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7:可愛い娘には裏がある?

「アレが機獣……」


 マジかよ。と言いたいのをグッとこらえ、俺はチロリと舌を出す。

 俺たちの立つ崖の眼下には、岩だらけの渓谷が広がっている。

 そして、そこでは無数の機械兵器が大行進を行っていた。

 各所から蒸気を吹き出し、大小さまざま機獣が奇声を上げながら蠢いている。

 機獣たちは動物や魔物を模して造られているようで、見たことのある動物や魔物の形をした個体が多数見受けられる。

 数はザっと見ただけでも百はくだらない。

 サイズは、犬猫程度の個体から全長が二十メートルある大蛇まで様々だ。


「へぇー。俺も初めて見るけど、結構簡単そうじゃん?」


 まるで将棋だなとか言いそうな勢いで、そんなことを口走るアテラ。

 俺はその横っ腹を肘で小突く。


「アンタは大人しくしてて。今回はエリスの本気を見るために来たんだから」

「わかってるわかってる。ただ、ちょっとシミュレーションしてみたくて……」


 そう言ってアテラは、何やらスマホをいじり始める。

 カッコつけてシミュレーションとか抜かすな。所詮スマホゲームだろうが。

 俺は苛立ちにピクリと眉を動かすが、敢えて何も言わず、肩に乗るピイに声をかけた。


「準備はいい?」


 すると、ピイはコクリと頷いて舞い上がる。

 俺は魔力を集中させ、脳内に魔法式のイメージを構成していく。


 ――視覚共有魔法「天映(てんえい)」――


 魔法の発動と同時に、俺とピイの身体が一瞬薄い黄緑色に発光した。

 この魔法は名前通り、視覚を共有することのできる魔法である。

 今回はこの魔法を使い、上空からエリスの本気を観察しようというわけだ。

 式構成が単純なため、今回のような偵察の他にも、危険地帯の作業員の視察と言った労働環境下でも比較的多い頻度で使用される魔法である。


 目を閉じると、俺の視覚にピイの視覚が写り込む。

 ピイの目には、俺自身が移されていた。

 凛とした立ち姿に、風になびく地につきそうなほど長いポニーテール。青みがかった銀髪と黒い装束の対照的な色合いが、更にその美しさを際立たせていた。

 

 やっぱ綺麗だな俺。


 つい、どうでもいい感想がこぼれてしまう。

 口元がほころぶのを何とか誤魔化し、俺は目を開けた。

 魔法の調整はバッチリである。

 この魔法は双方向にかければ、俺の視界もピイに送ることが出来る。

 しかし、継続して使うことから常に魔力を消費するため、この作戦では俺のみにピイの視覚を共有することにした。


 ピイが空に舞い上がり、俺は戦闘に巻き込まれないように崖から少し距離を取る。

 背にある布袋の中でガシャンと小さな金属音が響き、俺は薄く微笑んだ。


 今日は使わなくてもいいかな。


 そう思った時、エリスが声を上げる。


「じゃぁ! 行ってきまーすっ!!」


 言うなり崖から飛び降りていく彼女。

 それを追う様にして、飛び降りるアテラ。

 今日の作戦は相手が相手なので、アテラに彼女のサポートを任せてある。

 頼むからキチンとサポートしてほしい。この間みたいなことだけはやめてほしい。

 俺はワイヤーを使い、木の上に登ると、枝に腰掛け木の幹に背を預けた。


「……それにしてもよく平気で、あの崖飛び降りれるよね」


 そう口にして苦笑いするのも束の間、崖の下で轟音が鳴り響く。

 俺は急いで目を閉じた。


 目に映るのは、戦場。

 数匹の機獣から黒煙が登っている。

 どうやら先制攻撃は、アテラの光線魔法だったようだ。

 光線に打ち抜かれた数匹の小型機獣が、内側から爆散する。

 二人に気が付いたのか他の機獣たちが、一斉に彼らの方を向く。

 さて、お手並み拝見だ。あのオレンジガールは一体どんな超パワーを見せてくれるのだろうか。

 炎熱系の魔法なら、さぞ派手な攻撃が見られるはずである。

 しっかりと見て、その出力に耐えうるガントレットを造らねばならない。

 俺は興奮と冷静の入り混じる矛盾した心境で、彼らの様子を見守った。

 

