始まり
私は霧島 華凛少し裕福な環境で生まれ育った。でも私は小さい頃から運動が苦手だった。
何をしても全くできず挙げ句の果てには「かりんちゃんと一緒のチームだと負けちゃう。」と言われる始末。皆と一緒に遊びたいのに遊べない自分が嫌だった。でもそんな私にはとても大切な幼馴染みが居た。いつも私と一緒に居てくれて一緒に遊んでくれた。決まって「俺は華凛と一緒のチームに入る」いつも私のそばに居ていつも守ってくれた。
それが私の幼馴染み 神夜 双輝だった。
俺はちょっとした事情のある家庭に生まれた。
生まれ変わってすぐ赤ん坊の時期は不便だし恥ずかしいなと思った。お隣さんには一ヶ月くらい遅れて女の子が生まれたらしい。
よくうちのお母さんと話をするときに連れて来て俺と遊ばせてくれたみたいだ。名前は確か…かりんだったはずお母様がたの話を聞いてた時に出たから間違いないだろう。
つぶらな瞳でだぁだぁ甘えてくるこの子を可愛いなと思った。
少したち1歳になって分かったのはこの世界は科学が発達してることそして異能者が少なからずいるということ、異能者はその国がきっちり管理しているらしい。
回りの情報を集めつつ時が過ぎていった。
もう少しで16になる。いきなり時が経ちすぎだって?だってよ?ママ様のおっぱい飲んだり全てを捨て去りオムツを変えてもらおうと泣き叫んだりそんなことばっかだぞ!?
まぁ…特に話すこともなかったししいていえば幼馴染みの華凛が運動が苦手だったからペアになったりチーム対抗戦する時は必ず一緒のチームに入ったくらいだ。平和な毎日でしたよ、うん。
今日もいつも通りだな。
「…!双ちゃん!起きないと遅刻するよ!」
「あと5分だけ寝かして…」
「だめだよ!ついさっきも同じこといってた!」
「学校とか~もう勘弁してくださいお願いします」
「何わけわかんないこといってるの!もう!」
そう言い俺の布団を剥ぎ取られた俺。
制服を見につけた俺の幼馴染み霧島 華凛がちょっと怒ったような困ったような顔でいた。
長い栗色の髪を後ろに流したまだちょっと幼い顔立ちながらも美少女といって間違いないだろう。出るとこしっかり出て引っ込むところはしっかり引っ込んでるかなり良いスタイルだ。
「双ちゃん寝ぼけてるの?…それに美少女って…」
「おおう?寝ぼけてて本音がつい口から出ていました?てか布団を…」
ちょっと赤くなりながら照れてる姿も可愛いなと思いながら布団をせがむが…
「だめだよ!誉めてもダメだからね!ほら早く着替えて!着替えて!ご飯出来てるんだから冷めないうちに食べないとだめだよ!」
「分かった分かったすぐ行くから下で待ってて」
ちなみに俺の親は両方ともとある事情で共働きで一週間いないとかもざらだ。
「本当?」
「本当本当すぐもうすぐ行きます!」
「んー分かった。じゃあ下で待ってるね」
「あいよ~」
少し悩んだ華凛がドアの外に出ていくのを見届けた後。
「あ~寝てたいけど仕方ないさっさと着替えていきますかっ!」
こうしてちょっとしたやり取りをしつつ俺のいつもの日常が始まる…この時まではそう思っていた。