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スットコドッコイ帝国物語  作者: 杉勝啓


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カメカメ仮面の活躍 カメカメ仮面のクリスマス

ここはスットコドッコイ帝国


カメがいました。カメは愛と正義の人。もとい、愛と正義のカメ、カメカメ仮面でした。しかして、その実体はすっぽんでした。


今日はクリスマスイブです。

カメカメ仮面は、先日、仲良くなった魔物のレディを家に招待することにしました。

クリスマスの飾りつけをして、カメカメ仮面は、みどりの唐草模様の風呂敷をマントにして、空を飛び、レディを迎えに行きました。魔物の森につくとレディを背中に乗せて、家にやってきました。

「狭いところだけど入って」

レディを家に招き入れました。

「あれから、どう?ザクロで人間を食べるのを我慢できている?」

「ええ、大丈夫。いつもザクロをありがとう。それから、血も飲ませてくれて」

「そう、よかった。今日はケーキを用意したんだけど食べられる?」

「ええ、ありがとう」

二人で、ケーキを食べはじめました。

「あら、カメカメ仮面ったら、顔にケーキのかすが」

レディがカメカメ仮面の顔に手を添えました。

顔が近くなったカメカメ仮面とレディはお互いにドキドキし始めました。

その時です。ピンポーンとチャイムが鳴りました。

カメカメ仮面がドアを開ける前にお客様がやってきました。

「カメカメ仮面、クリスマスパーティーやろうよ」

やってきたのは友達のうさぎとサソリです。

「つきたてのお餅、持ってきたよー」

「サソリがどうしてもカメカメ仮面にはじめてついたお餅食べさせたいって言うからさ。やってきたんだ」

「そ、そう、ありがとう。じゃあ。またね」

「何、言ってるんだ。お肉屋のおじさんも八百屋のおじさんも呼んでるのに」

「そんな話、聴いていないよ」

「うん、さっき会ったから、決めたんだもん」

「だからって、何で僕の家でやるんだ。お月さまとかでやればいいじゃない」


ピンポーン また、チャイムが為りました。

「カメカメ仮面、ターキ、持ってきたよー」

「カメカメ仮面。フルーツ持ってきたよー」

「だから、なんで、みんな、僕の家にくるんだ」

「あの、お肉屋のおじさん、その節はご迷惑をおかけして、ごめんなさい」

レディがお肉屋のおじさんに謝っています。

「いや、いいんだ。カメカメ仮面が弁償してくれたから」

「そうなの。カメカメ仮面、私ったら、そこまで、迷惑かけていたのね」

それを聞いたサソリが言いました。

「なんで。カメカメ仮面がそんなことを」


レディとサソリでカメカメ仮面の争奪戦が始まりそうです。

「カメカメ仮面は俺のスカーレット、ニードルを受け止めてくれたんだぞ。それに血も飲ませてくれたんだぞ」

「私だって、いつもザクロを持って来てくれるし、血も飲ませてもらっているわ」

レディとサソリはなんだか険悪な雰囲気です。

カメカメ仮面は二匹の間で、どうしたものかとうろたえています。そんな三匹とはお構い無しにうさぎと肉屋のおじさんと八百屋のおじさんは騒ぎはじめました。


ピンポーン、また、チャイムが鳴りました。

「クリスマスパーティーしようよ」

行きつけの喫茶店のマスターと魔物を一緒に退治した男の子とそのお姉さんがやってきました。

マスターが言いました。

「喫茶店の余ったの、持ってきたよー」

「てっ、今日は喫茶店はかきいれ時だろ」

「カップルばっかり、くるんで、ムカついたので、閉めてきた」

「てっ、で、そちらの二人は」

「僕たちは喫茶店のマスターに誘われて、暇だし・・」

「はあ・・」

カメカメ仮面はため息をつきました。


ピンポーン、また、チャイムがなりました。

「みんな、ここに集まっているっていうからきたよー」

商店街のおじさんたちや、そのおかみさんたちまでやってきました。

「こんな、狭い家になんで???」

カメカメ仮面の言うのも気にとめず、みんな、騒ぎ始めました。


今日はレディと二人きりのクリスマスのはずだったのに・・


やがて、みんなは騒ぎ疲れたのか、眠ってしまいました。


みんな、仕方がないなあ、、騒ぐだけ騒いで寝ちゃうんだから・・

「レディ、ごめんね。こんなつもりじゃなかったんだけど・・」

「ううん、、、いいの、私も楽しかったから」

「レディ・・」

「カメカメ仮面・・」

二人は見つめ合っています。

と、その時です。大きな音がしました。


大きな音は玄関から聞こえました。カメカメ仮面とレディが玄関に行くとそこにはサンタクロースのおじさんが倒れていました。

「サンタクロースのおじさんじゃないか。どうしたんだい」

「うう・・・まだ、プレゼントを配り終えていないのに、めまいが・・」

「めまい・・」

カメカメ仮面がサンタクロースの額に手をあてるととても熱いのです。

「大変だ。すごい熱じゃないか。とりあえず、僕のベッドに運ぼう」

レディと二匹でなんとか運び終えて、ベッドに寝かせました。そのとき、窓をコンコンと叩くものがいました。トナカイでした。

「ごめん。サンタのおじさんはプレゼントを配ろうと頑張ってたんだけど。力尽きちゃったみたいなんだ。幸いこの帝国にはカメカメ仮面がいるから頼ってみたらって言ったんだ」

「わかった。僕が配ってくるよ。レディ、悪いけど、サンタのおじさんの看病を頼めるかな。冷蔵庫の氷を氷嚢に入れて冷やしてあげて」

「わかったわ。カメカメ仮面も気をつけてね」

「あっ、そうだ。薬屋のおじさんとおかみさんも来ていたみたいだから、サンタさんに効く薬を調合してもらって」


カメカメ仮面はソリに乗って出かけました。

トナカイに案内されながら、、プレゼントを配り終えようとした頃には、明け方近くになっていました。

「ええと・・最後はこの国の王子様のところか」

カメカメ仮面は王子様のベッドにかけられている靴下にプレゼントをいれました。

「へぇ、これが王子様か。王様も美形だけど王子様もきれいな顔立ちだなあ。さてと、プレゼントも配り終えたから帰るとするか」


後にこのプレゼントが帝国を恐怖に陥れることになろうとは、このときのカメカメ仮面にはしるよしもありませんでした。


家へ、帰ると、すっかりよくなったサンタのおじさんがいました。

「サンタのおじさん、どう、身体はもう大丈夫なの?」

「ああ、迷惑をかけたね。薬屋のおじさんに処方してもらった薬がよく効いたよ。あと、この魔物さんにも世話になったよ」

「それはよかった。サンタのおじさんもあまり無理をしないでね」

「そうだ、これはカメカメ仮面にプレゼントするよ」

「えっ、いいよ。僕、子供じゃないし」


サンタのおじさんはカメカメ仮面に鼻メガネを渡して帰ってゆきました。


みんなも、それぞれ、家に帰ったようです。


カメカメ仮面の活躍で今日も世界は平和かもしれない・・・

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