たかがマンガと侮るなかれ
最近、あの方が再び国際舞台で脚光を浴びている。そこで、「語られることのない世界」からあの方にも少し関係のある話を再掲載する。
麻生元総理のマンガ好きは有名であるが、その中でも特にゴルゴ13がお気に入りだそうだ。当時、それを聞いた民主党議員がゴルゴ13にさらっと目を通し、一言「バカじゃないの?」と言ったとか。しかし、このマンガをただのマンガと侮ってはいけない。
私が沖縄の海兵隊を訪問したときのこと。私のエスコートを勤めてくれた海兵隊中尉とは気が合い、身近な話題から国際情勢まで暇さえあればいろいろなことを話した。そんなとき、たまたま話題がアメリカ空軍に移ったので私は次のように言った。
「アメリカ空軍は、フィリピンで・・・(トップ・シークレットのため略)・・・。あれだけの大失態をやらかしたのだから、アメリカで空軍不要論が出てくるのも仕方がない。」
すると、エスコートの中尉は突然立ち上がって、こう叫んだ。
「何でお前がそんなことを知っているんだ!それは、アメリカのトップ・シークレットだぞ。俺でさえ偶然知っただけで、本来なら俺でも知ることの許されない内容だ!」
これ以降、彼は私を警戒したのか、口数が急に少なくなってしまった。
私はこの情報をある人物から聞いて知っていたのだが、驚くなかれ、このアメリカのトップ・シークレットはマンガのゴルゴ13にも載っていたのだ。さすがに、核心部分に触れていた一コマだけはコミック版では「消されて」しまっていたが。
(もし興味がある方は、ゴルゴ13を読んでもらいたい。ヒントは、舞台が日本、ターゲットはフランス人夫妻である。)
ここから推測するに、ゴルゴ13のシナリオ・ライターは独自に入手した高度な情報に基づいてファクション(事実に基づいたフィクション)を作っているのだろう。だから、ゴルゴ13を読んで、バカバカしいとしか感じないということは、「私は、国際情勢に疎いですよ。」と公言しているようなものだ。