嬢と聖女と、二つの立場の礼儀作法や立ち居振る舞いを詰め込み教育されて、あの頃はいっぱいいっぱいだった。新しい自分の居場所を失わないように必死だった。だが、今ならわかる。
無理をしないと、自分が自分でいられない場所は居場所ではない。
フェリシーはようやく、真の居場所を手に入れたのだから、自分らしく生きていくつもりだ。
「嫌なら押し付ける気はないわ。ただ、申請のほうはお願いね? おばば様も期待なさっているから」
「嫌ではないですし。まあ、申請は神殿長様の庇護のもとなら認められると思いますよ。それでは、早速そのブサイクメイクとやらを教えていただけますか? 入団式までにマスターしたいので」
シリルの承諾でフェリシーとの取引は成立した。
この後、なんだかんだと長期の休みごとにシリルが訪ねてきて、だんだんと変装技術が磨かれていくことになる。そのうち、魔術師団で潜入捜査に活用されたりとか、思いがけない展開になるのだが、それはまあ後々の話である。
この二人はくっつきません。
フェリシーには前世の記憶があるのでお一人様でも大丈夫。神官として生きていきます。
シリルは美形がらみのトラウマでメガネがないと対人恐怖症気味です。結婚とか無理。弟に跡取りを譲るつもりです。
この二人はなんだかんだと飲み友達で腐れ縁の付き合いになります。