序章
<登場人物>
高橋俊 19歳 大学1年生 175センチ 62キロ
藤原美奈子 43歳 館女主人 事業家
藤原隆司 55歳 美奈子の夫 1年前に病死
藤原恵梨香 15歳 中学3年生
藤原詩織 13歳 中学1年生
水野早希 20歳 館メイド(俊と同じ大学に通うも現在休学中)
高橋俊は地方大学に通う19歳の大学1年生。高校卒業とともに一人暮らしを始め、ようやく大学生活にも慣れてきた夏の頃、俊はアルバイトの採用をなかなかもらえず悩んでいた。都会と異なり、周りは過疎化が進む田舎の田園地帯。家賃が安いという理由だけで大学から遠く離れたアパートを借りた為、アルバイト先を探すのも苦労をしていた。
そんなある日、大学から帰ってきた時、俊の住む部屋のポストに家庭教師募集のチラシが入っているのに気付く。日給15000円と破格の募集内容に俊はすぐに連絡しようと携帯を取り出した。俊は高校時代、学年でも10位以内に入る程の成績優秀で家庭教師ならば自分でもすぐに出来るだろうと単純に思ったからだ。
電話が何コールか鳴った後、繋がった相手は若い女性の声だった。
電話の翌日面接の為、訪れたのは人里離れた場所にひっそりと建つ館であった。
こんな場所に館があった事すら分からない程、そこ場所は人が生活する場所から遠く離れたところに存在していた。俊は緊張しながらも、チャイムを押し開かれた扉をくぐるのであった。
館の中へ案内してくれたのは、俊と年齢も変わらないであろうメイド姿の女性であった。
面接の部屋へと入ると、中にはワインレッドのドレスを身にまとった、エレガントの言葉がふさわしい妖艶な女性が姿を現した。一瞬ほくそ笑んだように感じた俊であったが、緊張の為、その顔を直視することができなかった。
今まで面接を受けても不採用の連絡ばかりであった俊にとって今回もダメだろうと思っていたが、意外な程面接後すぐに合格の返答をもらった事に拍子抜けしてしまった。
但し、合格の条件として1カ月間住み込みで勉強を教える事。俊はちょうど大学の夏休みに入るところだった為、二つ返事で了承をした。
館から出た俊は採用をもらった嬉しさから、浮足立っていた為、館から俊を見つめる視線には全く気付かなかった。




