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ミスター・ブルーズ 〜命運を握る背中のあざ〜  作者: マフィン
脱出と真実とダイナソー

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作戦会議

 各々がそれぞれの準備を夜通し行い続け、気がつけば夜が明けていた。恐竜たちは交代制で睡眠をとっていたおかげなのか、みんな異常に元気だった。彼らがどれくらいこの地球に閉じ込められていたのか知らないが、ようやく、故郷へ帰れるのだから、そりゃみんなのテンションが上がって当然だ。


 ティランたちも日が昇る数時間前には、すべての装置を破壊し終え、今、夜通しの疲れを取るために、仮眠をとっている。


 その中で一人、心配になる人・・・恐竜がいた。


 「結局、特効薬は何個製造できたの?」


 ブルターが各々の作業の最終成果を把握して回っていた。それをもとに次の指示を各班に振り分けて、役割を分担しなければならない。確かにそれができるのは彼女だけかもしれない。


 しかし、これから我々は戦場へと赴くことになる。今の彼女の状態では、とてもじゃないが、倒れてしまうかもしれない。


 「あとは、この施設を綺麗さっぱり爆破するだけね。そうすれば、シールドは完全に解除されて、この星から出れるはずよ」


 彼女に近づくと、センサーが反応した人形のように喋り始めた。


 「少し、休んだらどうですか?」


 さすがに黙って見ていられなかった。多分、そう言って怒る恐竜はいないだろうし。


 「あれ?心配してくれてるの?嬉しいわねぇ」


 僕には彼女が無理をしているように見えた。


「じゃあお言葉に甘えて」


 そう言った瞬間、電源を落とされたかのように、そのまま目を瞑り、こちらへ倒れ込んできた。


 「ちょっとちょっとちょっとちょっと!」


 僕は慌ててブルターの体を支えた。だが、あまりにも突然の出来事だったせいで、そのままブルターの下敷きになってしまった。


 決して力不足で重かったからではない。


 ブルターは、気持ちよさそうに僕の上で眠っている。そして寝返りを打ちながら、僕の足を手と足でしっかりと掴んでいた。そんな安心した表情をされたら、下手に動けるわけもない。


 僕は、しばらく地面でブルターと一緒に横になることになった。ただただ、気まずい。恐竜のメスとはいえ、女性であることに変わりない。


 「大丈夫で・・・、あらま」


 僕らが倒れた音を聞きつけて、デルが駆けつけてきてくれたが、僕は「大丈夫」と合図を送った。デルは僕に対して、心配の眼差しを送りながら、優しい笑顔をブルターに向けて去っていった。


 とは言ったものの、だんだんと足の痺れが襲ってきた。


 恐らく彼女はこの調子だとしばらく目覚めることはないだろう。僕はもう、覚悟を決めることにした。


 すると突然、


 「レディース恐竜アンドジェントル恐竜!戦いの準備はいいかー!」 


 というカニカマの掛け声が施設中に響き渡った。やばい!このままではせっかく眠れたブルターを起こしてしまう。


 だが、彼女の疲れはそう軽いものではなかったようだ。彼女はぴくりともせず、穏やかに寝息を立てていた。


 一方恐竜たちは、元気なあまりカニカマの掛け声に対して、全力の咆哮で答えた。さすがに、鼓膜にかなりの負担がかかったが、それでもブルターは眠っている。


 もっと早く寝かせればよかった。もしかしたら、彼女は誰かからのその言葉を待っていたのかもしれない。


 まぁ今からでもしっかり休んくれればそれで良いだろう。しかし、そうも行かなくなってしまった。


 「じゃあ、ミスターブルーズにブルターちゃん!そろそろ作戦会議を始めようぜ!」

 

 カニカマが彼女の名前を口にした途端、まるでスリープモードから復活したパソコンのように、一瞬で目を開けて体を起こした。


 「あ!ごめんなさい。あなたが寝かしつけてくれてたの?」


 まだ、寝ぼけ眼のようだ。


 「あ!いや!別にそう言うわけじゃないんですけど」


 非モテ全開な回答が僕の口から放たれた。非常に恥ずかしい。


 「ありがとう、気持ちよく寝れたおかげで、元気いっぱいよ」


 彼女の言葉を信用できなかった。


 「よし!じゃあ早速作戦会議を始めるぞ」


 カニカマはそんな事情も知らずに、マイペースに自分の話を進めた。


 「まず、君たちがこの星を出たら、二手に分かれてほしい。一つはダイナー星の仲間を連れて2025年の地球に軍を派遣してほしいのと、もう一つはひと足さきに地球に侵入して、この地球に張り巡らされた無数のシールドを破壊してほしい」


 カニカマが真面目な口調で話していると、なぜだか集中できない。だが、それは僕だけのようだ。


 「それの破壊さえできれば、地球に援軍を出せるというわけですね?」


 ブルターがそういうと、カニカマから返事が来た。


 「だが問題は、どうやって地球に侵入するかだ。まえにはなした通り、バンブーネットワークは恐らくどこもマークされているだろう」


 「いや、そうでもないかもしれないよ!」


 急にブルターが声を上げた。


 「どう言うこと?」


 「月の使者の話覚えてる?」


 確かにそんな話をチラッと聞いたような、聞かなかったような。あの時はいろんな事実が明るみになり、頭が飽和状態でしっかりは覚えていなかったが、とりあえず頷いた。

 

 「その月の使者を探せばいいのよ。彼らこそバンブーネットワークの開発者なんだから」


 それを聞いた途端、とある事実が頭に浮かんだ。


 つまり月の使者がケイ、だとしたら、カニカマも月の使者?月人ってことか?そもそも月に生命がいたというのか?


 「よし、それで行こう!」


 まぁじゃあそういうことで?

ごめんなさい、奪還戦前にまだあります


評価、ブックマーク等もしていただけるとかなり嬉しいです!

よろしくお願いします。


感想も待ってます。


記念すべき第一話はこちら!https://ncode.syosetu.com/n3719ku/1

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