 しかし――――


「ひ、ひぃいいいいいいいいいいいいい!」


 件のエリスは、悲鳴を上げて逃げ回っていた。


「え、マジで?!」


 俺が言いたいセリフをそのまんまアテラが叫ぶ。

 エリスは顔面蒼白で、機獣たちの牙や爪を交している。

 身のこなしはまるで一流に見えるが、やってる行動が全く一流に見えない。


 どういうことなのだろうか。


 俺がどうしたものか考えていると、アテラが動いた。

 アテラが手刀を水平に切り払うような仕草をすると、そこから生まれた軌跡が発光し複数の魔法陣を生成する。


「光線、空間縮退、出力調整プラス二百、凍結解凍、一斉射!!」


 直後、魔法陣から目にも止まらぬ速さで光線が放たれ、エリスを取り囲む機獣たちを次々に薙ぎ払う。

 動作は結構カッコよく見えたが、どこぞの英雄王を見ている気分だったのでマイナス五千兆点。パクリ、ダメ、絶対。

 俺の感想をよそに、アテラがエリスに叫ぶ。


「どういうことだよ!?」


 すると、エリスは悲鳴に近い声で応じた。


「だ、だから、私ピンチにならないと起きない(・・・・)んです!!」

「はぁ?! 起きないって何が?」


 アテラが困ったように眉間にしわを寄せ、エリスを抱え上げる。

 さも当たり前のようにお姫様抱っこでエリスを持ち上げたアテラは、ピョンピョンと軽快に跳ねて機獣の攻撃を躱す。

 怯えた様子のエリスは、アテラの腕を掴み青ざめている。


 なんであんなに威勢よく崖飛び降りたし……。


 俺は仕方ないと目を開け、参戦することにした。

 彼女の本気が見たかったが、あの発言から察するに本当に限られた状態でしか本領が出せない模様。これまで一体どうやって状況を切り抜けてきたのかが不思議になってくる。

 

「ピイ! もういいよ!」


 俺はピイを呼び戻し、魔法を解除する。

 そして、ワイヤーを使い木々の間を飛び移りながら、崖下が一望できそうなポジションを探す。

 崖の下では、エリスの悲鳴とアテラの魔法起爆音、機獣たちの奇声が響き、大惨事となっている。

 俺はポジションにつくと、急いで周囲にワイヤーを張り、体を固定する。


「今回は成功してよね……」


 言うなり俺は、背から袋を下した。

 袋から取り出した「ガレット02」を手に取り、俺はゴクリと唾をのむ。

 長い銃身に、ゴテゴテとしつつも全体として纏まったフォルム。


 長距離狙撃用魔導ライフル。


 初期の構想で思い描いたモノが、そこにある。

 実に五年。十一の頃に鍛冶の手伝いをしながら、思い描いた理想の遠距離狙撃用兵装。

 前世の記憶をフル活用し、世界中からノウハウに繋がる技術資料を取り寄せ、先日を含めた途方もない数の実験と改修。

 そして、ようやく手に入れた基礎構想のベースとなる設計図と素材。

 手に入れてからはあっという間だったが、そこに繋がる途方もない時間は果てしない冒険だった。


「初仕事だよ。ガレット。二人を守るんだ」


 黒光りする竜鋼の銃身を撫で、俺はポーチからマガジンを取り出す。

 慣れた手つきで素早くそれを装填し、俺はその場でガレットを構えた。

 スコープを覗き、照準を定める。

 レンズの向こうでは、反射魔法で攻撃を弾き返すアテラと悲鳴を上げるエリスの姿が見えた。

 距離にして三百といったところ。十分有効射程内だ。

 俺は、二人に迫る巨象を模した機獣の眉間に狙いを定めた。

 機獣の弱点は分からないが、少なくとも頭を破壊すれば視界を失い動きが鈍るはずである。

 ガレットの出力は、余裕で最高硬度の魔導装甲を打ち抜ける。しかし、機獣の素材が魔導装甲とは限らないため、必殺の一撃になるかはわからないが、それでもこの一撃が状況を変えてくれるはずだ。

