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ミスター・ブルーズ 〜命運を握る背中のあざ〜  作者: マフィン
脱出と真実とダイナソー

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カイの兄弟

 僕はブルターに、これまでの出来事を話した。事の始まりは、日本中の人々がいなくなったあの日に遡り、それからヴァインズ姉妹の身に起きた話やケイの犠牲、そしてあのコンビニ店員のこと。そして、侵略される地球から逃げるようにこの時代へ来たことを。


 「では、今の歴史は地球歴でいうところの2020年に、ゲルダファが地球を侵略するということでしょうか?」


 そう言いながら、ブルターは難しい顔をしていた。


 「私はそんな歴史の可能性を見たことがありません。それにゲルダファなんて・・・。今いるこの時代ですら、すでに消え去ってから数万年経っている種ですよ?」


 「じゃあ、ゲルダファではないと言いたいんですか?」


 「いえ、そうとは言っていません。」


 ブルターは毅然とした物言いでキッパリと言い放った。


 「こんなことをしようと考えるのは、この宇宙においてジーブスとゲルダファだけです。ただ、どうやってゲルダファはこの世界に戻ってきたのか?そしてなぜこのタイミングなのか?」


 彼女はぶつぶつと何かを呟いていた。


 「もしかして、ブルターさんはゲルダファのことを知っているんですか?」


 すると、ブルターの顔が急に赤くなったような気がした。


 「ちょっと、いきなりなんですか?ブルターさんだなんて!」


 お?どうした?どうした?ブルターの様子が明らかにおかしい。


 「そんな呼び方やめてよー。ブルターちゃんとかもう少しなんかこう・・・フランクな感じ?じゃないと、なんか照れるー。」


 どういうこと?そのテンションで言われると、かえってブルターちゃんとは呼びにくいってものだ。


 「それで・・・、ゲルダファのことは・・・?」


 そういうと彼女の顔つきが急に険しくなった。


 「ええ、知ってるわよ。ゲルダファはこの宇宙に争いごとをもたらした種族なの。」


 「でも、そのことってあまり知られていないって聞きましたけど。」


 前にもカイとケイに聞いた話だったが、極秘情報として話してくれた。


 「ええ、一応私もこのIGTOでは局長の肩書きだったからね。」


 一言一言言い終える度に、彼女は顔が険しくなる。恐らく彼女なりに何かを考えているのだろう。すると彼女は、ラプトルの鋭い眼光をこちらに向けてきた。


 「ねぇ、それって本当にゲルダファだけの仕業なの?」


 「それってどういうことですか?」


 いきなりの質問に、いささか挙動不審に見られるような行動をとってしまった。


 「確かにゲルダファという存在が、この地球を未来で侵略しているのかもしれない。けれど、本当にゲルダファだけなのかしら?もしかして・・・、内通者が他にいるんじゃないの?」


 カイやケイも同じことを言っていた。


 「カイとケイはIGTOの中にいると考えているみたいでした。」


 するとブルターはとんでもない憶測を語った。


 「あるいはカイかも。」


 「なんでですか?」


 今まで一緒にいたからこそ、ゲルダファの野望を阻止しようと奮闘していたからこそ、カイを信じたい気持ちはあった。だが、弁護する材料が見つからなかった。


 「まぁ、私もあくまで憶測での話だけど、あいつも元はIGTOにいて、ゲルダファたちを殲滅させた張本人。だけど、その経緯は一切わかっていなくて、その事件から1ヶ月も経たないうちに、彼はIGTOをやめた。まるで、何かが明るみに出るのを恐れているかのように・・・。」

 

 「だけど、さっきも言いましたが、僕は彼と共に、様々な奴らの陰謀を阻止してきたんですよ?」


 「だけど、あの時代であなたを一人にした。こうなることは、話を少し聞いている私でも、警戒することよ。本当にそうなってほしくなければね・・・。」


 彼女の話を聞けば聞くほど、カイが怪しく見えてきた。


 「もしかしたら、彼の意思ではないかもしれないけどね。もしかしたら、あいつの兄貴に関係があるかもしれない。」


 カイの兄弟の話も以前にちらっと聞いた気がしていた。


 「関係があるってどういうことですか?」


 「あいつの兄弟のクロノス。彼はカイが辞めた後、すぐにIGTOに入局した。本人は、本当は兄弟二人で、IGTOに勤めるために頑張ってきたから、非常に残念だと言ってはいたが・・・。」


 どんどんと話がきな臭くなってきている。


 「ただどちらにしても、もし、カイやゲルダファが関係していて、タイムロックがかけられているのなら、私も元の時代に戻らずに、あなたに力を貸す方が得策ね。」


 「どうして?」


 誰が聞いても巻き込まれたいとは思わないような内容のはずなのに、なぜ彼女はそんな荒波に飛び込もうとしているのだろうか?


 「私もカイのことは知っている。もちろん、彼の疑いは晴れていない。でももし彼が奴らと手を組んでよくない結果をもたらそうとしていたとしても、何かしら彼に意図があるはず。それこそ、あなたを偶然ここへ連れてきたとは思えない。明らかに、私とあなたをめぐり合わせるためにしたと思っているの。だから、どんな結果が待ち受けようとも、私はあなたに協力するわ。」


 その時鉄板が、落ちたとような物音が、施設内に轟いた。


 「入ってきたわ。」


 どうやら、さっきの二匹のラプトルが侵入してきたようだ。


 「そうか!ここにメガホンレーザーがあるのなら・・・。」


 ブルターは何かを閃いたようだ。

ミステリアスな奴って怪しいよね


評価、ブックマーク等もしていただけるとかなり嬉しいです!

よろしくお願いします。


感想も待ってます。


記念すべき第一話はこちら!https://ncode.syosetu.com/n3719ku/1

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