表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

即興シリーズ

真っ赤

作者:








嘘をついてはいけません。それは果たして、誰が決めたのかな。分からないから、神様が決めたことにしよう。



神様はいる。見たこともないし会ったこともないからどんな存在なのか分からないけれど。見えないものは信じないって? でもね、僕らが無意識に吸い込んでいるそれは確かにあるでしょ? 見えないけれどあるんだ。あるならば無くなることもない、消えることもない。





ただね、見えないものの変化には気づけないから。失ったことに気づけないから。 だからね、色をつけようと思うんだ。君と僕を繋ぐ糸を、赤く染め上げよう。運命の赤い糸で結ばれている、だけどそんなものは僕らには見えないね。



だけど、神様なら。きっと見えているよね。その糸を、いったいどうするかな? あの糸は他と違うと言って、一刀両断かな? でも残念、それは自分を否定することになりますよ。神様は全てを知っている、人の運命も例外じゃない。それを否定.....できますか?





まぁ。切っても切らなくてもどちらでもいい。切られなければ、運命のまま彼女を愛し続けられる。切ってくれたなら...





この世界ではなく、自分の気持ちに従えるのだから。



















「大嫌いだよ、君のことなんか」



嘘をつくたびに、糸は赤く染まっていくだろう。



「勘違いしないでほしい」



もっともっと、染まってほしい。



「君なんか、好きじゃないよ」



もしかしたら、僕らの目に見えてしまうくらいに。君が、気づいてくれるほどに。







そしたらさ。こんな嘘、今すぐ捨て去って。

















運命なんて気にせずに。君を抱き締められるのに。



















評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