 俺は歯を食いしばり、躊躇なく引き金を引いた。

 刹那。


 ギョン!!


 重く鋭い射出音とともに、ガレット02の銃口から弾丸が射出される。

 そしてその直後、弾丸は狙った巨象の眉間を一瞬で貫通すると、横の岩壁に激突した。

 凄まじい轟音とともに頭が爆散する機獣と、崩壊する岩壁。

 その場に蒸気をまき散らし、崩れ落ちる巨象と、落石にのまれていく小型の機獣たち。


「っ!! やったっ!!」


 思わず目を見開き、俺は強くガッツポーズをとる。

 その瞬間に俺の周囲を強烈な爆風が襲う。

 まるで、戦車級の威力だ。

 予想以上の破壊力に舌を巻き、俺はガレットの機体を確認する。

 爆風は物凄いが発射時の反動は殆どなく、機体に損傷も見られない。

 内部に重複転写した魔法がきちんと働いている。

 前回の失敗から魔法の発動回路を見直した成果がハッキリと形になっているのだ。


 スコープの向こうでは、アテラとエリスが驚愕した様子で呆然としている。

 俺はコッキングを引き、薬莢(やっきょう)を排出すると、次弾の装填を確認する。


「今の何!?」


 アテラの声を無視して、俺は第二射を放つ。

 大蛇の眼球を打ち抜き、再び薬莢を排出する。

 大地を砕きながら、地に伏せる大蛇。

 俺はフゥと息を吐く。


 そんな俺を見て、アテラはだいたいの事情は察したようだ。


「俺たちもいくぞ!」


 アテラは調子よく叫び、目を見開いた。

 すぐさまアテラの放った黒い雷が空から降り注ぎ、機獣たちを襲う。

 しかし、魔法耐性があるのか機獣たちはすぐに起き上がり牙をむく。

 アテラに抱きあげられたままのエリスは、再度怯えたように彼の裾を掴む。

 

「効かないなら、こうするまでさ!」


 言うなりアテラは、無理な体勢で握るスマホを親指で少し操作する。

 直後、岩盤が反転し数匹の機獣を巻き込んで大地に叩きつけた。

 ガレットの一発に勝るとも劣らない突風が周囲に吹き荒れる。

 俺はピイを掴み、身を庇う耐性をとった。

 アテラがドヤ顔で叫ぶ。


「重力操作、反転、地形変化の合わせ技だ! いくら魔法耐性があろうと、物理的に押し潰せば関係ないだろ!」


 ひっくり返った大地に下で、巻き込まれた機獣たちが粉砕する音が響く。

 それでも破壊された機獣はホンの一握りだ。

 破壊を免れた機獣たちは蒸気を吹き出し、四方から飛び掛かってくる。

 二人を狙うそれらに向かって牽制射撃を放ち、俺は場所を移動した。

 既に数匹の機獣たちが俺の存在に気が付き、崖を這い上ってきている。

 

 ――身体派生大気強化魔法「空弾(くうだん)」――


 近接戦になれば、何の力も無い俺には死の未来しか待っていない。

 俺は魔法で宙に跳ね上がり、機獣たちから距離をとり再度発砲。

 狙いは逸れるが、崖に着弾したことで機獣たちは滑落していく。

 俺は宙をジグザグに走り、少しずつ高度を下げる。


「エリス! 大丈夫?」


 崖下に着地した俺は、急いでエリスとアテラに駆け寄った。


「リーナ!? なんで降りてきた!?」

「うるさいゴミムシ。代わりなさい。私がエリスを支えるから、アンタは暴れて」


 強引にエリスをアテラから引き剥がした俺は、彼女に肩を貸す。

 すると、エリスはプルプルと震えながら、申し訳なさそうに言った。

 

