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琉球独立ともし私が・・・ (4)

 201X年、日本政府からの実施延期要請を無視する形で沖縄独立の賛否を問う県民投票を実施するための条例が沖縄県議会で可決される。これを受け、投票までの2週間にわたって賛成派と反対派がそれぞれの立場から相手方を非難する激しい舌戦が繰り広げられる。開票結果は55%の県民が独立に賛成だ。賛成票が過半数を超えたとの報告を受けた沖縄県知事は、世界のメディアが注目する中で高らかに琉球の独立を宣言する。これと同時に、知事がそのまま初代琉球国首相に就任する。

 知事もバカではないだろう。この時点ではまだアメリカ軍の撤退を公式には求めないはずだ。だから、私は約束どおり世界で最初に琉球を国家として承認し、常任理事国として速やかに国連加盟できるように働きかけを強める。

 これは、「独立します。」という沖縄県民の民意が示された結果なのだから、日米は琉球国の国連加盟を表立って阻止することもできないだろう。私は約束どおり、ガス田からの利益も琉球国へ半分渡す。初代琉球首相は国連加盟とガス田の利益の半分という2つの約束が守られたのを確認したら、アメリカ軍に琉球からの撤退を正式に要求するだろう。さっさと出て行けっ!と。

 そう、そのとおり。ここで、第2ラウンドのゴングが鳴るのだ。だが、私が最初にすることはまだ軽いジャブだ。それは、中国・琉球両国間の相互ビザなし渡航解禁の提案だ。独立した琉球にとって経済の柱はもうガス田からの収入と観光だけだ。初代琉球首相は、中国からの観光客増加が期待できるビザなし渡航解禁を大喜びで受け入れるだろう。

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