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スットコドッコイ帝国物語  作者: 杉勝啓


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カメカメ仮面の活躍・お月さま争奪戦

カメがいました。カメは愛と正義の人。もとい、愛と正義のカメ・カメカメ仮面でした。しかして、その実体はすっぽんでした。


先日黄色い汗事件を解決したカメカメ仮面を気にいった王様は褒美に城の宝物庫にあった緑の唐草模様の風呂敷と群青色のフクスケノタビをくれました。唐草模様の風呂敷はマント代わりに背中につけると空が飛べるというすぐれものでした。フクスケノタビはこれまた、履くといかにノロマなカメでも早く歩いたり、走ったりできるというすぐれものです。


その夜も、パトロールに出かけようとしたカメカメ仮面でしたが、そこに泣きながらやってきたのは友達の月に住むウサギでした。

「うわ~ん。カメカメ仮面えもーん」

ウサギはカメカメ仮面に抱きつくとさらに泣き始めました。

「どうしたんだい。ウサギくん、泣いていちゃわからないよ。訳を話しておくれ」

「う・・うん・・・僕ね・・つきあがった餅をまるめていたんだ。そしたら、いきなり、サソリがやってきて、月の住居は俺がいただいたって言って僕に餅を投げつけてきたんだ。僕、仕方がないから餅を拾いにいったんだ。餅を拾い集めてお月様に戻ろうとしたらさそりの毒がお月様に充満していて帰れなくなってしまったんだ」

「なんて、ひどいさそりなんだ。僕がやっつけてやる」

カメカメ仮面はお月様に向かいました。

「やい。とうとう、見つけたぞ。もう逃げられないぞ。お月さまの征服を企む悪いサソリめ」

「いや。逃げてないし。なんだお前は」

「僕は愛と正義のカメ。カメカメ仮面だ。僕にお前の毒はきかないぞ」

カメカメ仮面はサソリにカメキックを喰らわそうとしましたが避けられてしまい、カメカメ仮面は裏返ってしまいました。裏返ってしまったカメは足をジタバタすることしかできません。緑の唐草模様の風呂敷を背中につけて、四本の足には群青色のフクスケノタビがを履かれています。そんなカメカメ仮面をみて、サソリは胸がキュンとなりました。

「なんて素敵なカメなんだ。お前に惚れた。俺のスカーレットニードルを受け止めてくれ」

「何を言っているんだ。お前は。第一僕はオスだぞ。お前だってオスだろ」

「構わん。恋にオス・メスの区別なんかない」

ひぇ~。誰か助けてくれ~ 裏返ったまま、四本の足をジタバタすることしかできないカメカメ仮面に果たして勝機はあるのか。危うし。カメカメ仮面。

このまま、スカーレットニードルの餌食になってしまうのか。

「受け止めてくれ。俺のピンクの衝撃・スカーレット・ニードル」

カメカメ仮面はスカーレット・ニードルを打ち込まれてしまいました。

お月さまの中でカメカメ仮面の悲鳴が響き渡りました。と、その時です。突然、サソリが苦しみだしました。

「な・・・なんだ・・・。どうしたんだ」

さっきまで、サソリと戦っていたカメカメ仮面ですが、困った人、いや、動物もほっとけないのが、カメカメ仮面です。

「僕の血をお飲み」

カメカメ仮面は自分の足の一部に切り込みを入れて、飲ませてやりました。

「ありがとう。容姿だけではなく、優しいんだね」

血を飲むと元気になったサソリはまた、襲ってきました。カメカメ仮面はカメキックを喰らわせました。今度は、決まりました。倒れたサソリにカメカメ仮面は言いました。

「なんでこんなことをしたんだ」

「よく、聞いてくれた。なんとなくだ。フハハハは・・」

サソリはむせました。

「ゴホッ、ゴホッ」

「何だってそんな理由でウサギくんを追い出したっていうのかい。お月さまだって迷惑しているぞ」

その時、お月さまが言いました。

「いや、別にいいけど」

お月さまのあまりのあっさりした物言いにカメカメ仮面はガクッとなりました。

「なんで」

カメカメ仮面は聞きました。

「家賃払ってくれるなら別にここに住んでいいよ」

「家賃・・・家賃って何?」

「ウサギくんから何も聞いていないのかい。知っての通り私は満ち欠けを繰り返しているだろう。私がやせるたび、ウサギくんが餅を食べさせてくれるんだ」

「そんなこと言ったって、俺は餅のつき方なんてしらんぞ」

サソリがいいました。

「大丈夫だよ。僕が教えてあげる」

いつの間にか、ウサギがやってきて言いました。

「あっ、ウサギくん、大丈夫なの。お月様にはサソリの毒が充満してるから、入れないんじゃ」

「うん、サソリの毒が薄れてきたからやってきたの」

「へ~なんでかな」

「私が思うにさっき、スカーレット・ニードルを喰らったカメカメ仮面がサソリの毒を吸い込んだんじゃないかな。まあ、私はお餅を食べさせてくれるなら、ウサギくんでもサソリでもいいけど・・」


お月さまってこんなキャラなんだ。カメカメ仮面は思いました。

「じゃあ、二匹で、仲良くお餅をついていてね。僕は帰るから」

カメカメ仮面が帰ろうとしたとき、サソリはいいました。

「いっちゃ、やだ~。俺のスカーレット・ニードルをもう一度受け止めてくれ」


カメカメ仮面は逃げ出しました。


今日もカメカメ仮面の活躍で世の中は平和です。

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