「ご、ごめんね。腰が抜けちゃった……。なかなか起きて(・・・)くれなくて」

「後で聞くから、ここはあのバカに任せて離脱しよう」


 俺はそう言って魔法を再発動する。

 その時だった。


「な、なんじゃありゃ……」


 困惑するようなアテラの声。

 振り返るとそこには、奇妙な光景が広がっていた。

 それまで俺たちを囲っていた小型の機獣たちが、一斉に損傷した大型機体に群がって何かしている。

 先ほど、打ち抜いた巨象型と大蛇型の機獣にも無数の小型機獣が集まっている。

 その様子は、さながらエサに群がる蟻のようであった。

 

「何をして……」


 そこまで口にして、俺はギョッと目を見開いた。

 次の瞬間、勢い良く起き上がり蒸気を吹き出す大型機獣たち。

 見れば、その損傷は全て修復されており、巨象の爆散した頭部も完全に元通りになっている。


「子機が修復するのか……」


 アテラが引きつった笑みを浮かべる。

 俺は眉をひそめた。


「いや、待って。それだけじゃないみたい」


 よく見ると、視線の先では大型機からも配線や小さなアームのようなものが伸びており、周囲の小型機体を修復している。

 どうやら連中は、集団での自己修復機能を持っているようだ。

 どうりで数が減っていく実感が無いわけだ。


 どうやって倒す。分断するにもここじゃ狭すぎる。


 俺は必死に考える。

 連中に自己修復能力がある以上、いくらアテラが強くてもキリがない。

 こっちは人間だ。如何に強くても体力には限界があるし、膨大であっても魔力にも底がある。

 一番良いのは、子機と親機を分断して叩き修復の隙を与えないことだが、一直線の渓谷で分断するのは不可能に等しい。

 考えているうちにも、いつの間にか機獣たちは全ての修復を終え、ゆっくりと俺たちを取り囲む。


「さすがに、今一斉にかかられたら、厳しくないか?!」


 アテラが酷く焦った様子で視線を動かしつつ、スマホをいじる。

 何か対策を考えているのだろうが、間に合わないと暗に言っているように聞こえた。

 

 すると、再び周囲で異変が起こる。


 周囲を見回すと、機獣たちがその場で蒸気を強く放出しながら変形を開始する。

 あるモノは口から、あるモノは胸部からと言った様子で、機獣たちは次々に大砲のような大型の銃口を突き出した。

 見ていると、突き出された連中の砲口に魔法陣が展開されていく。


「これ……マズイよな?? マズイでしょ!!」


 慌てふためくアテラをあざ笑うかのように、機獣たちの魔法陣にエネルギーが圧縮されていく。

 高圧魔導砲だ。


「騒ぐ前に手を考えて!!」


 叫んだ俺は、急いでピイとエリスを庇う様に抱きしめ、その場に伏せる。

 一機程度なら躱すことは造作もない。

 しかし、この無数の機体に囲まれた状態では、どこにどう逃げても無事では済まないだろう。

 伏せたところで、連中の砲口がこちらに向いている事実には変わりない。


 助かる可能性は極めて低い。


 そんなことは分かっている。

 それでも、せめてもの救いを求め、俺は地に伏せた。

 ふと顔を上げると、エリスは絶望的な状況故か気絶している。


 結局、アンタは何だったんだよぉおおおおおおおおおおおおおお!!


