十五億の時を越えて
今回から話が進みます。
着いたみたいだ。
光が目に差し込んでくる。
…光?ここは地獄のはずだよ?
リフォームでもしたのかな?
「…う…ん?」
「目覚めたようだね。」
「(´・ω・`)」
「…来るとこ間違えたかな。」
「まず話を聞いてくれ。」
僕は羽が生えた人と縄でぐるぐる巻きにされた人なんかと話したくない。雰囲気的にも地獄の方がいい。
「結構言いにくいけど、君の考えてること筒抜けだから」
「(´・ω・`)」
それは凄いね。楽でいいや。
「話を進めていいかい?」
あっ、どーぞ。
「喋らないつもりなんだね…とりあえず自己紹介を。私はベルトン=シューティング。神様をやっている。」
へぇー。
「疑問は持たないようだね。」
まあね。
「そしてこのアホは、」
「アホじゃありません!私にもエクセル=レモネードと言う名前があるんです!ちなみに大天使です!」
しょんぼりドMね覚えた。
「誤解です!ドMじゃないです〜!」
「ええーい黙らんかーっ!」
「ああっ!ベルトン様縄をきつくしないでください!うわあああ!新たな扉がああああ!」
楽しそうなショートコントだね。地獄行きたくなってくる。
「おっとごめんごめん。それで君に言わなければならない事がある。」
言わなければならない事?
「「大変申し訳ありませんでした。」」
ohジャパニーズ土下座…と芋虫もどき。
で、これはおそらく縛られてる方が僕を間接的に殺したって事かな?
「話が早くて助かるよ。」
ヲタク友達にこんなに感謝したのは初めてだ。
「それで何かお詫びをしないとと思っているのだが、」
「なかなか決まらないんです…」
能力を消す事はできないかな。閻魔大王がつけたやつだけど。
「「ごめん無理。」」
じゃーもーなんでもいーや。
「君今死んでるんだよ。」
知ってる。
「うーん…」
「そうだベルトン様!この子を転生させるというのはどうでしょう!」
「それだーっ!」
それでいいけど絶対僕の記憶は残るよ。
「事情は知らないけど元々そうしようと思っていたから手間が省けるよ。」
「でもただ転生させるだけではおもしろくないじゃないですか。」
「だからお前はトラブルメーカーとして有名なんだよ!」
「ああっ!ベルトン様!踏まないでください!」
で、何か面白い転生方法でも?
「アニメや漫画やゲームの世界にも転生できるように…痛たたた!!!ベルトン様アームロックはおやめ下さい!それ以上いけない!」
「すまないね、これ重度のヲタクだから。世界のヲタクを全て足して2で割ったぐらい酷いから。」
「それは言い過ぎです!それでえーと…私達名前聞いてないや!」
「そうだったね。君の名前は?」
転生するのに言わなければならないのか…
僕の名前は博麗 霊「博麗!?」…このしょんぼりドMヲタクは…
「ぎゃあ!」
「人が自己紹介している時に喋りだすな!…続けていいよ。」
アッハイ…僕のおじいちゃんが博麗神社と言うところに居たらしくてそこから独立したそうだよ。
「博麗神社と聞いて。」
「静かにしておけと言っているのがわからんのか!」
「あだだだだ!でも…なんかいいかもおおおお!」
もうこのバカ駄目だね。
「しかし博麗と言うのは私も聞いた事がある。なんでも我々神界でも力を持った神の内5人が博麗神社という所の神らしい。地上では知名度はとても低いらしいけどね。」
へー興味ある。
「なら私が知っている限り教えてあげよう。聞いた話では博麗神社の神は複数居て誰が力が強いかわからないけど神界では5人の神が有名なんだ。まず頂点に立つ博麗最高神の龍神。とても強い力を持っていて残りの4人の師匠でもあるんだ。」
へー。
「龍神は凄く有名ですよね!」
