表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ミスター・ブルーズ 〜命運を握る背中のあざ〜  作者: マフィン
脱出と真実とダイナソー

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

99/131

お菓子

 これが答えなのだ。メガホンレーザーの情報を見たところでこちらはピンとこないのは当たり前だ。恐らくその答えの正体は、ダイナー星のお菓子だからだ。だが、ここに転がっている袋の中に肝心な中身はもう何も残っていない。


 僕はとりあえず、船内をくまなく探して、一個でも良いからお菓子が残っていないか探した。もしかしたら、お菓子ではなくても、ダイナー星の食べ物でも良いのかもしれない。


 だが、いくら探しても船内にあったのは、空になったお菓子の袋だけだった。相当の数の空の袋が山積みになっているところをみるとどこの卵も同じことになっていると悟ることができた。


 この事実を突き止められていたのであれば、彼らが実行しないわけがない。そして、音信不通になった調査隊が来るたびにダイナー星の食べ物を食べ、そして、いよいよ食べ尽くしてしまった結果が、今の現状だ。


 そうか!そうじゃないか!


 だとしたら、ブルターが一番最近ここに到着している。


 彼女の船にはもしかしたら、残っているかもしれない。


 だが、墜落の衝撃でかなりの爆発だった。望みは薄いが行かないよりは行った方がいい。


 その時、もうここへ来てから頻繁に耳にしている唸り声がすぐ背後から聞こえてきた。


 ブルターが戻ってきて、船に乗り込んでこた。


 彼女はこちらに敵意むき出しだ。どうやら僕の魅力は通用していないみたいだ。となると、ここで取っ組み合いのケンカをするしかないのか?


 面倒事を起こさないようにしていたのに、この時代ではそれは不可能なことのようだ。


 だったらこの際、逆にあえて面倒事を起こしてしまえばいいのではないか?


 僕はすぐ後ろを振り返り、コックピットの操作盤のようなものを適当に触り始めた。だが、この操作盤どこかで見覚えがある。


 ケイやIGTOが乗っていたあの球体の操作盤に似ている。まぁ、だからと言ってじゃあ、操縦できるのかと聞かれたら、できないのだが。


 とにかく適当にボタンを押しまくった。すると、ブルターがこちらに向かって飛び掛かってくる。これはむしろ好都合だ。


 操作盤に彼女は着地すると、それに応えるように船も動きを見せた。どうやら、ハンドルの役割を持つ何かに、当たったようだ。船は急に旋回し始め、まだ浮き上がっているわけではないせいで、その場でただぐるぐると回りはじめた。


 僕はどうにか態勢を立て直して、ブルターがこちらに反撃するのを待った。すると思惑通り、ブルターはこちらに飛び掛かってくる。


 その時に何かのボタンを踏切に使ったようで、急に船は船体を浮かび上がらせた。


 我々二人は、変な場所に着地した。恐らく船は際限なく上昇し続けている。どうにか、操作盤の近くへ行かなければならない。


 ふと後ろを見ると、彼女は首を振りながらも、まだ動けるようだ。だが、こちらの方が操作盤に近い。それを彼女も気づいたのか、再びこちらにとびかかってくる。


 僕は死に物狂いで、操作盤へ向かった。どうにかハンドルのようなものをつかむと、それを一気に下に向けた。


 Gで体が押しつぶされそうになったが、ここは我慢するしかない。その時、ブルターに変化が見えた。


 「お願い・・・、私を・・・あそこに閉じ込めて・・・」


 彼女は苦しそうにゆっくりと、短い指をさした。僕は、すぐにハンドルを右に傾かせた。彼女はその傾きに身を任せて、ゆっくりと指をさした方向へ滑り落ちていった。


 するとブルターは自力で立ち上がり、自らの手で壁についていたボタンを押した。すると、透明のシールドのようなものが現れ、こちらの部屋と彼女がいる部屋が隔絶された。


 なぜ、ブルターの意識が戻ったのかはわからないが、ひとまず安心だ。


 僕は、操作盤をいじっているうちに、目的地を指定できることが分かった。やはりスマホと同じで、いじっているれば、わかってくるというものだ。


 しかも運よくあの施設が登録されているではないか。


 船はそのまま勝手に、施設へ向かい始めたが、恐らく、このモードは座っている状態で使うものなのだと後でわかった。


 急旋回、急上昇、急降下、コークスクリューなど、様々なアクロバット飛行を続け、ようやく目的地の施設へとたどり着いた。


 エンジンが自動で止まったのか、船内は静まり返っている。するとその静寂の中、一定のリズムで鈍い音が響き始めた。


 ブルターが、我々を隔絶しているシールドに体当たりしている音だった。どうやら開け方は知らないようだが、またさっきみたいに、理性が抑えられてしまっているようだ。


 僕は急いで船から出ると、墜落した卵の場所まで一目散に走った。すると、今度は、ティラノサウルスが咆哮しながらどこからともなく現れた。


 「おい、ちょっと待ってくれよ」


 だが、待ってくれるわけもなく、とにかく卵へ向かうことだけを考えた。


 卵の近くにたどり着くと、メガホンレーザーを照射したが、特に反応は帰ってこない。


 やはりひどく損傷している。だが逆にそのおかげで中に侵入できそうだ。


 側面をよく見てみると、やはり少し開いているところがある。ブルターが脱出した時のものなのだろうか?


 また後ろから気配を感じる。ふと後ろを見ると、さっき乗っていた船からブルターが出てきた。どうやらあのシールドを壊したようだ。


 「元に戻ったら、文句言ってやる」


 そう意気込むと、どうにか船に侵入した。中は多少焦げているところもあるが、無事と言っても問題ない程度だった。

 

 ただ機械系統は電流を帯びてしまっていて、もはや再起は出来ないであろう。


 すると、目の前にあのお菓子の袋が置かれていた。


 頼む・・・。食べてないでくれ。


 だが、封は空いていた。


 思わず落胆の声を上げたそのとき、天井からティラノサウルスの大きな口が現れた。


 その衝撃で棚のようなものが破壊され、こちら側に倒れてきた。だが、そのおかげで、ブルターが大量に隠し持っていたお菓子の袋が雪崩のようにこちらに落ちてきてくれたのだ。


 しかも、全て封が開いていない。


 ティラノサウルスは次の攻撃に備えて、少しだけ首を上に上げている。


 どのくらい摂取させればいいのかわからない。もうこうなったら、一気に5つぐらい行ってしまえ!


 僕は袋を5つ鷲掴みすると、それを思いっきり、ティラノサウルスの口の中に投げつけた。


 その横にはブルターの姿も見えていた。


 頼む!効果あってくれ!

ブルター意外とお菓子好きなのかな?


評価、ブックマーク等もしていただけるとかなり嬉しいです!

よろしくお願いします。


感想も待ってます。


記念すべき第一話はこちら!https://ncode.syosetu.com/n3719ku/1

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