 内心でそのように絶叫し、俺は唇を噛んだ。

 一等級の証に、魔法加工の施されたガントレットが解けるほどの炎属性魔法。

 一体あの情報は、何だったんだ。

 最早呆れにも近い感情と諦めの混ざる心境で、俺は仕方なく目を閉じる。


 その直後、世界が白一色に染まった。


 あ、終わった―――――――――――――。

 

 と、思った時だった。


 刹那。

 突然、世界の色が赤一色に染まる。

 轟と鳴る凄まじい爆音と、目が覚めるような突然の熱気に、俺は顔を上げた。


 一面の炎。


 目の前では、見たこともないほど鮮やかな紅の壁が、俺たちを守る様にして展開されている。

 魔力を感じない。

 俺は不思議そうに、炎の壁を見つめた。

 壁の向こうでは砲撃を阻まれた機獣たちが、攻めあぐねた様子で静止している。

 メラメラと燃える紅の炎は、確かにそこに存在した。

 存在し間違いなくそこに超常的な力が働いているはずなのに、そこからは一切の魔力を感じない。


 どういうことだ?


 俺はゆっくりと起き上がると、アテラの方を振り返る。

 これほど大規模な防御魔法の展開は、アテラにしかできないはずである。

 一体何をしたのだろうか。

 疑問を解消すべく、アテラに視線を飛ばす。

 しかし、アテラもまた俺同様に不思議そうに炎壁を見つめていたのであった。


 ピィ!!


 不意にピイが大きく鳴き、俺の肩をつつく。

 つつかれた方を向くと、ピィの向こうで気絶していたはずのエリスが立ち上がっていた。


 その手には、周囲の壁と同じ色の炎が灯されていた。

 

 声をかけようとしたが、何か様子が変だと気が付き、俺は動きを止めた。

 すると、エリスは突然肩を震わせ、大きく天を仰ぐ。


「くっへっへっへっへっへっ! だから言ったろエリスゥ! さっさと変われってよ! 最初から俺にやらせりゃ、こんなゴミども二秒で終わる!!」

 

 エリスのまるで別人のような低くオラついた口調に、俺とアテラはビクリと身震いする。

 

「エ、エリス……?」


 俺が恐る恐る声をかけると、エリスが俺の方を向いた。

 真っ赤な瞳に、吊り上がった目元。逆立った前髪に、ギラついた笑みの端ではチラリと犬歯は顔を覗かせている。

 同じ体、同じ声、同じ顔なのに、まるで別人だ。


「だ、……誰だよ。アンタ」


 アテラが警戒するような口調で問いかける。

 その言葉を聞き、先ほどまでエリスであったソイツはニヤリと笑う。


「あ? 俺か? あー、そうだな」


 そう言ってガシガシと頭をかいたソイツは、手のひらの炎を勢いよく握り潰した。


「俺の名は、鏑木(かぶらぎ)一真(いっしん)。この女に宿るもう一つの人格にして、異界からの転生者だ。以後、よろしく!!」




 

○遠距離狙撃用魔導ライフル「ガレット02」

 主人公が設計した魔導遠方狙撃用ライフル。

 銃という発想は一部の地域である世界観だが、遠方狙撃用武器が存在しないことからデザインされた。

 外見は対物ライフルのバレットM82に類似している。

 名前はフランス郷土料理のガレット(円く薄いもの)より命名。薄く引き伸ばした転写式魔法が何層にも組み込まれていることから。

 既存の発射機構を魔導装甲板の使用と、「反転」「蓄積」の魔法転写術式の使用で、発射時の機体の負荷と分散するエネルギーを反転し蓄積させることにより、弾丸と射出のエネルギーを増幅させ、飛距離を引き延ばし、純粋な精密技術を持ってして狙撃制度をあげる機体設計を施す。

 魔法による補正を利用したことで、発射時のノックバックなども発射エネルギーに変換するため、主人公のような女性の身体でも扱える。

 倍率可変式スコープには、魔法加工が施されたレンズが使用されている。

 弾丸は12.7mm弾(12.7mm×99mm)を模した魔導弾丸を自作して用いる。

 明確な記述は無いが、ショートリコイル方式を採用した発射機構。

 装弾数は12発。有効射程900m。


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