「話を続けよう。残りの4人はまとめて博麗大4神と呼ばれているらしい。それぞれ二つ名を持っているんだ。確か『博麗神王』『現人神王』『魔術神王』『妖精神王』と呼ばれているんだ。これ以上詳しい事は知らないけどね。」
おじいちゃんはそんな所にいたのか。
「フフフ、ところで霊君は博麗神社の場所は知ってますか?」
知らないや。
「私も場所は知らないね。」
「私は知ってるんですよ!そこに行けるルートに転生させてあげましょうか?」
ちょっと興味あるかな。
「アホにしてはいい考えだね。」
「決まりですね!しかしそこは結構危険な地…なので私が能力をあげちゃいます!」
また能力が増えるのか。
「そもそもエクセルに能力を与える事ができるのかい?」
「もちろんです!私も大天使ですからね!では決めてください!」
おまかせで。
「だってさ、エクセルなんとかしなさい。」
「ええーっ!じゃあここにスロットがあります!スイッチを押してください!全部○○程度の能力になります!」
「運任せにするのか…これでみかんの皮をむく程度の能力になったりしたらどうするんだ。」
「えーと…ひきなおしですね。」
押したよ。
「いつのまに!」
「さて、吉が出るか凶が出るか…」
きたきたえーと『物の形を変える程度の能力』?
「使い道は?」
「…四角い餅を丸い餅に変えたりでき「とおっ!」アイヤーッ!」
痛そうだ。
これって色素とか頑張れば物の自体を変えれるのかな。
試しにえーい。
アホ天使の上に20本程剣を出しました。
「えーーーっ!?うわあああ!!!」
当たらないように計算したから大丈夫。
…もっと試すか。ていっ。
ガチャンと音がした。
「ガチャン?ってなんですかこれは!!縄が変化した!?」
「これは鉄?色が真っ赤っかだけど。」
赤にしたもん。鍵もあるから開けれるよ。
「あ、ああ。」(いずれ私達よりも強くなれそうだ。)
「それで時代はどうします?紅魔郷前でも主人公か産まれる前でも他の二次創作様みたいに八意永琳が月に行く前でも!」
おおメタいメタい。
「…」
「無言で顔に蹴りを入れないでください!」
これもスロットで。
「わかりました。それではボタンを押してください!」
ポチッとな…うわ。
「…これは。」
「桁がおかしいね。1回堕天する?」
「そ、それだけはーっ!」
計算すると十五億年前か…酷いねこりゃ。人間にはなれないや。別にいいけど。
「だってさ。エクセルよ霊君の慈悲に感謝しなさい。」
「ははーっ!」
じゃいっちょ転生させておくれよ。ついでに赤ん坊からやり直したいからそこら辺の生物に適当に転生させておくれ。
「う、うん、わかったよ。なるべく人形の生物を探しておく。」
「それじゃあ行きますよーっ!3、2、1、しゅっぱーつ!」
っ!目の前が真っ白に!
-十五億年前-
「産まれたぞーっ!」
どうやら成功だね。
『ファミチキください。』
こいつ直接脳内にっ!
『エクセル、無駄な事はよすんだ。』
なんか周りがガヤガヤしているね。
『私もガヤガヤしたいけどね。状況的に。』
へ?
『あー、えーと。私が未熟だったせいで霊君は私とほぼ同じ姿に成長します。』
???つまり女?
『君の能力ならなんとかなるかもだけどね。』
そうかじゃさっそく。
『まった、ここで君が変身したら周りはどうなる?』
大変だねやめておこう。
なんか5歳児ぐらいの子が近づいてくるんだけど。
「あれ?赤ちゃんって泣かないの?」
ポーカーフェイスには無理な話だ。
「凛々しい顔をしている。これは凄い子になりそうだ!」
「今日から貴方は私達の子。名前はヴァルハラ・スカーレットよ。」
あれ?名前勝手に変えられたよ?
『こっちの対処不足だ、すまない。』
『ごめんなしゃい…』
まあいいや。とにかくこういう時は寝る。おやすみ。
続く