決着
最近忙しくて遅くなりました!どうぞ!
ユーリの格好は軽装備でダメージが負いやすい箇所に鎧を付けている感じだ。それに加えミスリルの剣を持っている。素早さを重点においたスタイルだ。
全身と剣に濃い青の魔力を纏わせユーリは剣を構え走り出す。
それは普通の人なら認識できないレベルのスピード。
「はぁ!」
斜め上から鋭い一撃がくる。
「…」
足を半歩引いて体をそらすことで回避する。
だが回避されたのを意に介してないように切り返しの斬撃。
バックステップでそれを避ける。
次々にくる斬撃を全て回避する。
「っ!」
ユーリは焦りが出たのか少し大振りになる。
「遅いな」
それを素手で掴む。
「な!?」
さっきまでこちらを観察していたユーリの顔が驚愕に染まる。
とっさに剣を離し距離をとる。
「貴様…何をした…」
こちらを睨み付けてくるユーリ。
「なにもしてないさ、ただ見えていたから素手でつかんだ、それだけ」
「ありえない…こんなことが…それに貴様は魔力すら纏ってないではないか!」
「頑丈な体に生んでくれた親様に感謝だな」
「貴様はどこまで愚弄する気だ!」
「まぁ普通は信じないよなぁ…」
まぁぶっちゃけると親達が異能者でその息子も異能者なんて普通だろ?まぁでも俺の場合異能が使えない。
俺の親は普通に物浮かしたり、飛んだりと色々できるんだけど俺は出来なかった。そのかわり身体能力と頑丈さが他の人の100倍ある。
だから剣を素手で掴むことが出来たってわけさ。
「なぁそろそろ魔法使えよ」
なぜユーリは魔法使わないかそんなの簡単さこいつはユニークだ。
ユニークはどれも強力だから下手したら俺を殺しちまうんじゃないかって思ってたんだろ。
「心配すんなよ俺は強いからな、それにここは俺が作った世界だ、だから本気だしても問題ないんだぜ?」
「作った…世界だと…?」
ユーリは言っている意味が分からないと言いたげな顔でこちら睨み付ける。
「複合魔法・創造の世界」
「複合魔法…」
「そうさ創造魔法と空間魔法の組み合わせによって作った擬似世界、それが今いる俺達の場所さ」
「馬鹿な!ありえない!」
ユーリは困惑しながらもこちらに問いかける。
「なら!向こうに見える、城も人も皆偽物だとでも言うのか!」
「そうだ」
「一体いつから…」
「お前が俺に近寄った時だな」
「魔法などなかった!そもそも複数の属性など…」
「属性なんてどうでもいいだろ…魔法に関しては簡単さ夜のうちに仕込んだんだよ」
「仕込むだと…」
一体いつどうやってそう思いながらも続きを待つ。
「設置型なんだがまぁ…自分のタイミングで発動出来る魔法ってことよ、それに気づかれないように細工するなんて普通だろ」
「今めんどくさくなって省いたな?」
「…」
(鋭い…)
「では最後に1つ向こうの人々は今どうなっている?」
「精神魔法・幻想 まぁ幻と戯れてんだろ」
「精神魔法…そうか…」
何となくだが納得するユーリ。
「さーて、説明はおしまいだ本気でこいよ?じゃないとすぐ終わるぞ?」
「言ってくれるな…なら容赦はしない…貴様には聞きたいことが山ほどある!」
さっきと違い手のひらに魔力を集める。
「くらえ!」
次の瞬間ユーリの手から何かが物凄い速さで打たれる。
「あ、やべ」
とっさに横に飛ぶ。
すぐ横を見えない何かが通る。
良く見たら地面を破壊し城の壁をも貫いている。
「見た目に反して激しいことで」
「やはりまだうまくコントロールがきかないな…」
なんだ?見えない魔法か?。
「なら!」
ユーリさっきと同じように魔力を集める。
「うげ!?」
上から見えない力に押し潰されそうになる。
地面に亀裂が走る。
「私の魔法はこうやって潰すことも出来る、ただ加減が難しくてな普通なら原形もないほど潰れるはずなんだが…」
(さっき聞きたいことが山ほどあるとか言ってたよな?殺しにきてんのか!?)
