子供みたいな君が好き(200文字小説)
気に入らないことがあるとすぐに拗ねる。
途端に口を利かなくなる。
話し掛けても知らん振り。
謝っても聞いてくれない。
元を辿れば彼女の我儘なのに。
仕方がないから僕も放っておく。
『少し時間ありますか?』
待ちきれなくて最初にメールをしてくるのはいつも彼女。
『僕の時間は全部、君のものだよ』
僕の返事もいつもと同じ。
『お寿司でも食べに行こうか?』
『はい!』
まるで子供みたい。
でも、そんな子供みたいな君が僕は好きだよ。
今日、10月22日は彼女の誕生日なんです。彼女って?秘密です。