「くそが!」
強引に見えない何かを破る。
「それくらいで大丈夫だと思ったんだがな」
「…手加減したのか?」
「ある程度だ、殺してはまずいからな」
何処か勝ち誇ったような顔をするユーリ。
(なめられたもんだな…まぁ最初からなめてる俺が言うことじゃないが…こっちはまだ何も見せてねーってのに)
「…そうか…ちょっとお遊びが過ぎたな。なら少しだけ見せてやるよ」
周りが軋むような音が聞こえた。いや双樹の体に膨大な白銀の魔力が纏い始める、それにつれ周りが破壊される。
まるでそこに暴風が出現したかのように。
「白…?いや…銀の魔力…?貴様はさっき青かったはず…な…んだこの魔力は…」
あまりの異常さに徐々に顔が青くなるユーリ。
暴風が収まると白銀の魔力に身を包む双樹。
「ほら、よそ見すんなよ?」
「うぁ…」
ユーリは立っているのが精一杯だった。
目の前に圧倒的強者…そしてプレッシャー…その2つがユーリをその場に縛り付ける。
「いくぞ」
その瞬間体がぶれる。
ぶれた場所には小さなクレーターが出来た。
ドゴォン!!!
「がはっ」
一瞬ユーリは何をされたのか分からなかった。
ただ何かに思いきり飛ばされたことだけ。
自分の体が面白い用に吹き飛び城の壁を数枚もぶち抜き反対側まで飛ばされようやく止まる。
「ごふっはぁ…はぁ…」
口から血を吐く。身体中がズキズキ痛み動かすことすらままならない。
「痛っ!足の…骨が折れっ…て…いるのか?」
自分の体の状況を瞬時に確認する。ボロボロになった体、もはや戦える状況ではなかった。
そこにゆっくりこちらに近付いてくる化物がいた
白銀の魔力に身を包み。こちらを見据え悪魔のように笑う。
「ヒッ!なんなんだ!く…来るなあああああああ!」
魔力をありったけ注ぎ自分の周りから全て吹き飛ばしていく。
城も人も周り全て吹き飛ばすほどの威力の中をまるで何事もないように突き抜けてこちらに歩いてくる。
「なんで!なんで!止まらないんだ!!やめろ!来るな!ヒ…来ないで!やだ!死にたくない!」
混乱しているのか、はたまた死ぬ一歩手前まで追い詰められたからか、涙を流し必死にボロボロの体を引きずって後ずさる。
「よう、どうだ?今の気分は」
「うぇ…ひぐ…こ…殺さないで」
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔が写る。
「これが騎士団長…やりすぎたか?ん~軽く叩いた程度なんだけどなぁ…」
「ひぐ…痛い…よ…ふぇえええん」
ボロボロでしかもギリギリセーフくらいの際どい格好で泣いてる。
「…」
(なんだろ…なにもしてないのにイケナイコトしてる気分になるのは…)
「はぁ…まぁ本人がこれならしょうがねーか…ちゃっちゃと終わらせようか」
「ひっやだあああああ!」
自分の最後だと思ったのか完全に怯えた顔でどこまでも逃げようとする。
「たく…おいこら!まて!こっちみろ」
顔も鷲掴みしこちらに向かせる。
目と目が合う。
「はう……。」
心なしかユーリの顔が赤くなってるような…。
「…誘惑眼」
ユーリの顔が赤くなったままぼーっとしだし大人しくなる。
誘惑眼…ご覧の通りメロメロにする眼ですだ!
「そのまま大人しくしてろよ?ついでに怪我も治してやるから」
「ズズっはい…」
鼻水すすりながら頷く。
「ヒールそれと復元」
ぼろぼろだった体と鎧が綺麗に治る。
「ふぅ…さて最後だな、お前の知識使わせてもうぞ…複写眼」
そのままの通りあらゆるものをコピーするってことさ、今回は知識だけ写す。
「ふぅ…これで知識は貰ったから、やることは終わった。あぁそうだ結局どんな魔法だったんだ?」
「ズズッ衝撃魔法…」
「衝撃ねぇ…そうか、あんがとな」
「うん…」
「よし!さて後は記憶を捏造して終了っと!」
こうして呆気無く戦いは終わった。